生活空間デザインレポート ホテルVol.1

日本国内では、続々と注目ホテルが開業しています。その中から、筆者の視点で空間デザインが素敵なホテルをご紹介していきます。第1弾は、関東圏で2019年、2020年に開業した3つのホテルをご紹介致します。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、なかなか自由に旅行ができない日々が続いていますが、日常のちょっとしたご褒美に素敵なホテルで新しいデザインやライフスタイルにふれて、リフレッシュしてみませんか。遠方にお住いの方は、安心して旅行ができるようになった折には、是非訪れて頂きたいホテルです。​

InterContinental Yokohama Pier 8

・波を想起させる曲線美
・旅を想起させるインテリア
・横浜の海を真近に感じられる空間

Point of Materials
木質・石・左官仕上げ・ガラス・レザーなど

東京エディション虎ノ門

・寺院から着想し、植物溢れるロビー
・日本の美意識を感じる明るくナチュラルな客室
・ブラックカラー基調の大人なバー

Point of Materials
木質・石・ガラス・ファブリックなど

メズム東京

・東京らしいクリエイティブな魅力あふれるデザイン
・テーマカラーはミッドナイトブルー
・白基調のモダンでスタイリッシュな客室

Point of Materials
石・金属・ファブリック・レザーなど

*掲載は名称の五十音順
*2021年11月時点の情報です。

InterContinental Yokohama Pier 8

https://www.icyokohama-pier8.com/
住所:神奈川県横浜市中区新港2-14-1
TEL : 045-307-1111
アクセス:みなとみらい線「みなとみらい駅」より徒歩12分
・JR「横浜駅」よりタクシー15分、「桜木町駅」よりタクシー7分
・ぷかりさん橋、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルより、海沿い徒 歩10分 ※横浜ハンマーヘッド、新港ふ頭客船ターミナル直結


InterContinental Yokohama Pier 8 (ピアエイト) は横浜・みなとみらいの新港ふ頭に位置し、2019年10月開業しました。ふ頭に位置するホテルは希少であり、低層階であるため客室から横浜の海を真近で感じることができる滞在型リゾートです。ホテルの名前にあるPier 8は、ホテルエントランスが新港ふ頭の8号岸壁に面していることを意味しています。建築設計は株式会社梓設計、インテリアデザインは株式会社日建スペースデザインが手掛けています。

01-1.美しい曲線美を描くエントランス

横浜ハンマーヘッドの入り口を正面にみて、右方向に進むとホテルのエントランスがあります。館内に入るには、客室のカードキーをかざす必要があるため、ホテルの利用者しか味わえないプライベート感が高まります。中に入ると、明るいホールが広がり、らせん階段の美しい曲線美は貝殻の渦や波をイメージさせます。波打つ壁面は久住有生氏による左官仕上げで、抑揚感を空間に演出していました。間接照明も波のような曲線を描いており、視線が自然と上に運ばれていきます。階段を上がっていくと、ロビーエリアになります。(ホール右側にエレベーターも完備されています。)

ロビー

01-2.横浜の海を感じられる爽やかなロビー・レストランフロア

2階ロビーはミディアムカラーの木質とホワイトの左官壁のコントラストが美しく、爽やかな雰囲気です。壁面やカウンター壁、そしてラウンジのソファは包み込まれるような曲線を描いたデザインで、海の波を想起させます。木目仕上げの天井、ルーバー入りの木目引き戸、更にシーリングファンが天井に設えられ、高級な客船の中にいるような感覚でした。

ロビー

レストラン&バー「Larboard」

フロントエリアの隣にはレストラン&バー「Larboard 」(ラーボード)があります。横浜で独自の発展をとげた西洋と東洋の交わる文化に着想を得て、横浜ならではの食材を組み合わせて創作された”Pier 8 キュイジーヌ“を頂くことができます。店内のインテリアも細部にまでこだわりぬかれた家具や什器で構成されています。全体にアールのかかったモチーフを使い、爽やかなエレガントテイストでまとめられています。
キャビネットやソファ席には、旅行カバンを想起させる意匠が施されています。ダイニングテーブルは、木製天板で真鍮を挟んだようなデザインでした。そのほかキッチンカウンターや、照明などにも真鍮が使われていました。

レストラン&バー

01-3.高雅な中庭を囲む客室

中庭を囲む客室

ホテル3階には、中央に中庭が広がり、この庭を囲むようにガーデンサイドの客室タイプが配置されています。中庭は「島々の庭~四季~」と名付けられ、静かな海に浮かぶ島々を表現した複数の植栽群から、四季の変化を感じることができます。ホテル全体を通し、中庭の静と海側の動をどちらも感じられる空間設計になっていて、横浜の光と風を感じながら滞在することが可能です。
エレベーターホール、客室入り口は華やかな木目で構成されています。ヴィンテージの船燈風のブラケット照明がとても素敵でした。

