リアルとバーチャルをつなぐお買いもの体験

DNPの考えるストアDX

コロナ禍において、生活者の価値観や購買行動は大きく変化しました。DNPは、生活者と流通・小売業のコミュニケーションをリアルとデジタルで切れ目なく(シームレスに)つなぎ、各企業が生活者一人ひとりに最適なタイミングで最適な情報を届けるサービスなどを提供してきました。今後もDX(Digital Transformation)によって商品・サービスの価値を最大限に高め、生活者に新しい買い物体験(CX:Customer Experience)を提供する「ストアDX」を加速させ、買い物におけるニューノーマル(新常態)・新しいスタンダード(標準)の構築を生活者や企業とともに進めていきます。

DNPが提案する"未来のあたりまえ”ショッピング

DNPの考える「ストアDX」は、イエナカ~マチナカ~ミセナカにおいて生活者と事業者のコミュニケーションをリアルとデジタルでシームレスにつなぎ、リテールとメーカーのデジタルトランスフォーメーションをサポート。生活者の真のニーズをとらえ、ショッピングにおけるCX(顧客体験価値)を最大化します。

ストアDXの概念図

DNPの考える「ストアDX」の概念イメージ (※CX=顧客の体験、EX=従業員の体験)

ストアDXを推進する9つのテーマ



【1】ポストコロナ時代の販促情報管理

販促情報管理イメージ

ポストコロナ時代の流通業にとって、販促・販売業務は更に複雑化しています。DNPは、各企業の校正・校閲業務に共通する業務負荷の軽減を課題と捉え、AI審査サービスを提供開始しました。当サービスによって社内に散在する商品、販促情報を統合的に一元管理し、各種販促施策やメディアでのデータの活用を可能にします。



【1-1】DNP AI審査サービス(校正・回覧業務)

画像文字認識と自然言語処理の2つのAIを活用し、校正・審査業務の平準化・省力化を実現します。また、校正から承認までのデジタルワークフローを導入することで審査全体のリードタイム短縮やテレワーク対応が可能です。

【1-2】 DNP流通向け情報管理プラットフォーム Retail Meister®

「Retail Meister」は、全チャネルの販促情報を一元管理する「チャネル統合型販促基盤」です。
流通小売様のデジタルシフトが課題となる中、「Retail Meister」は折込チラシなどの既存媒体の業務を見直し効率化を図るとともに、新たなデジタル媒体にてスピーディーで細やかに効果的な施策の実現を支援します。

Retail Meisterのシステム概要図

特長

店舗特性に応じたデジタルチラシの細かな差し替えの活用例のイメージ

POPやPOSへのデータ登録作業における負荷軽減活用例のイメージ

【2】SNSを活用した来店施策

SNSによるセール情報配信イメージ

SNSを活用した来店施策は、生活者の生活エリア、興味・関心のある店舗など、パーソナライズした形でのアプローチが可能なため、従来のチラシやDMと比較し、生活者に寄り添ったコミュニケーションが実現できます。また、SNSをベースにした大規模リーチに加え、自社サイトやアプリ、ECサイトへの誘引、効果測定などができるので、効率的な販促が可能となります。



【2-1】LINEチラシ メディアフォーマット

LINE株式会社が運営するコミュニケーションアプリLINEを通じて配信する、毎日のお買いもの体験をお得で、便利に、楽しくするデジタルチラシサービスです。
流通・小売業など業種を問わず、各企業のマーケティング担当者は、セールやキャンペーンなどの情報を生活者にダイレクトに訴求できます。



【3】ID-POS×来店計測データを活用した高精度な来店施策

ビーコンによるレコメンドによるショッピングイメージ

従来の広告やプロモーション施策は、実際どのぐらい生活者の購買に繋がったか、効果測定が難しいという課題がありました。DNPでは、小売アプリやDSP(Demand Side Platform)を通じて、企業と生活者をつなぎ、購買行動を可視化、生活者の真のニーズに合った施策の実施、店舗への送客と対象商品の購買を促進するサービスを提供しています。

