学校法人 桜美林学園 様

“打ち込む表情”から伝わる熱意 校友の心を動かすクリエイティブ

「キリスト教精神に基づく国際人の育成」を建学の精神とし、 世界を舞台に活躍できる人材を育成することを目指して教育活動を展開する、桜美林学園。間もなく創立100周年を迎える歴史ある同学園はクラブ活動も非常に盛んで、大学には体育会の7団体からなる「特別強化クラブ」が存在します。クラブの活動を学内外にPRし、校友に向けてその活躍を印象づけるために。学生たちの想いと情熱を凝縮したPRツールには、学生たち一人ひとりの「人(ヒト)」にフォーカスし、活動内容とチーム力をリアルに伝えるアウトプットが求められていました。

背景・概要

桜美林ブランドの象徴として、特別強化クラブの存在を打ち出したい

四季折々の美しさを湛える桜美林大学のキャンパスに足を踏み入れると、学生たちの活気が伝わってきます。その活気の源のひとつが、スポーツクラブの活動です。学生スポーツは、絆、努力、悔しさ、喜び、 といった、さまざまなことを学べる大切な教育。「学業といずれも怠りなく取り組むことで、真の人間性を高められる」という大学の理念とも重なり、数多くの体育会クラブが日々の活動に取り組んでいます。

記憶に新しいところでは、2018年の箱根駅伝で陸上競技部(駅伝チーム)が、桜美林大学史上初の箱根駅伝ランナーとして関東学生連合チームに参加しました。そして、この陸上競技部もその一角として名を連ねるのが、体育会7団体が指定されている「特別強化クラブ」。一般学生の規範となることに加え、桜美林大学のブランドの象徴としての活躍も期待されており、その存在感をどのように打ち出すかが、大学PRにおいても課題となっていました。

提案

「Tokyo graffiti」とコラボレーションし、学生参加型のPR企画を立案

DNPが提案の核としたのは、「学生一人ひとりの“想い”を主役にしたい」というコンセプトでした。仲間と共にユニフォーム=“戦闘服”を着た彼ら彼女らの「最高の瞬間」を写真で切り取り、特別強化クラブの価値を表現したいと考えたのです。

アウトプットとして提案したのは、「Tokyo graffiti」の発行元である㈱グラフィティ様との協業ソリューションでした。DNPでは、出版社様のもつ独自のコンテンツを軸に、幅広いアウトソーシング事業を手掛けてきた実績をもとに、顧客課題に合わせた最適なプランニングを提案し、企画~制作までワンストップでコーディネイトしていきます。

一般人参加型雑誌「Tokyo graffiti」を長年発行している㈱グラフィティは、延べ20万人以上の一般人取材を行ってきました。一般人大量取材ノウハウと企画編集テクニックをもつ㈱グラフィティであれば、学生の皆さんの自然な表情を、見る人の心を動かすチカラに変えられると考えました。

A4判12ページという、限られたスペースでの展開。大学からは「1つひとつのクラブの一体感を出したい」「愚直さ、文武不岐で頑張っているところがにじみ出る、大人として応援したくなる冊子に」という要望もいただきました。

デザイン表現については、graffitiのクリエイターと議論。たどり着いたのは、「ポスターのように1枚の画像で学生たちの熱い魂を表現したい」という提案でした。

実施内容

2日間の撮影で引き出された、学生たちの“リアル”な表情

目指したのは、学生たちのリアルを伝える、桜美林大学オリジナルの「東京グラフィティ」。特別強化クラブを単に「情報」として紹介するのではなく、スポーツに賭ける熱意や眼差し、仲間と切磋琢磨する姿など、人=学生たち自身を切り口に大胆に構成し、特別強化クラブの存在感をリアルに伝えていくことに注力しました。

各クラブのメインカットは、複数のメンバーを1枚に収めた写真。シンプルな構図なだけに、メンバー個々人の表情や仕草など、細部まで気を配る必要があります。

また、学生の想いが詰まったベストショットを引き出すために、鍵を握るのが、現場スタッフの経験値です。数多くの「一般の人々」を撮り続けているgraffitiのクリエイター・カメラマンの経験が、学生たちの緊張をほぐしていきました。
一人ひとりのポージングを指示したりするコミュニケーションの中で、学生の顔は次第に笑顔に。手足の位置まで細かく指示が出る現場でしたが、クオリティにこだわる部分をうまく学生に伝え、飽きさせず、いい表情を引き出すのもプロの技術といえます。
「みんなノリノリで、楽しい撮影現場になった」と学生や広報ご担当者が振り返る撮影は、2日間にわたりました。

実施効果とポイント

特別強化クラブを支える「スポーツ振興資金」への支援にもつながる冊子へ

撮影現場でも大いに盛り上がってくれた学生たちに、できあがった冊子が配られたのは卒業式のとき。「かっこよく撮ってもらえてうれしい」と、多くの学生に喜んでいただくことができました。

また、巻末には、graffitiの人気コンテンツ「voice」も盛り込まれています。これは、冊子に登場した皆さんの笑顔とともに、「あなたにとって部活とは?」というクエスチョンに、それぞれ手書きの文字で答えてもらったもの。パネルに書かれたのは、特別強化クラブ、そして桜美林大学で育まれた大切なものの結晶でした。
この「voice」は、限られたスペースの中で人の想いを凝縮して伝えるための、効果的な手法です。

このようにして完成した、桜美林大学「特別強化クラブ」のPRパンフレット。実は、スポーツに打ち込む学生たちへの支援を募るという大切な役割もありました。
「チームメイトと共に見つめる、真摯な眼差し」「笑顔とともに綴られた、学生生活の喜び」。今回の冊子で伝えたかったメッセージは、桜美林大学の校友の皆さまに、母校でスポーツに打ち込む学生たちへの理解や、スポーツ教育の重要性を伝えるものになりました。
広報ご担当者からは、「クラブの認知と支援協力のために、効果的なツールになった」というお声をいただいています。

まとめ

ニーズを汲み取り、最適なクリエイティブに結実させる
DNPの企業コミュニケーション

DNPでは出版社様のもつ独自のコンテンツを軸に、幅広いアウトソーシング事業を手掛けてきた実績をもとに、顧客課題に合わせた最適なプランニングを提案し、企画~制作までワンストップでコーディネイト。お客さまの、「伝えたいことはあるけれど、どうアウトプットすればいいのかわからない」「競合他社のツールと差別化したい」といったニーズを汲み取り、高品質なクリエイティブに仕上げます。
ピンポイントで実施するチラシや、WEBサイトのキャンペーンLPなど、「勢いのあるクリエイティブがしたい」というご要望がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください!

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