01-4.船旅を想起させるラグジュアリーな客室

InterContinental Yokohama Pier 8は3階から5階に173室の客室を有し、Pier 8 デラックス(ベイビュー ・シティビュー)、ダウンタウンサイド、ガーデンサイド、コーナースイート、シグネチャースイートの客室タイプに分かれています。今回は、Pier 8 デラックス、コーナースイート、シグネチャースイートをご紹介致します。
*ルームタイプの名称は2021年10月時点のものです。

Pier 8 デラックス

Pier 8 デラックス

Pier 8 デラックス(広さ45~46㎡)は一番多い客室タイプです。低層階であるため、大きな窓を開放すると海を真近に感じることができました。窓際にはサンルームのような空間があり、全面ガラス製のため視覚的なノイズがなく海を臨むことができます。客室全体はホワイトとミディアムカラーのウォールナットを基調とした洗練された空間で、革や木、流線形のフォルムを取り入れ、旅を想起させる空間です。サンルームとベッドスペースの間にはルーバー付きの固定式建具が設えられていて、ほどよい光や風が通り抜けます。球体の照明がベッドの脇に2つ、そしてTVの脇にフロアランプとして1つ設置されています。いずれも旅行カバンのベルトをイメージしたデザインで、船旅のような印象を高めていました。

Pier 8 デラックス

この客室は中央にバスルームがあり、その周囲にある通路を通ってベッドスペースに続くユニークな間取りになっています。ドアを入ってすぐベッドが目に入らない工夫と回遊できるつくりで、空間を広く感じさせます。また空間の四隅がアールがかっていて、エレガントな高級感を感じました。

Pier 8 デラックス

バスルーム、洗面台、トイレはそれぞれ独立して配置され、使い勝手の良い間取りです。バスルームはガラス張りで、お風呂に入りながらも外の景色を眺めることができます。ワンタッチでスモークガラスに調光することも可能です。洗面スペースの円形ミラーはLEDライト付きで、インテリアとして空間のアクセントになっています。

Pier 8 デラックス

旅行カバンを模したプライベートバーが客室にも置かれています。扉を開けると、カップやグラス、illyのエスプレッソマシーン、TWGの紅茶などが用意されています。向かいにはソファが設置され、お酒やコーヒーを飲みながらくつろぐことができます。

コーナースイート

コーナースイート

各フロアの角に位置するコーナースイートは、約80㎡を有した正方形に近い間取りです。客室扉を開けるとホワイトを基調とした明るく爽やかな空間が広がります。床はややラスティック感のあるホワイトカラーの木質で構成されていて、海辺のコテージのような雰囲気でした。建具はホワイトカラーの木質で、木製のレバーハンドルとの組み合わせが素敵です。リビングスペースの天井には丸みを帯びた折り上げ天井に、シーリングファンが取り付けられています。

コーナースイート

プライベートバー横の扉を開けると、ミニキッチンが現れ、シンクやコーヒーメーカー、BALMUDAの電気ケトルなどが設置されています。キッチン面材のブルーが空間に華やかさを与えるとともに、収納の扉自体はキッチン両脇に収納できるように設計され、デザイン性も機能性も考慮されたデザインでした。足元の扉は開くと、ゴミ箱が手前にでてくるような工夫もみられます。グラスなどの食器が収納されたキャビネットはつまみにブルーが取り入れられ、細部にまでこだわりを感じるデザインでした。

コーナースイート

ベッドルームはカーテンを開けるとふ頭の景色を一望することができます。ベッドからTV越しに海を眺めることも可能です。空間はホワイトカラーをベースに、爽やかなブルーと真鍮をアクセントにしたベイサイドらしいエレガントなスタイルです。窓際に設えられたルーバー入りの建具があることで、海辺のリゾート感を強めます。
ベッド横のスイッチパネルから照明やカーテンの操作ができ、利便性も整えられていました。

コーナースイート

バスルームは重厚感のあるバスタブが置かれた西洋式で、シャワールームとトイレは独立しています。洗面スペースはダブルシンクで、壁面のブルーのモザイクタイルが美しく、太陽の光が当たりキラキラしていました。シャワールームの前には休憩できるベンチスペースもあり、海を眺めながら贅沢なバスタイムを過ごすことができます。シャワールームはスタイリッシュなデザインで、シリンダー型のシャワーヘッド、レインシャワー、更に横からボディイーシャワーが3つ設置されていました。

コーナースイート

客室の外周を囲むプライベートバルコニーにはパーソナルチェアが設えられ、横浜の観覧車や、風をはらんだヨットの帆をモチーフにしたデザインの建物で親しまれているヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルを望むことができます。この目線、角度から横浜の街を眺められるのはとても贅沢です。

