CQ出版様、笠間書院様

「高解像度変換+POD」で“絶版のない”ビジネスモデルへ

歴史ある出版社様が持つ過去の膨大なコンテンツ群は、時代を生き抜いてきた情報であるとともに、本に人生を捧げてきた方々の情熱の証でもあります。進むデジタル時代にあっても、それらのコンテンツが持つ価値は変わることがありません。一方で、POD(オンデマンド印刷)によって本にする手段はあっても、保有するデータは低解像度で使いようがなく、原本から新たにスキャンする方法では高額で採算が取れませんでした。DNPでは、最先端のAI技術を活用した高解像度データ変換と、高品質なPOD(オンデマンド印刷)を組み合わせることで、出版社様の負荷とリスクを最小限に、貴重なコンテンツを再び読者に届けるソリューションをご提供しています。

■高解像度変換を実現する、DNPのAI変換技術

電子書籍データのような低解像度データや、独自にスキャンしたアーカイブデータなどは、そのままでは印刷工程に乗せることができません。
DNPでは、蓄積したAI技術・画像処理技術で、低解像度データやアーカイブデータを、1200dpiレベルの高品質・高解像度なデータに変換します。

【変換品質例】

■高品質PODと組み合わせることで“絶版レス”を実現

高解像度変換されたデータによって、PODでフレキシブルに重版が可能になります。例えば、教材として定期的に使われるような書籍であれば、数カ年での見込みニーズを予測することもでき、定価の上昇を最小限に抑えながら、利用者・読者のニーズに応えることが可能です。
これらのソリューションが実現するのは、“絶版レス”という新たなビジネスモデルです。一度絶版にしてしまうと、復刊した際の告知などにもリソースとコストを割く必要があります。しかし、PODにより必要な時に必要なだけ在庫をコントロールすることができれば、もはや「絶版」を検討する必要はありません。
ロングテールな読者ニーズに対応する新たなビジネスモデルを、「高解像度変換+POD」が実現いたします。

【CQ出版様・笠間書院様、高解像度変換+PODをご活用の声】

■「皆が幸せになるソリューション」【CQ出版様】

知財保全はもちろん、売上にも寄与できる
当社は、無線とエレクトロニクスの専門出版社として、創業から60数年を数えます。普遍的な技術をテーマにした書籍が多いため、膨大な過去記事はデータ化すれば、知的財産の保全はもちろんのこと、閲覧サービスなどによって売上にも寄与できることはわかっていました。そうした中、近年のPODによって、当社の知財を活用する選択肢が増えたと前向きに捉えています。

モアレを抑えながら、高画質なPOD用データが作成できた
2015年頃から、「1色・網点なし」のコンテンツについてはPODを活用していましたが、4色の書籍についてはモアレやコスト的な問題でPODには踏み切れず、社内で記事データをスキャンして蓄積する作業だけを続けていました。
敢えて画質を落とすことによってモアレ削減は実現できていましたが、DNPの高解像度変換技術を使うことで、モアレを抑えながら高画質化も両立できるようになったことは福音でした。

品質面、価格面でもニーズを裏切らないレベルになった
品質面では適時改良、価格面でも硬直的ではなく柔軟に対応頂き、POD重版を検討できるレベルにしていただけたことは、DNPの技術に対する真摯なお考えや、これまでの協力関係の積み重ねの結果であり、社内一同喜んでいます。
また、筆者からも喜びの声が寄せられています。PODにより絶版が減り、少しずつでも売れる本を存続させていくことで、「皆が幸せになる」選択肢が構築できたと思います。
今後は、オンデマンドとオフセットの中間に位置する、例えば300部前後の案件の低価格化に期待したいですね。

■「“品切れのない状態”が理想」【笠間書院様】

教科書に採用している先生から熱いラブコールがあった
日本文学、日本語、日本文化などに関する専門書、学術書、一般啓蒙書を主に編集・出版している当社では、主に大学の先生方などの教科書採用の需要があります。ただ、年間20冊程度の出荷数ですと重版のハードルは非常に高く、絶版にせざるを得なかったタイトルもありました。
実際毎日のように古い本への注文がありますが、在庫がご案内できず、お客様にがっかりされるケースも多いんです。
今回、書店経由で大学の先生から、直接重版のご要望をいただき、ちょうどDNPのPODソリューションを検討していたタイミングと合致したため、高解像度変換も含めてトライすることにしました。

編集者も納得した微小文字の可読性
今回は、経産省の「コンテンツ緊急電子化事業」でデジタル化したデータを活用することができ、コストを抑えることができたのも、POD重版を後押しした理由です。
実際に高解像度変換のテスト印刷を見たところ、クオリティは満足できるもので、担当編集者も「これまでのPODとは全然違う」と驚いていました。
学術書ということもあり、注釈などでは微小な文字も多いのですが、しっかりと可読性がキープされていたことも確認できました。

年間20冊程度の出荷数のコンテンツも検討の台に乗る
今後も、在庫の状況とニーズを確認しながら、PODの検討を進めていきたいと考えています。年間20冊程度の出荷数ですと、通常重版できませんが、高解像度変換により高品質なPODが可能なので、重版の検討が可能になります。
将来的には「品切れのない」、さらに「絶版のない」状態に近づけることができるのではないかと期待しています。

■名著を数多く持つ出版社様だからこそ

出版の歴史を作り、数多くの名著を持つ出版社様だからこそ、そのコンテンツ力を末永く発揮することができます。高解像度変換とPODによって、小さなニーズを新たなビジネスに。DNPがお手伝いいたします。

今回、下記の問合わせフォームより、お問合わせいただいた法人のお客様先着10社限定でサンプルの作成を致します!!
ぜひ、お問合わせ頂き、実際にサンプルを手に取りPOD製造の品質をご確認ください!!
サンプルお申込み期間:6/1~7/26

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