DNP受精卵用ディッシュ LinKID

製品一覧 PRODUCT LinKID®

我々が一番最初にLinKID®に出会ったのが、2012年頃でした。ただ、当時はオートクライン/パラクライン効果には正直全く関心がありませんでした。何故なら、10数年前に4Well Dishで複数個培養をしていたのですが、胚の数が1個であろうが、20個であろうが発生率は全く変わらなかったため、ヒト胚にはオートクライン/パラクライン効果は無いのであろう、というのが当時の考えでした。

当クリニックでは低酸素環境の維持、つまり体内の環境を如何に再現するかを目標にしており、1症例1スペースでの培養で低酸素環境を最大限維持できる環境を構築してきました。インキュベーターをなるべく開閉しないことが当時(2012年)できる低酸素環境の維持でした。しかし、当時の培養系では観察と培養液交換が必要と考えられていたので扉の開閉を減らすことに限界がありました。
そこで、タイムラプス機器を利用して観察と培養液交換を無くした連続培養系を構築しました。理想的な培養環境は構築できたのですがタイムラプス機器での培養には症例数が限定されるというデメリットがありました。そこで着目したのがLinKID®でした。

LinKID®は胚を個別管理が可能なグループ培養Dishで、培養液交換なしで従来法と比較した場合、胚盤胞発生率、良好胚盤胞形成率が有意に高かったため、臨床導入を決定し、連続培養系を再構築しました。
これまであらゆる検討をしてきましたが、デバイスを交換することで胚の発生率が上がるものはありませんでした。画期的なDishに出会うことになりました。

またLinKID®は、連続培養による胚へのハンドリングストレス、培養液準備、交換等の胚培養士が行う操作の軽減が図れ、更に胚の培養に最適化された形状による発生率向上、胚利用率が増加することによる妊娠の機会が増えることに期待できます。

現在多くの施設で、何故効果が上がるかについて研究が進んでいます。多くの施設で利用されることに期待しています。

医療法人浅田レディースクリニック 培養研究部 部長
浅田生殖医療研究所 副所長
福永 憲隆氏

農学博士。胚培養士28名を率いる培養室のディレクター。また、日本で初めて培養室の見学を前提とした「見えるLab®」を導入。全症例完全個別スペース培養の取組みなど、データや発表を全国のクリニックへ積極的に発信し、胚培養士育成サポートスクールを主催するなど業界のレベルアップに従事。
医療法人浅田レディースクリニック

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