シグネチャースイート

シグネチャースイート

ホテル最上階のコーナーに位置する特別室シグネチャースイートは133㎡の広さを持つ、高級感溢れるリゾート空間です。床はライトグレーの石貼り、建具や家具にはグレージュカラーの木質が使われていて、空間全体がウォームな印象でした。更にホワイトカラーのレザーのテクスチャーやファブリックを組み合わせ、エレガントモダンな雰囲気にまとめています。6人掛けのダイニングテーブルは船の形をし、真鍮のペンダントライトで華やかさをプラスしています。

シグネチャースイート

リビングスペースには、背板に桟が取り入れられたチェア・ソファのデザインで、海辺のリゾートらしさを感じます。ブルーグリーンのクッションと、光の当たり具合で陰影感が変化するセンターテーブルが空間のアクセントになっていました。ダイニングとリビングの間には暖炉も設えられています。

シグネチャースイート

キッチンスペースはIHヒーターやオーブンも完備しています。ホテルのシェフがその場で仕上げる料理をダイニングで楽しむこともできます。
クローゼットスペースも十分な広さがあります。旅行カバンのベルトをイメージしたデザインが引き出しの取っ手でも見ることができました。

シグネチャースイート

ベッドルームはグレーのパーソナルチェアやデスクが設えられ、エグゼクティブな雰囲気が漂っています。ベッド両脇の開口部は引き戸が設えられ、リビングスペースと区切るとプライベート感を高めることも可能です。窓際にはルーバー入りの建具も設えられています。

シグネチャースイート

この客室のベッドルームの特別感を更に高める演出がされているのが、バスルームの存在です。ベッドルームにある両開きの引き戸を引くと、バスルームがシームレスに繋がります。ジャグジー付きのバスタブが、円形の折り上げ天井から優しく灯されています。独立した2つのシンクは海辺を背景にし、その向かいにはシャワールームが設置されています。

01-5.プライベートな特別感高まるラウンジ・ルーフトップ

クラブインターコンチネンタル

5階にあるクラブインターコンチネンタルラウンジはクラブルーム・スイートルームの宿泊者が利用できるスペースです。チェックイン、チェックアウトの手続きもこのフロアで行えるほか、会議室も完備していて、ビジネスでも利用しやすい空間です。朝食、アフタヌーンティー、カクテルタイム、ナイトキャップ、それぞれ美味しいフード、スイーツやドリンクと共に過ごすことができます。空間は、ミディアムカラーの木質の床に、グレーやブラウンの家具が設えられ、落ち着きのあるモダンなテイストです。

ラウンジ

ルーフトップ「Rooftop 1859」

屋外ラウンジのようなルーフトップ「Rooftop 1859」は宿泊客しか入ることのできないプライベートな空間です。横浜港が1859年に開港した歴史に想いをはせながら過ごして欲しいという想いから、この名前がついています。パラソルの付いたソファー席は、目の前にハンマーヘッドクレーンを目にすることができます。ハンマーヘッドクレーンは1914年に船に積載する重量物を運ぶクレーンとして日本で初めて設置されました。その形状がハンマーのヘッドの様であることから、ハンマーヘッドの名前で親しまれています。運が良ければ目の前にクルーズ船が停泊する様子を眺めることもできるそうです。Rooftop 1859では、空の色や遠くの船が往来する様をゆったりとながめながら、過ごすことができます。

ルーフトップ

01-6.ラリックとコラボレーションしたコンセプトルーム

コンセプトルーム

InterContinental Yokohama Pier 8 がフランス最高峰のクリスタルガラスメゾンのラリックとコラボレーションしたコンセプトルーム”スイート LALIQUE”が期間限定(1日1室)で販売されています。客室内に4つのシーンを設け、それぞれから広がるストーリーを楽しむ1泊2日。ラリック独自のサヴォアフェール(美意識と職人技)を味わいながら、スイートルームで洗練された時を過ごしてみませんか。
(2022年5月に終了しました。)

クレジットのない画像:Photos by DNP




東京エディション虎ノ門

https://www.marriott.co.jp/tyoet
住所:東京都港区虎ノ門 4-1-1 105-0001
TEL : 03-5422-1600
アクセス:東京メトロ神谷町駅直結、虎ノ門駅から徒歩10分
宿泊料金: 75,900円(税・サ込)~


2020年10月20日、東京ワールドゲートの高層階である31階~36階に「東京エディション虎ノ門」が開業しました。マリオット・インターナショナルが展開する最高級のラグジュアリーライフスタイルホテル「エディション」ブランドは日本初上陸です。コンセプトやクリエイティブ・ディレクションは、イアン・シュレーガー、内装デザインは隈研吾建築都市設計事務所が手掛けています。


