東京国際ブックフェア2006 DNPブースのおしらせ
第13回 東京国際ブックフェア2006
2006年7月6日(木)〜7月9日(日) 東京ビックサイト 東展示棟
入場料:1,200円(ただし、9日・10日の一般公開日は小学生以下は無料)
同時開催(ブックフェアと共通の入場券で入場できます)
自然科学書フェア/人文・社会科学書フェア/児童書フェア/編集制作プロダクションフェア/学習書・教育ソフトフェア/デジタルパブリッシングフェア
- ※7月6日〜8日まで第17回国際文具・紙製品フェアも同時開催されます。

東京国際ブックフェア2006 DNPブース(2006.7.6撮影)
7月6日(木)〜9日(日)まで東京ビッグサイトで開催される、第13回東京国際ブックフェア2006に大日本印刷も出展いたします。「川上から川下まで、現在から未来へ、DNPのP&Iソリューション」をテーマに、DNPの「モノづくり」や最新サービスをたっぷりご覧頂けます。
もちろん秀英体ブースもございます。今年はスペースも広々と、秀英体の歴史や現場で使用された道具類、高精細ディスプレイ表示用秀英体を中心ご紹介します。もちろん秀英体が使われた本や雑誌なども揃えておりますので、実際に手にとってご覧頂けます。
そしてDNPブースの今回の目玉は、昨年の上製本実演に引き続き「匠シリーズ」第2弾! なんと、活字直彫りと校正刷りの実演いたします!

今年は活字直彫り&校正刷り!
初日のようす

秀英体ゾーン(2006.7.6撮影)
秀英体コーナーは実演コーナーのとなりです。金属活字時代の書体開発道具は、普段はあまり見ることのできないものばかり。活字を鋳込む型である母型(電胎母型/彫刻母型)、戦後の書体づくりのはじめの一歩である原図、活字品質を検査する高低見・幅見・版面見、急ぎの品目用に彫られた木活字・メッキ活字(地金を彫った上から薄くメッキをして耐久性をあげた活字)、「活版のしおり」などをご覧いただけます。
もちろん『秀英体研究』もお手にとって内容をご覧下さい。

秀英体約23,000字ポスター(2006.7.6撮影)
写真だと何がなんだかわからないですが、秀英細明朝体の保有文字のうち、約23,000字をびっちりと並べたポスターです。数に限りがございますが、欲しい! という方はぜひ秀英体コーナーの担当にお声がけ下さい。

活字直彫り実演(2006.7.6撮影)
活字直彫りの実演は大盛況! 細かい作業は、手元を撮影したCCDカメラの映像が、大きなモニターでご覧いただけます。肉眼ではわかりづらい直彫りの様子が、はっきりとご覧いただける機会は、かなりめずらしいですよ!

ゲラ刷り実演(2006.7.6撮影)
校正機はDNPブースの入口でどーんと皆様をお待ちしております。ゲラ刷りの機械や手法などについて、ぜひ直接職人にお声がけ下さい。
活字直彫りとは?
金属活版印刷は、通常、鋳造された活字を原稿通りに拾い(文選)、指定に併せて組版し(植字)、校正作業を経て印刷工程へ進みます。
大半の活字は、母型と呼ばれる型から鋳造されますが、原稿によっては、めずらしい記号やその文章だけで使用する文字が必要になる場合があります。今後も何度も使われることが想定されれば母型を製造しますが、そういっためずらしい文字はたいてい一度の使用です。しかも週刊誌や月刊誌では、印刷前工程の時間スケジュールは非常にタイト。夕方の出版社からの入稿後、翌日印刷へまわす、という進行もたくさんありました。すると、母型を待っている時間はありません。
そこで頼みの綱が直彫りでした。直彫りとは、急に必要になった活字を、鉛や木の棒の先端に直接彫刻していく技術です。と、書くと、何となくイメージが湧くとは思いますが、しかし直彫りの凄さが伝わっているでしょうか。
お手元の文庫本の文字の大きさを測ってみてください。一辺が3ミリもあれば大きいほうでしょう。直彫り職人は、その3ミリに満たない正方形の中、しかも金属に対して、線画の複雑に交差する漢字を彫っているのです! しかも秀英体のサイズごとの線の太さ・字面・バランスを考慮し、印刷したときに違和感のないように彫っている。しかも、逆字で。本当に凄い技術です。
実演して頂くのは、中川原勝雄さん。永らくDNP市谷工場内で活字直彫りを一手に引き受けてきた名手です。

