自社事例(京あそび)

伝匠美® 屏風祭り展

京都三大祭りの1つである祇園祭。その祇園祭の宵山の時期に、山鉾町にある旧家・老舗がそれぞれの所蔵する美術品・調度品などを飾り、公開する「屏風祭」という行事があります。 それに合わせて、「DNP高精細デジタル複製 伝匠美®」によって高精細複製された屏風を公開する「伝匠美® 屏風祭り展」を開催し、会場にて作品の魅力を深く堪能していただくために、近世日本画を専門とする人気講師による解説付きの特別鑑賞会を実施しました。

屏風祭り

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プログラム内容

伝匠美® 屏風祭り展(2018年開催)

屏風祭り

<開催日時>
〈前期〉2018年7月13日(金)~15日(日)
〈後期〉2018年7月21日(土)~23日(月)
10:00~22:00
<会場>くろちく 百千足館(ももちたるかん)2階

<開催内容>
「DNP高精細デジタル複製 伝匠美®」によって複製された国宝・重要文化財の屏風の展示

国宝『洛中洛外図屏風 舟木本』東京国立博物館の伝匠美®

重要文化財『洛中洛外図屏風 池田本』林原美術館の伝匠美®

重要文化財『豊国祭礼図屏風』豊国神社の伝匠美®

特別プログラム
屏風絵特別鑑賞会
日本画研究の専門家による「屏風絵が語る京都の歴史」の解説
日時:7月14日(土)/15日(日)/21日(土)/22日(日) の各日11:00~(約60分)

特別公演
落言(らくげん)
抱腹絶倒!落語と狂言を融合した新奇の芸能
題目:『神棚』
出演:桂よね吉、茂山千五郎、他
日時:7月14日(土)20:30~(約60分)


屏風祭り_来場者
解説員の説明による屏風鑑賞

<当日の様子>
祇園祭の賑わいに包まれる前祭、後祭前の各3日間、山鉾が立ち並ぶ新町通のくろちく百千足(ももちたる)館の2階で、「伝匠美® 屏風祭り展」を開催しました。

期間中は猛暑に見舞われ、照り付ける厳しい日差しとうだるような暑さの中でしたが、貴重な屏風絵の高精細複製が間近で見られることもあり、沢山のお客様が訪れてくださいました。屏風の名前を聞いて足を止める方あり、暑さの中で小休止に立ち寄る方あり、チラシを手に「このために来ました」という方ありと様々。6日間で2,000名を超えるお客様にご来場いただきました。
会場内では、数人ずつのグループで解説を聞きながらの鑑賞を楽しんでいただきました。豊臣秀吉の七回忌に行われた豊国神社の臨時祭礼を描いた「豊国祭礼図屏風」、豊臣家滅亡期に描かれたとされる「洛中洛外図屏風 舟木本」、そのさらに5年後ごろの江戸前期に描かれた「洛中洛外図屏風 池田本」と豊臣から徳川への時代の移り変わりや、それぞれの時代を映した京の都や人々の様子を、高精細複製ならではの至近距離で比較しながらの観賞となりました。

洛中洛外図屏風には当時の祇園祭の様子も詳細に描かれていますので、「長刀鉾」はもちろん「蟷螂山」や「大船鉾」など話題となった山鉾を探す様子も見受けられました。この日のために作られたオリジナルグッズの販売もあり、山鉾部分を切り取って葉書にしたものや華やかな金地のクリアファイルなど、お土産として購入される方も多数おられました。

嵯峨嵐山日本美術研究所 岡田秀之先生による解説

◆屏風絵特別鑑賞会
会期中の土日に江戸絵画を専門とする岡田秀之先生(嵯峨嵐山日本美術研究所 学芸課長)による解説付きの鑑賞会を行いました。岡田先生ならではの分かりやすく面白い解説に場内は大変盛り上がり、一時入場規制がかかるほどの人気でした。鑑賞会終了後も屏風絵を前に質問が飛び交い、より理解が深まる鑑賞会となりました。

「落言」公演の様子

◆【特別公演】抱腹絶倒!落語と狂言を融合した新奇の芸能「落言」
特別プログラムとして、会場内の能舞台を利用し、落語と狂言を融合した「落言」を開催しました。上方落語家 桂よね吉氏によるマクラの後、狂言方大蔵流 茂山千五郎氏らも加わって落言がスタートしました。演目は落言の最高傑作といわれる「神棚」。難しそうなイメージのある狂言ですが、大変分かりやすく親しみのあるストーリーで場内は大きな笑いに包まれました。


※岡田 秀之(おかだ ひでゆき)
1975年、大阪生まれ。嵯峨嵐山日本美術研究所(SAIJA)学芸課長。関西学院大学大学院文学研究科前期課程修了後、MIHO MUSEUM学芸員を経て現職。専門は江戸絵画。MIHO MUSEUMでは2009年「若冲ワンダーランド」展、2011年「長沢芦雪 奇は新なり」展、2015 年「同い年の天才絵師 若冲と蕪村」展を担当。近著に『別冊太陽 若冲百図』(平凡社、共著)、『若冲ワンダフルワールド』(新潮社、共著)、『若冲の花』(朝日新聞出版、共著)、『かわいい こわい おもしろい 長沢芦雪』(新潮社、単著)などがある。

※桂 よね吉(かつら よねきち)
1971年生まれ。1995年、桂吉朝に入門。1999年、ABCお笑い新人グランプリ新人賞受賞。2003年、米吉からよね吉に改名する。2007年、NHK新人演芸大賞 落語部門『七段目』にて大賞受賞。2009年、東西若手落語家コンペティション2009チャンピオン大会にて優勝。2007年、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」に出演。2011年、第6回繁盛亭奨励賞受賞。