02-1.静と動を感じる魅惑のエントランス

エントランス

1階エントランスはベージュのトラバーチンで構成され、ビル周辺の木々と調和した落ち着いた佇まいです。中に入ると一転、黒の大理石を使用した、ホワイト&ブラックのハイコントラストな空間により、一気にホテルのラグジュアリーな世界観に引き込まれます。床に設えられたLED照明が、壁面に反射しフューチャーリスティックな感覚もあり、これから高層階に向かってどんな空間が広がるのか好奇心を掻き立てられます。

エントランス

エレベーターで31階に降りると、オーク材で構成された明るいナチュラルな空間が広がります。壁面には渡辺克巳氏の新宿をテーマにした写真が多数並べられていました。その写真を追うように視線を動かしていくと、沢山の植物をまとった明るいオアシス空間の入り口へ誘われます。

02-2.植物のパワー漲るオアシス空間

オアシス空間

ロビー、バーカウンター、レストランがシームレスに繋がり、境目のない空間が広がります。何より沢山の植物に包み込まれ、植物から強いパワーを感じました。約500個もの観葉植物は、各空間のパーティションにような役割も果たしています。

ロビーエリアは寺院から着想を得て、天井が二重構造になっています。天井を覆っている庇はオーク材を使い、壁面は日本の伝統的な建築技法である大和張りで構成されています。寺院の境内が沢山の人が集う広場であるのと同じように、このフロアが世界中から訪れた人々のコミュニケーション場であって欲しいという思いが込められています。足元やローテーブルの上には沢山のキャンドルやランタンが設えられています。夜になると日本の行燈のような柔らかい光と陰影が楽しめるでしょう。

ロビーエリア

レストラン The Blue Room

国内の新鮮な食材を中心に様々なジャンルのお料理を頂けるレストラン「The Blue Room」。名前の通り、サファイアブルーのソファ、チェアが目を引きます。空間全体はロビーエリアからシームレスに繋がっているため、床、壁面、天井はオーク材のナチュラルなテイストですが、家具や腰壁にはウォールナットを使用し、艶やかな高級感を感じる設えです。テーブルコーディネートにも切子細工を含む様々な青のグラスのグラスが使われています。美しく輝くサファイアブルーは、木質の質感や植栽の中で、煌びやかな華やかさを空間にもたらしていました。

レストラン

Lobby Bar

隣接したLobby Barはミクソロジーカクテルやアフタヌーンティーを楽しめます。東京の街並みが見渡せるソファ席が人気だそうで、ソファのスローケットとして着物が使われているのが印象的です。その着物と同じイエローグリーンのグラスがテーブルを彩っていました。ソファとコーヒーテーブルなど、高さがやや低めにコーディネートされており、ソファではありますが、日本ならではの床座に近い目線でティータイムを楽しむことができます。

Lobby Bar

客室フロア

賑やかなロビーエリアから、客室フロアへ。エレベーターホールまでの廊下は、オーク材を基調とした落ち着いた空間で、高まったムードをカームダウンしてくれます。LED照明が床と天井に斜め対称的に取り付けられ、落ち着いた空間の中でもホテルの個性を感じます。
客室フロアに行くと、壁面は同じくオーク材で包まれ、客室というプライべート空間へ身を移せる安心感を感じました。

02-3.日本の美意識を感じる引き算のラグジュアリー空間

ロフトテラス

ロフトテラスと名付けられた客室は、屋外にプライベートテラスがあるのが最大の特徴です。客室は、客室廊下と同様に、床、建具、壁面はオーク材で構成されています。板目を沢山取り入れたナチュラルな表現ながら、ホワイトステイン塗装により、全体的にシンプルに、落ち着いた空間を構成しています。その中にオフホワイトやベージュカラーの家具が構成され、明るくミニマルな装いにまとまっています。外光が優しく差し込み、温かい明るさに包まれた安心感を感じる空間です。やや低めに設計されたベッドのフッドボードや格子の壁面デザイン、桜が描かれたゴールドのアート作品からどことなく和の要素を感じます。

ロフトテラス

欧州テイストのラグジュアリー空間は要素をプラスしていくデコラティブな空間が多いですが、東京エディション虎ノ門の客室は余分な要素をそぎ落とし、ミニマルでありながらラグジュアリー感や上質感を感じる“日本の美意識”を体感できる設えになっています。

ロフトテラス

テラスは約35㎡もあり、広く開けた開口部から東京の空を身体全体で感じることができます。大都会の街を見下ろしながら、澄んだ空気を楽しめるのは上層階ならではです。クローゼットにはEDITIONのロゴ入りのヨガマットがあり、テラスでヨガを楽しむこともできます。

