食品、洗剤、トイレタリー、工業製品…、包装分野で急速に広がる「紙化」という決断【後編】

包装分野で注目を浴びる環境配慮素材についてレポートするコラム、後編になります。

“代替素材”から“付加価値素材”へ。紙容器の可能性を広げる注目製品

ショップバックや紙カップなどさまざまなバリエーションがある紙容器ですが、なかでもその優れた性能で注目を集めているのが、「DNPロングライフ用液体紙容器」です。
この容器は飲料や調味料を含めた食品の他、非食品として、洗剤、トイレタリー(シャンプー、ハンドソープ、入浴剤など)、カー用品(カーシャンプー・クリーナー、バッテリー液)、化学薬品や農薬など、さまざまな分野で使用することが可能です。

「DNPロングライフ用液体紙容器」のラインアップ


容器の容量は、内容物やマーケットに合わせて選択できます。また、機能面では、内部に複数の素材を組み合わせたバリア層を設けることで、常温下での長期保存を実現しています。バリア性を有しながらも容器自体が軽量なので物流効率が良く、生活者の持ち運び負荷も軽減。内容物の充填前はコンパクトに折りたたまれているので保管効率を高められるほか、素材の一部を替えることで遮光性、保香性といった製品特性に応じた機能を付与することも可能です。

「DNPロングライフ用液体紙容器」の主な構造

  • 内部のバリア層は、アルミ箔(AL/PET)のほか、アルミ蒸着PET、透明蒸着PETなどから選択できます。また、低吸着フィルムなど機能性フィルムとの組み合わせも可能です。

また、バリア層(透明蒸着PET)にバイオマスプラスチックを利用することで、環境配慮へのさらなる貢献もできます。リサイクルに回せない場合でも、使用後は折りたたんで減容化できるメリットもあります。

すでに飲料・食品を中心に多くの実績がある「DNPロングライフ用液体紙容器」ですが、環境配慮製品として紙容器が再評価されるなか、その導入分野はさまざまな業界へと大きく広がっています。お客さま企業のニーズに応えて容器の形状・容量・材質・機能を最適化し、包装分野のイノベーションに挑戦するDNPの取り組みは、これからも続いていきます。

「DNPロングライフ用液体紙容器」充填包装システム

様々な内容物の商品化を検討するお客様に、パッケージから充填包装システムに至るまで、トータルにご提案いたします。

DNPの紙容器製品ラインアップ

左から、「液体紙容器」、「 紙カップ」、「紙チューブ」、「チャック付き紙容器」

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