中川原勝雄さん
机に置いてあるT字型の台にルーペが乗っており、ルーペをのぞきこみながら活字を彫っていきます。
とても細かい作業ですので、当日はカメラで手元の様子を撮影し、大きなディスプレイでみなさまにご覧頂く予定です。

9ポイント明朝の「名」
9ポイント明朝で「名」を彫ってもらいました。
右から工程順に並んでいます。まずコンパスの針で毛書きをし、定規で直線をしっかりと刻みます。その後粗彫り・仕上げ彫り、と進みます。
活字を持っている爪の大きさと比べてみてください。文字を書くのも難しそうな狭い範囲に、彫っている……
中学卒業後、地元青森で庭田与一氏に師事。やがて師匠一家と上京し、腕を磨き、独立して都内の印刷会社や活字会社と取引してきました。DNP市谷工場近くに住んでいたこともあり、縁あって、市谷工場内に専用の部屋を設け、2003年にDNPの金属活字印刷が終了するまで、活字直彫りの業務に従事してきました。いま、日本で活字直彫りができる職人も、中川原さんを含め2・3人しかいないといわれています。
70歳を超えた現在でも、その技術は健在! 聞くと見るでは大違い。この精緻な職人技を、ぜひご自分の目で確かめてください!
校正刷りとは?
もう一方の実演「校正刷り」は、活字、インキのにおい、機械のまわる音……。みなさまに活版の懐かしい雰囲気を味わっていただけるでしょう。
組みあがった活字は、簡易印刷機で印刷し、間違いがないか確認する校正作業を行ないます。そのための作業が校正刷り(ゲラ刷り)です。
今回は、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の活版所の章を金属活字で組版し、その校正刷りを実演いたします。職人は鳥海松雄さん。実際にインキをつけ、校正刷りを出していきます。
実演のために、鳥海さんには事前にゲラ刷り機を調整してもらいました。このゲラ刷り機もかなりの年代ものです。

調整中の鳥海松雄さん
ゲラ刷り機を調整中の鳥海松雄さん。
写真のこのゲラ刷り機が東京ビッグサイトに出張いたします。ひさしぶりの大仕事に、機械も驚いているかもしれません。併せて植字台も展示しております。

セットした組版
校正刷りは赤字をいれるための印刷なので、位置は用紙に入ればいい、という程度でセットします。
左側の黒いロールが紙をくわえながらごろんごろんと動いて版にインキをつけ、印刷を行ないます。インキが黒々と光っています。
実演は期間内全日とも午前1回・午後1回を予定しております。
実演タイムスケジュール
直彫り 11:00〜/14:00〜
校正刷り 11:30〜/14:30〜
- ※時間はあくまで目安です。当日の運営状況によって開始時間が変更いたします。予めご了承ください。
DNPブース 展示内容
企画支援ソリューション
イメージアーカイブ及びアーカイブを利用した出版物
モノづくりソリューション
フォトクリエイティブ・スタジオ
- デジタルカメラスタジオ(撮影現場と製版現場が直結、その場で色調補正)
- 画像へのメタデータ埋め込み(著作権管理、DB管理)
- 退色カラー修正処理、復刻本作成(古いコンテンツをデジタル化して管理)
デジタル送稿システム
- 広告のネットワーク送稿(CMS及びネットワーク・セキュリティー対策)
Windows(Office)データDTPシステム
- Word、Excel、Power Pointから誌面作成、「原稿」がそのまま製版データへ
付加価値印刷
メディア連携によるビジネスデザインソリューション
電子書籍配信ソリューション
- Time Book Town(出版社との共同事業、電子書籍販売サイト)
- よみっち(携帯書籍、コミック販売サイト)
雑誌連動型ソリューション
- モバイルインパルス(雑誌記事連動企画 キャンペーン)
- Site Cast(モバイルサイト立ち上げ支援)
ものづくりからITまでをつなぐソリューション「秀英体」
DNPは秀英体を通じて出版社と130年のパートナー
- 秀英体の歴史と活用事例
秀英体が新しいITメディア出版を可能に
- 高精細ディスプレイへの供給
- 電子ブックへの供給
- 一般市販ソフトへの展開
さらに! DNPブースにご来場いただいたみなさまに、『印刷に恋して
』『「本」に恋して
』『センセイの書斎
』も大好評、イラストルポライター内澤旬子
さんによる直彫り作業工程を描いたすてきなイラストのポストカードを記念にお配りする予定です(※数に限りがあります)。お楽しみに!
デジタルパブリッシングフェアゾーン(ブース番号18-2)でみなさまのお越しをお待ちしております。ふたつある出入口のうち片方(東1ホール出入口)のすぐそばです。

実演も展示も必見のDNPブースにぜひご来場ください!