ロフトテラス

ロフトテラスの客室では、ミニキッチン完備のタイプもあり、シンク、オーブン、IHクッキングヒーターが搭載されています。冷蔵庫は家庭用のサイズが設置され、長期滞在にも対応できる設備が整っています。冷蔵庫の扉は壁面と同じオーク材で覆われているため、空間の中でノイズにならずに存在しています。

プレミアスイート

ホテル最上階の36階の角部屋に位置するプレミアスイート(90㎡)。客室に入るとリビングスペースにつながる長い廊下があり、どんなお部屋が待っているのかドキドキ感が募ります。オーク材で包まれたこの廊下スペースは、壁面がクローゼットスペースになっていて、機能とデザインが両立されています。
*最上階だけでなく他フロアにもプレミアスイートはあります。

プレミアスイート

廊下を抜けると広々としたリビングルームが広がります。ソファやスツールにはホワイトのファブリックが使われていて、大きな窓から日差しが入ると空間がより一層明るく感じます。ロフトテラスと同様に、上質なシンプルさをじっくりと嗜むことができるラグジュアリー空間です。リビングにはLobby Barでも使われていた低めのローテーブルに、胡蝶蘭が飾られ、格子の壁とともに、 “日本の美意識”が心地よく漂います。

プレミアスイート

キングサイズのベッドには、触り心地が良さそうなブランケットがベッドスローとしてそえられています。一見、無造作に置かれたようにも見えるスローですが、絶妙なバランスでベッドメイキングされています。
ベッドールームへと続く導線には、オーク材の建具が設けられています。レールが天井に埋め込まれた引き戸で、建具というよりも壁面が左右に可動するような佇まいです。

プレミアスイート

充実した広さのバスルーム。洗面スペースはピクチャーウィンドウになっていて、大きな窓から東京の景色を臨むことができます。バスルームには、西洋式のバスタブに木製のスツールがし添えられ、ホワイト基調の空間の中でアクセントになっていました。バスアメニティはニューヨークのヴィーガンパフューマリー「LE LABO」のもので、エディションオリジナルの香りとパッケージボトルが使われています。サスティナビリティーに配慮し、ディスペンサーを使用していました。

紙製のオリジナルパッケージ

そのほか、東京エディション虎ノ門では、プラスチックフリーにするなど、環境保護に力を入れています。
ミニバーに置かれたお水は紙製のオリジナルパッケージでした。ルームキーや歯ブラシ、櫛などのアメニティも竹製です。

鉄製の急須

ミニバーには、スタイリッシュな鉄製の急須があり、日本のティータイムをモダンに楽しむことができます。ころっとしたブロックの可愛らしい箱には、東京とロンドンを拠点に設立されたSAYURI TEAの煎茶とほうじ茶が入っています。

02-4.日本古来の焼杉とゴールドから着想を得たバー

Gold Bar at EDITION

Gold Bar at EDITION

ホテル1階に位置するシグネチャーカクテルバーは、日本古来の焼杉とゴールドから着想を得ています。壁面にはブラック塗装の木質が使われ、ロビーや客室で見られた格子や大和張りのデザインが取り入れられています。天井はアーチを描いたホワイトカラーで、間接照明の演出も合いまりエレガントなムードをプラスさせています。このホワイト&ブラックのハイコントラストなコーディネートはエントランスのムードを彷彿とさせました。

Gold Bar at EDITION

インテリアは木質、大理石、レザー、ベルベッドなど高級感のある様々なマテリアルを組み合わせながら、全てブラック・ダークグレートーンでまとめることで、重厚でありながらモダンな空間を造り上げています。そしてこのブラックを基調とした空間の中で、バーの名前にもある、ゴールドカラーのアートやオブジェが宝石のように輝いています。このバーで頂ける彩り豊かなカクテルもまた宝石の一つになりそうです。

02-5.東京エディション虎ノ門を満喫できる特別プラン

食事

「朝食&ディナー付プラン」
夕朝食付きで、東京エディション虎ノ門自慢のお食事を満喫できるプランです。レストラン「The Blue Room」にて東京タワーを間近に望む絶景を背景に、洗練の3品ディナーコースと朝食を楽しむことが出来ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.marriott.co.jp/offers/dinner-and-breakfast-package-off-11451?propertycode=tyoet

クレジットのない画像:Photos by DNP




ウォーターズ竹芝遠景

https://www.mesm.jp
住所:東京都港区海岸1丁目10番30号 ウォーターズ竹芝タワー棟
TEL : 03-5777-1111
アクセス:JR山手線・京浜東北線 / モノレール浜松町駅より徒歩6分、新交通ゆりかもめ竹芝駅より徒歩3分
宿泊料金:6万5527円~(1泊1室 2名朝食付、税・サ込)