※茂山 千五郎(しげやま せんごろう)
1972年生まれ。1976年『以呂波』のシテで初舞台。『三番三』『釣狐』『花子』『狸腹鼓』を披く。2016年、十四世茂山千五郎を襲名。「茂山狂言会」「HANAGATA」「傅之会」を主催。また上海京劇院・厳慶谷や川劇変面王・姜鵬とのコラボ公演など他ジャンルとの共演も精力的に行う。1998年「大阪市咲くやこの花賞」、2005年「平成17年度文化庁芸術祭新人賞」、2008年「平成20年度京都府文化賞奨励賞」受賞。

<参加者の声(アンケートより抜粋)>
◎詳しい説明を聞けて絵の意味もわかり博物館で見るよりよかったです。複製の技術もすばらしかったです。おねうちでした。(京都市在住 60代ご夫婦)
◎たけのこのコスプレや、しわくちゃの顔、米俵を担いでいる親子など、自分では気が付かないおもしろい見方ができるように教えてもらえたこと。楽しかったです。(富山県在住 30代女性)
◎屏風もめったに見られないすてきな物でしたが、展示してあるお部屋も雰囲気がありとてもキレイでした。(京都市在住 30代女性)

伝匠美® 屏風祭り展(2019年開催)

<開催日時>
2019年7月14日(日)~15日(月・祝)
10:00~21:00
<会場>くろちく 百千足館(ももちたるかん)2階

<開催内容>
「DNP高精細デジタル複製 伝匠美®」によって複製された国宝・重要文化財の屏風の展示

国宝『源氏物語関屋澪標図屏風』 静嘉堂文庫美術館 の伝匠美®

<展示品>
・国宝『洛中洛外図屏風 舟木本』東京国立博物館
・国宝『源氏物語関屋澪標図屏風』 静嘉堂文庫美術館
・重要文化財『洛中洛外図屏風 池田本』林原美術館
・重要文化財『豊国祭礼図屏風』豊国神社
※すべて伝匠美®による高精細複製

特別プログラム
屏風絵特別鑑賞会
近世日本画を専門とする2人の人気講師による解説付き特別鑑賞会
・7月14日(日)13:30~(約60分)「俵屋宗達と源氏物語の世界を語りつくす」
・7月15日(月・祝)13:30~(約60分)「屏風が語る江戸初期の京都」


高精細複製の屏風が並ぶ会場

<当日の様子>
祇園祭で賑わう京都で第2回目となる「伝匠美®屏風祭り展」を開催しました。
2年目となる2019年は昨年展示した作品に、国宝作品1点が加わり、4点の屏風を一挙に公開。期間中は梅雨空が続きましたが、2日間で1,200名を超えるお客様にご来場いただき、日本画の魅力を堪能いただきました。

今年新たに展示した作品は、俵屋宗達筆の国宝「源氏物語関屋澪標図屏風(げんじものがたりせきやみおつくしずびょうぶ)」。会場内の能舞台に設えられた屏風は圧倒的な存在感で、雅な王朝文学の世界を表現し、多くの方々を惹きつけていました。

会場の様子

「豊国祭礼図屏風」や「洛中洛外図屏風 舟木本」・「洛中洛外図屏風 池田本」は共に約400年前の京都を描きながらも、その時々の政治背景を反映し、豊臣から徳川への時代の変遷が屏風から読み取れる大変興味深い3作品です。ご来場の皆さんは興味深く解説に耳を傾けたり、細部にわたるまでじっくり見入ったり、それぞれの楽しみ方で堪能されていました。

静嘉堂文庫美術館館長 河野元昭氏による解説

◆屏風絵特別鑑賞会
開催日2日間のそれぞれで日本画の専門家による特別鑑賞会を開催しました。
初日は国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」を所蔵する東京・静嘉堂文庫美術館 館長の河野元昭氏に「俵屋宗達と源氏物語の世界を語りつくす」と題し、お話いただきました。"饒舌館長"として期待を裏切らない白熱したトークが繰り広げられ、超満員の会場は熱気に包まれていました。

京都国立博物館 福士雄也氏による解説

2日目は京都国立博物館 福士雄也氏による「屏風が語る江戸初期の京都」についてお話いただきました。屏風の見方や基礎知識から、それぞれの屏風が描かれた背景や文化財保存の意義など幅広くお話いただき、講演終了後にもご来場のお客様からの質問にも熱心にお答えいただきました。


※河野 元昭(こうの もとあき)
東京大学文学部美術史学科卒業。現在は、東京大学名誉教授、秋田県立近代美術館名誉館長、静嘉堂文庫美術館館長。『新編名宝日本の美術 第26巻 大雅・応挙』小学館 1991、『北斎の花 葛飾北斎』小学館 2005、『鈴木其一 琳派を超えた異才』東京美術 2015、『琳派 響きあう美』 思文閣出版 2015、『文人画 往還する美』思文閣出版 2018など著書多数。

※福士 雄也(ふくし ゆうや)
京都国立博物館 学芸部。京都大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科博士前期課程修了。静岡県立美術館 主任学芸員を経て、2014年より現職。「特集 狩野派の世界2009」、「伊藤若冲―アナザーワールド―」などの多くの企画展を担当。

<参加者の声(アンケートより抜粋)>
・解説をしていただき、理解しやすかった。壮大な屏風に細かな絵が描かれたいへん見ごたえがあった。(静岡県在住 50代男性)
・細かいところまでよく見えるほど復元されていたので、面白く見られた。解説がしていただけて、どこがどの場所が分かりたのしかった。(愛知県在住 20代女性)
・真近で(コピーとはいえ)精密な洛中洛外屏風がみれた。解説とビデオもありよくわかった。(京都府在住 70代男性)

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