DNP 大日本印刷

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ニュースリリース

2011年02月04日

 

時刻同期方式のワンタイムパスワードカードを開発

キャッシュカードにも対応し携帯性と利便性を向上

 

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、インターネットバンキングなどの取引を行う際のログイン認証に利用する「ワンタイムパスワード(One Time Password、以下:OTP(*1))」を、「時刻同期方式」で生成して表示するOTPカードを開発しました。時刻同期方式は、一定の時刻間隔で自動的にパスワードを生成するもので、キャッシュカードとOTP生成機能を一体化した製品が求められていました。DNPは、キャッシュカードにも対応可能なOTPカードとして、2011年4月に評価用サンプルの出荷を開始し、同年6月には本格的に販売を開始します。

【背景】

OTPは、インターネットバンキングなどの利用時に毎回発行される“使いきりパスワード”で、なりすましによる不正利用を防止する効果が高いため、さまざまなインターネットサービスのログイン認証方法のひとつとして普及しています。認証技術の標準化団体であるOATH(*2)準拠のOTP生成アルゴリズムには、利用時に新しいパスワードを生成する「イベント方式」、一定の時刻間隔で自動的にパスワードを生成する「時刻同期方式」、管理者から送付される乱数(チャレンジ)を入力し所定のアルゴリズムで演算した結果(レスポンス)を生成する「チャレンジ&レスポンス方式」の3つの方式があります。DNPは、2010年3月に、ATMでも利用可能な高い耐久性を持つ、「イベント方式」のキャッシュカード対応OTPカードを開発しています。

現在、金融機関などでは時刻同期方式が主流となっており、同方式のOTPの表示には、厚みのあるキーホルダタイプの表示機が採用されていますが、より薄くて携帯性に優れるOTPカードが強く求められていました。今回DNPは、こうした要望に応え、時刻同期方式のOTPカードを開発し、OTPカードのラインナップを強化しました。

【特長】

時刻同期方式のOTPカードは時計の機能を内蔵し、一定の時間(30秒、60秒など)が経過するたびに新しいOTPを生成します。OTPの認証には、OTPカードの時刻とOTP管理サーバーの時刻を正確に同期させる必要があり、カード内蔵の時計には周波数精度の高い水晶発振器が必要となります。従来の高精度の水晶発振器は0.6mm程度の厚みがあるため、プラスチックカードのISO規格が定める0.76mmの薄さでOTPカードを製造することが困難でした。今回DNPは、厚さ0.4mm以下の超薄型の水晶発振器を採用することで、厚さ0.76mmのOTPカードを実現しました。

【仕様】

カードサイズ  : 横85.6mm×縦54.0mm×厚さ0.76mm

磁気ストライプ : JIS I型およびJIS ll型

表示文字数  : 数字6桁〜8桁

アルゴリズム  : OATH準拠(時刻同期方式。一定の時刻間隔で新しいOTPを生成します。)

【今後の展開】

DNPは、銀行や保険会社、インターネット証券会社などの金融分野、オンラインゲーム分野など国内市場に加え、海外市場に対しても、イベント方式および時刻同期方式のOTPカードを積極的に展開していきます。また、急速に普及するスマートフォンにはパソコン並みのセキュリティ対策が必要とされることから、企業向けのOTPカード市場の拡大を見込んでおり、2012年度までに5億円の売上を目指します。

 

(*1) ワンタイムパスワード(OTP) : 一回の利用のみで有効なパスワードで、使い捨てパスワードとも呼ばれます。
通常のパスワードとOTPの二つを認証する方法や、OTPだけを認証する方法で利用されます。
(*2) OATH : 認証技術標準化団体「OATHイニシアチブ(Initiative for Open Authentication)」の略称。
OATHが提唱するオープンスタンダードなOTP生成アルゴリズムには、イベント方式、時刻同期方式、チャレンジ&レスポンス方式があります。
 
* プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
 
 
 

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