メズム東京は東京・竹芝のウォーターフロントに位置するウォーターズ竹芝タワー棟内に、2020年4月27日に開業しました。 “TOKYO WAVES”をコンセプトに、伝統と革新を融合させ様々な角度から東京らしさを追求しています。美しい展望に加え、五感を魅了するアートや音楽など、新しいクリエイティビティと出会えるホテルです。開業年には、ミシュランガイド東京 2021のホテル格付け部門において4パビリオンの評価を取得しました。ホテルの内装デザインはWilson Associatesが、客室アメニティや料飲メニューの企画・デザインなどの独自のクリエイティブの制作および監修は、クリエイティブディレクターの小泉堅太郎氏が手掛けています。

03-1. ホテルの世界感に惹き込まれるエントランス

ホテルのエントランスでは、スタイリッシュな装いのスタッフの方がお出迎えしてくださいました。このホテルでは、スタッフではなく、タレントと呼ばれています。一人ひとりの輝く才能と個性で、お客さまを魅了したいとの思いが込められています。タレントの方が身に着けているユニフォームはジェンダーレスを意識したデザインで性別や年齢、体型を問わずに快適に着用できるデザインとなっています。デザインはヨウジヤマモト社の「Y‘s BANG ON!」が手掛けています。

エントランス

ホテル内に入ると、幻想的なアートに包み込まれ、一気にメズム東京の世界観に惹き込まれます。きらきらと光り輝くアートはよく見るとリンゴがモチーフとして使われています。ニュートンが木からリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を発見したり、「創世記」のアダムとイブが口にした禁断の果実がリンゴとされている等、知恵や創造の象徴になることから、新たなカルチャーやクリエイションが生まれるホテルでありたいという想いが込められています。リンゴの形の光で上空から見た東京の街の煌めきを描いており、メズム東京の位置する場所はカッパー色のリンゴで示されています。

03-2. ウォーターフロントのムードを高めるロビー

ロビー

ロビーフロアは16階に位置し、高い天井と、ガラス張りの窓から見えるベイサイドエリアの絶景から、開放的な空間が広がっています。フロア全体は、海辺の立地であることを背景に“ミッドナイトブルー”がテーマカラーとして設定されています。2種類のグレーの大理石がヘリンボンパターンで構成されたフロアに、ブルーとイエローのカーペットが敷かれ、空間全体に水や光、風といった自然の要素を感じる空間デザインになっています。
天井を見上げると、浮遊感のあるアートワークが広がり、東京湾の水面に反射する光のゆらぎを想起させます。フロントデスクの両端に飾られた印象的なオブジェは折り紙のミウラ折りをイメージしており、ミッドナイトブルーの照明により生まれる陰影感が美しいアート作品です。フロントバックには、スケートボードや卓球など東京のカルチャーを表現するようなオブジェが多数飾られていました。

デジタルアート

フロントエリアの右側のスペースには、“TOKYO WAVES”に通ずるアートワークやホテルのアイテムが展示されています。ブルーのディスプレーは前を通る人の動きを感知し、波紋を作り出します。人の流れや空気感を可視化し、様々なインピレーションが生まれる空間を表現しています。メズム東京のユニフォームも展示されていました。

03-3. オリジナリティ溢れるラウンジ、レストラン、プライベートサロン

バー&ラウンジ「Whisk」

オリジナルのミクソロジードリンクやアフタヌーンティーを堪能できるバー&ラウンジ「Whisk」がロビーエリアからシームレスに広がっています。オリジナルのミクソロジードリンクは、Whiskのコンセプト「アーティストのアトリエ」に基づき、古今東西の絵画をテーマに、素材そのものを生かしクリエイトされた見た目にも楽しいカクテル・モクテルです。

絵画をイメージしたドリンク

ゴッホのひまわりや葛飾北斎の富嶽三十六景等の絵画をイメージしたドリンクや、シーズナルで様々な有名絵画の世界を堪能できるアフタヌーンティーなど、メズム東京のクリエイティビティが存分に発揮された商品を楽しむことができます。

バー&ラウンジ

空間にコーディネートされたソファーやパーソナルチェアは、細部にもこだわった高級感のあるデザインでした。エッジに施されたステッチや、クッションに取り付けられたアクセントのベルトなど、素敵なインテリアのアクセントポイントを見つけることができます。様々なアーティストのライブパフォーマンスを体験できる「ショーケース」も毎晩行われており、まさに五感を魅了される空間となっています。

レストラン「Chef’s Theatre」

ロビーフロアの奥には、東京だからこそ集まる上質な素材を生かした本格的なフレンチを楽しめるレストラン「 Chef’s Theatre」があります。フランス語で“美食”を意味するガストロノミーですが、よりカジュアルに楽しめる食堂を意味する“ビストロ”を組み合わせた「ビストロノミースタイル」でフレンチを提供しています。歌舞伎の舞台から着想を得たインテリアデザインで、和と洋の要素が融合した開放的な空間になっています。床はロビーエリアと同じパータンで構成され、フロア全体が調和しながらも、レストランは3種類の大理石がミックスされた構成で、華やかさを感じます。また随所にカッパーを取り入れ煌びやかな空間となっています。