【3-1】 リテールメディアDMP/DSP

ID-POSや来店計測データなどさまざまなデータをDMPに蓄積・統合し顧客を判定。これらデータに基づいた効果的なDSP広告が実施可能に。さらに来店・購買実績から広告効果の検証を行い、次期施策の最適化までを実現します。

データマネジメントプラットフォーム説明図



【4】 来店客一人ひとりの購買体験をより豊かに

店頭でスマホを操作してセール情報を取得しているイメージ写真

来店客の行動や動線、態度、感情、音声データ等を店内のカメラとマイクで取得。蓄積された情報をリアルなマーケティングデータとして活用し、生活者の真のニーズに合った施策を実施します。商品棚のサイネージでは、前に立った人に合わせた最適な情報を最適なタイミングでレコメンドするなど、無人接客を実現し、CXの最大化に貢献します。



【4-1】 棚サイネージ

店頭陳列什器の棚プライス部分を液晶モニター化して、商品の目の前で映像プロモーション訴求する事により消費者に効率的に気づかせ、内容理解、手に取らせる一連の購買行動を促します。またプライス表示もモニターで行う事などで、店頭での業務省力化にも貢献します。



【5】 最適な「顧客体験」を実現するD2C(Direct to Consumer)

ネットショッピングイメージ

新型コロナウイルス流行による影響や、ITの進化などによる消費者の購買行動の変化で、注目が集まる新しいビジネスモデル「D2C」。DNPは企業と生活者をダイレクトにつなぎ、自社ECでの商品・サービスの販売を、立上げ段階のビジネス設計から運用中の事業の見直しまで、一貫してサポート。顧客LTVの最大化を目指します。

【5-1】 D2C(Direct to Consumer)支援サービス

自社のECサイトで中間流通業者を介さずに、直接生活者に商品・サービスを販売するD2C事業を行うには、企業のブランド体験の設計からECサイトの運営、物流、バックオフィス業務など、幅広い機能が求められます。DNPはさまざまなソリューションを組み合わせたサービスでCX(顧客体験)の最大化を支援します。

【5-2】 3PL物流サービス

独自の総合物流システム基盤(WMS)「Logius(ロジアス)」を用い、輸送・流通加工・保管を融合させた物流拠点を構築。「効率化」「コスト改善」ニーズに応える物流業務支援に加え、ECフルフィルメントサービスまで提供可能です。

【5-3】 ECサイト・通販業務支援システム CommerceLine® SP

ECサイト運営に必要なフロント・管理の基本機能だけではなく、多数のプロモーション機能を標準機能として搭載しており、サイトの規模に応じて柔軟にカスタマイズすることも可能。お客さまが目指すECサイト・通販事業を支援します。

【5-4】 ECモール分析サービス

DNPは、EC(電子商取引)データ分析ツールの開発を手掛けるProfitero Ltd.(以下:プロフィテロ社)と提携し、プロフィテロ社のモール型ECサイト(以下:ECモール)の販売データを分析するSaaS(Software as a Service)型プラットフォームのサービスの提供を開始します。日本のECモールで食品飲料・日用品・エレクトロニクス製品等を販売する企業は、クラウド環境で当サービスを利用することができます。プロフィテロ社が提供するECモール分析サービスは、世界50カ国の4,000社以上の採用実績があり、アマゾンに代表されるECモールでの、企業の商品売上拡大に貢献しています。DNPはプロフィテロ社と連携し、これらのサービスを提供するとともに、DNPのEC関連サービスの掛け合わせや商品開発支援等により、顧客企業の売上最大化に向けたサービスを拡大していきます。

プロフィテロ社ロゴ



【6】 バーチャル空間の開発

3D仮想空間上の店舗を開発し提供します。

【6-1】VR360コンテンツ

特殊なカメラを使い、空間全体をスキャンしながら3Dのデジタル空間を生成します。撮影した空間は、オンライン上でGoogleストリートビューのように自由にウォークスルーができるほか、空間内の物や場所に、さまざまな情報や動画、写真などをタグ付けすることができるため、リアルにはない、デジタルならではの新たな価値の提供につながります。

