ニュースリリース

東京女子医科大学内の研究教育施設「TWIns」内に再生医療のDNP研究室開設

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円、以下:DNP)は、東京女子医科大学(理事長: 吉岡博光 所在地:東京)内の研究教育施設「TWIns」内(*1)に再生医療のDNP研究室を開設しました。今後の最先端再生医療研究を行う拠点として今年3月より本格的な活動を開始しています。  

【背景】

再生医療は、病気や事故などで失われた組織や臓器に対する新たな治療法として、臓器移植や角膜移植などをはじめ、今後、幅広い応用範囲の拡大が期待されています。再生医療の手法の中でも、患者自身の皮膚や角膜、歯根膜、心臓の筋肉などの細胞を、表面を特殊加工したシャーレで人工培養し、細胞を扱いやすいシートの形状のまま取り出す技術である細胞シート工学が注目されています。

DNPは平成16年より東京女子医科大学と共同で、細胞シートを用いた再生医療の実用化に向けた研究を進めており、この研究は、昨年11月に日本政府によって先端医療開発特区(スーパー特区)に認定されました。スーパー特区とは、従来の行政区単位ではなく、各研究プロジェクトを支援するもので、これにより、約5年間にわたり、新薬などの審査手続が優先されるとともに、研究費など行政からの支援を受けやすくなります。また同研究は、今年1月に、平成18年より始まった文部科学省科学技術振興調整費の再審査に合格し、約50億円の研究費が拠出され向こう7年間の継続研究が決定しました。

今回DNPは、細胞シートの実用化への研究開発を促進するため、東京女子医科大学、早稲田大学(総長: 白井克彦 所在地:東京)の両大学の連携施設「TWIns」内にDNP研究室を開設し研究体制を強化しました。「TWIns」内の文部科学省科学技術振興調整費の細胞シートによる再生医療実現プロジェクトの体制は、DNP、株式会社セルシード(本社: 東京 社長:長谷川幸雄)、オリンパス株式会社(本社: 東京 社長:菊川剛)の連携のもと、進められています。  


東京女子医科大学内の研究教育施設「TWIns」外観 

【医療分野の研究内容について】

DNPは、新規事業分野として、印刷技術を医療分野へ応用する研究開発を進めています。昨年7月には、医療・研究機関などで使われる細胞培養基板として、細胞をさまざまなパターンで安定的に培養できる「CytoGraph」(サイトグラフ)を日本で初めて製品化し販売を開始しました。また、昨年9月には東京女子医科大学と株式会社セルシードと共同で、印刷技術を活用した再生医療用細胞シート培養フィルムの効率的な生産技術の開発に成功しました。今後は、角膜や毛細血管などのへの展開を中心に、実用化に向けた研究を進めていきます。  

【今後の展開】

今後DNPは、医療分野を事業の新しい柱となるよう、細胞シートや細胞培養基板の研究を進め、ライフサイエンス分野全体で、2016年度には700億円の売上を目指しています。  

  

(*1)「TWIns」は、東京女子医科大学と早稲田大学が提携し、先端医療や生命科学などの教育や研究を行う施設です。  

 

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