レストラン

プライベートサロン「Club mesm」

ペアリング例

25階のプライベートサロン「Club mesm」は、“JAPAN FLOW”をコンセプトに、アルコールやノンアルコールのドリンクに合わせ、自家製スイーツやおつまみのペアリングを楽しむことができます。
サロンに入ると、高級感のあるカウンタースペースが目を引きます。天板は大理石のポルトロ、壁面パネルはカッパーや大理石で構成され華やかな印象でした。

サロン内

サロン内の床はダークグレーカラーのオーク材が斜め貼りされています。天井の照明も斜めに設えられていることで、目線がテラスへと向かい開放的なラグジュアリー感を演出していました。様々なデザインの椅子やソファは、一つ一つが上質な質感とこだわりを感じるデザインで、上層階にある隠れ家のような特別感を感じる空間でした。テラスからは浜離宮恩賜庭園、隅田川の絶景が広がります。

03-4. クリエイティビティを刺激する客室

メズム東京は265室の客室数は17~26階に位置し、客室タイプはメズム東京での滞在が人生の新たな一章(チャプター)になってほしいとの想いを込め、chapter 1, chapter 2, chapter 3 Suite, chapter 4 Suite Luxeと名付けられています。今回は、chapter 2とのchapter 4 Suite Luxeをご紹介致します。

chapter 2

客室

chapter2は17~26階に位置し、広さ43~44㎡のキングタイプの客室です。あたたかみを感じるオークで構成された客室廊下から、扉を開くと、グレーを基調としたスタイリッシュモダンな空間が広がります。玄関スペースはグレーの大理石の床で高級感を感じるとともに、客室廊下と同様のウォームグレーのオークで構成された壁面や建具からはあたたかさや安心感も感じます。

大きなバスルームスペースを通ると、ベッドスペースとリビングスペースが配置されています。ベッドはブルーのクッションがアクセントに、ヘッドボードには着物の帯締めのような意匠が施され、スタイリッシュな雰囲気の中、和のテイストが感じられます。バスルームは、引き戸で空間を仕切ることができると同時に、プライバシーを確保することもできます。

アメニティ

アメニティにも注目
グレーの大理石を基調としたバスルームは清潔感と高級感を感じます。バスアメニティはメンズスキンケアブランドの「バルクオム」によるジェンダーレスなオリジナルアイテムが用意されています。使い捨てのミニボトルでなく、ガラス瓶のディスペンサーを使用することでサスティナビリティにも配慮しています。

ドリンクやお菓子

客室内にもメズム東京ならではのクリエイティビティを沢山見つけることができます。
まずは客室に用意されたドリンクやお菓子から。コーヒーは「猿田彦珈琲」によるオリジナルブレンドのスペシャリティコーヒーが用意されています。自分でハンドドリップをして、香り高いコーヒーを楽しむことができます。コーヒーと同じ「THE BLEND」のパッケージに身を包んだペコちゃんの箱には不二家のミルキーが入っています。不二家とのコラボレーションによりパッケージのペコちゃんはメズム東京のユニフォームを着ていて、タレントの一員のように感じました。

ベアブリック

胸を高鳴らせるデザイン
一部の客室には、メズム東京のクリエイティブディレクターである小泉堅太郎氏がデザインをしたベアブリックが畳の台座の上に飾られています。このベアブリックには一工夫あり、フラッシュをONにしたスマートフォンで写真を撮ると、達磨の顔やホテルコンセプト"TOKYO WAVES"を表す「東京波」と描かれた文字が浮かび上がります。

バスルームのアメニティ

バスルームのアメニティは古い洋書の様なデザインのボックスに収納されていました。大航海時代の冒険小説をモチーフに、過去から現代まで続く東京・竹芝の歴史が感じられるような絵が描かれています。

黒電話

ベッドのサイドテーブルには、アンティークな印象の黒電話が。隣に置いてあるデジタル時計との対比も面白いです。メモ帳に添えられているペンは「呉竹」とコラボレーションしたメズム東京オリジナルの筆ペンで、ホテルのテーマカラーであるミッドナイトブルーのインクが入っています。

デジタルピアノ「Privia」

全客室にデジタルピアノを設置
メズム東京の客室の最大の特徴として、全ての客室にカシオのデジタルピアノ「Privia」が設置されています。メズム東京では“ピアノは五感の中の聴覚と触覚を魅了する体験を提供するコンテンツのひとつ”と捉えているそうです。Bluetoothでピアノとスマホなどのデバイスを接続すると、スピーカーとして使用することも可能です。高い遮音性の自分だけの空間で、存分に好きな音楽を楽しむことができます。

