自社事例(京あそび)

豊臣秀吉が握った刀!豊国神社で刀剣「骨喰藤四郎」の魅力に迫る

京都の東山に位置する豊臣秀吉を祀る豊国神社にて、重要文化財 刀剣「骨喰藤四郎」を学芸員の解説付きで鑑賞し、刀剣「骨喰藤四郎」(複製)に触れ、さらに、通常入ることのできない拝殿での正式参拝や秀吉ゆかりの社宝を案内付きで見学し、「骨喰藤四郎」をイメージしたお菓子をお召し上がりいただく「骨喰藤四郎」をテーマとした歴史文化プログラムを開催しました。

プログラム内容

末兼先生
京都国立博物館 末兼先生による解説

<開催日時>2019年4月14日(日)

<プログラム内容>
・「骨喰藤四郎」の解説付き鑑賞
・「骨喰藤四郎(複製)」に触れる体験
・「骨喰藤四郎」をイメージしたお菓子とお抹茶のご賞味
・拝殿での特別参拝
・国宝唐門・宝物館を解説付きで鑑賞

正式参拝
拝殿での正式参拝の様子

プログラムは普段入ることのできない拝殿で行う正式参拝から始まり、玉串奉奠の儀式では代表者に合わせて二礼・二拍手・一礼。静寂な空気の中、貴重な体験をしていただきました。儀式の後は、豊国神社の歴史や豊臣秀吉とその正室ねねが祀られているお社、くぐると出世すると謂れのある国宝の「唐門」についても詳しくご説明がありました。

参拝の後は、里帰りした「骨喰藤四郎」を目の前に、京都国立博物館の末兼先生による鑑賞会が始まりました。骨喰藤四郎が誰の手によって作られたのかを古文書などに残る記録を紐解きながら解説が進められ、みなさん熱心に聞いておられました。刀身に掘られた彫刻が比叡山延暦寺にある横川中堂に祀られている三尊と似ている、備前兼光の彫刻と似ているなど、学術的に大変面白く解説いただきました。

骨喰藤四郎(複製)
骨喰藤四郎(複製)に触れる参加者

鑑賞会に続いて、末兼先生ご指導のもと「骨喰藤四郎(複製)」に触れる体験を行いました。お一人ずつ、刀剣に素手で触れ持ち上げて鑑賞できるめったにない機会を、みなさん緊張しながらも大変喜んでおられました。
また、骨喰藤四郎をガラスケース無しで間近に鑑賞できるだけでなく、収められている木箱やはばきなども、熱心に鑑賞しておられました。
その後、宝物館に移動し、豊国神社さんの案内で数々の寺宝を鑑賞しました。重要文化財の豊国祭礼図屏風や石灯籠から豊臣秀吉の奥歯と伝わるものなど、解説に頷きながら鑑賞されていました。

甘春堂による骨喰藤四郎イメージのお菓子のご賞味

最後に、豊国神社の門前に位置する京菓子司「甘春堂」による「骨喰藤四郎」をイメージしたお菓子とお抹茶を、立命館大学茶道研究部のご協力でお楽しみいただきました。薄紫色のかわいらしい主菓子とひさごのお干菓子を写真におさめ、ゆっくりとご堪能いただきました。

プログラムが終わった後も「骨喰藤四郎(複製)」をじっくりと鑑賞しておられ、満足して帰られているご様子でした。


※末兼 俊彦(すえかね としひこ)
1978年生まれ 。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程中退。2010 年九州国立博物館に金工分野担当として着任。2012年に京都国立博物館、2016年より東京国立博物館を経て2018年再度京都国立博物館へ。

参加者の声(アンケートより抜粋)

◎本物の骨喰をガラスケースなしに間近で見れて感無量でした。末兼先生のお話も期待通り面白くて参加できてよかったです。写しを直接持てたこともすばらしい体験でした。重さを感じられてよかったです。(大阪府在住 30代女性)
◎「刀」というものに、ガラス越しでなく、あんなに近くで見た事がなかったので素直に感動しました。神社、学芸員どちらの解説も楽しく、お菓子も美味しかったです。(愛知県在住 40代女性)
◎通常ガラス越しでしか見られないきちょうな刀剣を触れられて、解説も聞くこともできてとても感動しました。宝物館の解説もおもしろかったです。ありがとうございました。(富山県在住 30代女性)

未来のあたりまえをつくる。®