秀英体のコネタ

2008年12月15日

 

第27回 2008年も大正3年『活版見本帖 Type Specimens』から年賀状を作ろう!

 

今年こそ年賀状は早めに用意するぞと思いながら例年通りのみなさま、今年も秀英体で年賀状はいかがでしょうか。

今回の秀英体のコネタは、一年間のご愛顧に感謝いたしまして、秀英舎・大日本印刷が誇る最大規模の見本帳、大正3年版『活版見本帖 Type Specimens』から、来年の干支である牛や冬・新春らしい柄などをピックアップいたしました。

まだ年賀状を作っていない方、2005年2006年2007年の年賀状コネタと併せ、ぜひご活用ください!

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  • ※掲載画像は個人での利用に限ります。予めご了承ください。

2009の干支、牛集合!

2009年は丑年です。古くから人間の生活に欠かすことのできない牛は、大きな体につぶらな瞳、ゆっくりゆっくり草を食み歩みを進める姿から、忍耐強く困難に立ち向かう生命力を象徴しています。

梅と牛
梅と牛。洒落た構図も目を惹きます。牛のまつげが長い!
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丑凧
丑と力強く書かれた凧と羽子板。お正月らしいですね。
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水を飲む牛
一心不乱にゴクゴク水を飲んでいます。
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梅と牛2
こちらの牛も梅の花と一緒。
笑ってるような顔がかわいらしい。
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渋い牛
ちょっと渋めのタッチです。
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牛のイラストは、なぜか細長いものがたくさんありました。

ひとことメッセージを添えるのに使いやすいものを選んでみました。

初荷
牛が台車を引いて、2009年の正月初荷です。
高張り提灯をずらり並べて、2009年の商売繁盛を願います。
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牛の角一輪挿し
梅の花が飾られていますが、なんと、一輪挿しが牛の角!
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ドナドナ
ドナドナを思わせる切なさです。
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書初め
のんびり寝そべっています。
なでるとご利益がありそうです。
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牧場
梅の向こうに広がる牧草、そして牛。
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牧場
こちらも牧場。のどかな年賀状になります。
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牛と梅の組み合わせが多いのはなぜでしょう。

調べてみると、どうも菅原道真公にゆかりのある組み合わせなのだそうです。丑年生まれでさまざまな牛がらみの逸話を残した道真公、一方で梅を愛したことも有名です。道真公を奉る天満宮には、なでると学問に長けるようになるという牛の像と、数多くの梅の木が植えられているところが多いです。

今年の年賀状は、牛だけでなく、ぜひそばに梅の花の絵も添えたいですね。

牛以外のおめでた柄などは

にもたくさん掲載されていますので、どうぞご覧下さい。

「あけましておめでとうございます」を秀英体で!

そして絵に添えることばをぜひ秀英体で! 改刻中の秀英体でお正月の言葉を並べてみました。

まずは初号と、昨年はまだ文字が揃っていなかったために登場できなかった中明朝です。初号は去年に比べ、漢字・仮名ともブラッシュアップされています。

初号であけましておめでとうございます
初号です。微妙な修正、わかりますか?
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中明朝であけましておめでとうございます
中明朝です。初登場!
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細明朝は横組みにしました。しかも、横組み専用仮名です。といっても、秀英細明朝の横組み専用仮名は、形は微妙な修正にとどめて、標準仮名とほとんど同じに見えるのに横組みにしたときに組揺れしないように作りました。

秀英細明朝の横組み専用仮名
横組み専用仮名も作りましたよ!
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年賀状に使われる賀詞を初号でいろいろと組んでみました。ぜひ選んで使ってください。

あっという間の2008年、さまざまなかたちで秀英体をご紹介することができました。

秀英体の使い勝手をさらに向上させるべく、新たな取り組みに着手した年となりました。映像や画面表示、シニア向けに、より文字をはっきり視認できる「秀英横太明朝」を御紹介することができました。また、東京国際ブックフェアでは、明朝体を強力にサポートする相棒・秀英ゴシック体の試作をご来場の皆様にご覧頂く機会に恵まれました。開発チームとしても、扱い慣れた明朝体とは異なり、ゴシック体は試行錯誤が続いていますが、明朝体同様にオーソドックスな使いやすさを追求しながら進めています。

明朝体ファミリーはついに開発もピーク! 2009年こそは、平成の大改刻の成果を皆様にご報告することができるはずです!

来年も、秀英体の取組みをご紹介してまいります。変わらないようで変わっていく秀英体を、2009年もよろしくお願い致します。

年賀状
よいお年を!

(2008.12.15 佐々木)