客室に設置されているタブレット

客室に設置されているタブレットから、照明、エアコン、カーテンの開閉などの操作、チェックアウトも可能です。そのほか、客室に用意されたドリップコーヒーの淹れ方やピアノの弾き方などレクチャー動画も用意されています。
照明は、リラックス、ナイトスケープ、シアターの3つのモードが設定できます。音楽や映画、読書など目的に応じて照明を選ぶことができ、クリエイティブな活動に快適に没頭できます。

chapter 4 Suite Luxe

chapter 4 Suite Luxeは、最上階の26階に位置し、ホテルに1室しかないラグジュアリーなスイートルームです。180㎡という広さはリビングルーム、ダイニングルーム、ベッドルーム、バスルーム、キッチンスペースで構成されています。リビングルームはグレーの大理石がフロアに敷き詰められたラグジュアリーなモダン空間の中に、6人掛けの大きなソファが設えられています。イエローのパーソナルチェアを中心に、ダークブルーやボルドーのクッション、チェック柄のスツールなど、様々なカラーや柄、マテリアルミックスが上品にまとめられています。
ダイニングスペースは8人が着席できるテーブルが設えられています。キッチン・キッチンカウンターはホワイトの大理石を天板に使用し、洗練された空間を作り上げていました。

客室

ベッドルーム

ベッドルームはミッドナイトブルーを基調とした落ち着きのある空間に、キングサイズのベッドが1台用意されています。ソファや家具の一部にキャメルカラーを取り入れ、ブルーとキャメルのコントラストからラグジュアリーな華やかさを感じます。

バスルーム

バスルームは置き型バスタブに、ブックマッチ構成のホワイトカラーの大理石が壁面に大胆に設えられ、上品な高級感を感じる西洋式バスルームになっています。床や壁面はグレーの大理石で覆われていますが、洗面スペースのミラーや照明にカッパーやブロンズ色が使われることで、バスルームにも華やかさをプラスしています。

バルコニー

絶景が独占できるバルコニー
こちらのお部屋には広さ60㎡のバルコニーがあり、浜離宮恩賜庭園、隅田川の景色を独占することができます。バルコニーはグレーを基調としたスタイリッシュなコーディネートで、行燈風の照明が足元を柔らかく照らします。沢山の植物もあり、都会の風を感じながらくつろぐことができるバルコニースペースです。

03-5. オペラ座の怪人の世界観を味わえるコンセプトルーム(2022年1月10日までの期間限定)

コンセプトルーム

メズム東京では隣接するJR東日本四季劇場[秋]にて上演中の劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」の世界をイメージしたコンセプトルームを、1日1室限定で販売しています。物語の舞台である19世紀後半の豪華で煌びやかなパリや、歌姫クリスティーヌの楽屋をイメージした客室デザインになっています。そのほかこのコンセプトルームオリジナルのアメニティポーチや、暗闇の中客室の鏡に怪人の仮面が浮かび上がったりと、楽しい仕掛けが満載です。

Photos by メズム東京

取材、撮影 & テキスト

~編集後記~
DNPでは20年以上にわたり、ミラノサローネやマンションモデルルームなどを通して空間にまつわる最新のトレンドを収集し、時代にあった快適な空間を創造するノウハウを蓄積してきました。
ここ10年ほどで国内のホテルは大きな変化を見せ、各ホテルのブランドやコンセプトを、空間デザインやサービスで存分に表現するケースが増えてきました。その背景には、人々のライフスタイルの変化が起因していると考えます。それぞれが自分にあったライフスタイルを自ら選択し、編集し、取り入れ、そしてそれをSNSを通じて世界中の人々に発信する動きが加速しています。その流れの中で、ホテルはゲストに対し新たなライフスタイルを提案し、それを堪能したゲストがプロモーターとなって世界中にそのホテルの価値をSNSで拡散していく傾向が加速しています。
ホテルでの滞在は“限られた特別な時間”であり、“非日常の空間”ではありますが、人々の日常の生活や住まいにも大きな影響を与え、そのスピードは加速していると考えています。今後もホテルが提案する新しいライフスタイルや空間提案に注目し、皆さまに発信していきたいきますのでご期待ください。



大学・大学院で心理学・認知科学・色彩心理学などを学ぶ。学生時代は内装の色彩が人間の心理に与える影響や、肌がきれいに見える壁紙の色彩などについて研究。日本色彩学会 2011年学会大会にて発表奨励賞を受賞。2012年DNPグループに入社し、壁紙の企画デザインを担当。2016年より現在の部署にて、ミラノサローネなどの海外展示会や北欧のライフスタイルをリサーチし、トレンド情報を発信するセミナーやWebでのレポート記事を執筆している。関連資格:インテリアコーディネーター、プロモーショナルマーケター

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