360VR説明写真

画質が鮮明で、VRで見た際のストレスも少なく3Dモデルと現地のギャップが少なくなることで、効果の高いコンテンツになります。任意の箇所に、動画や、画像等のリンクやタグを設置することが可能です。

【7】新しい日常における決済・認証サービス

非対面 セルフチェック イメージ

「新しい日常」のあり方を探る中、購買時の非接触・非対面サービスに注目が集まっています。DNPはさまざまなセンシング技術を組み合わせ、拡張現実化した空間でタッチレスで操作できるディスプレイシステム、利用者がセルフ決済するKIOSK端末、デジタルキーによるBOPIS支援サービスなどを提供します。

【7-1】空中ディスプレイ入力端末/非接触ホロタッチパネル

両技術とも空中に浮遊した映像画像を表示する事が可能です。指を追うセンサーで完全に非接触での入力ができます。ニューノーマル時代の非接触コミュニケーションに役立ちます。

【7-2】 DNP NFCタグ認証プラットフォーム

NFCのリーダー/ライターモードを活用した、決済・チケット認証・情報配信など、さまざまなサービスの認証を非接触で実現できるプラットフォームです。事業者の提供するアプリやWebページと連携することで、NFCタグを読み取る際に正しいNFCタグにかざされているか認証を行い、タグIDごとに遷移先のコンテンツをコントロールすることが可能になります。

NFCを活用したシーンの説明図

【7-3】 DNPのデジタルキープラットフォーム(BOPIS)

多様なサービスに安全・安心なカギとして使えるデジタルキーを用いれば、近年需要が増加しているBOPIS(Buy Online Pick-up In Store)や、個人向け宅配等、さまざまなサービスをスマートフォン1台で利用できます。

店頭受取サービスでスマホを操作して開錠するシーン

店頭受取サービスでスマホを操作して開錠するシーン

物流業者の「置き配」ボックスへの宅配物の投函シーン

物流業者の「置き配」ボックスへの宅配物の投函シーン

【7-4】 DNP 遠隔接客支援サービス

販売員がお客様へリモートで商品解説やセールスを行います。遠隔地のお客様と非対面で接客が出来るため、販売の機会ロス削減や販売員の人手不足解消が図れます。また、専門スタッフによる接客業務の代行や販売員の教育を行うサービスも合わせて提供します。

遠隔接客イメージ

遠隔接客システム説明



【8】DX時代のコンテンツマネジメント

コンテンツ管理・活用イメージ

マーケティングプロセスのDXが急速に進む中「コンテンツ供給力の不足」が問題になっています。DNPは、アドビ株式会社のデジタルアセット管理ツール(Adobe Experience Manager Assets)を活用、複数のメディア制作のワークフローを統一し、効率的なコンテンツ供給と運用環境を提供します。



【8-1】 Adobe Experience Manager Assetsを活用したアセット一元管理サービス(開発中)

DNPとグループ会社で企業の総合的なマーケティング施策を支援する株式会社DNPコミュニケーションデザインは、アドビ株式会社と協業して、企業のデジタル資産の適切な管理などを行うアドビの「Adobe Experience Manager Assets」を活かした業務効率化支援サービスの開発を開始します。導入企業に対して、マーケティング用の紙メディア・Webメディア・アプリなどに使うテキスト・画像・動画等のアセット(情報資産)を一元管理し、コンテンツ制作からPDCAの運用などを一貫して支援することで、生活者一人ひとりのニーズにあったコミュニケーション施策の実施につなげていきます。

Adobe Experience Manager Assetsを活用したアセット一元管理サービス概要図



【9】データを使いこなす顧客情報基盤

データマーケティングイメージ

顧客に関連するさまざまなデータを高度な情報セキュリティ環境で安全に蓄積、企業のマーケティング担当者自身が統合管理し、マーケティングに有効な情報として統合管理して活用できます。さまざまなマーケティングオートメーションツールとの連携が可能で、パーソナルなDMや動画などを配信できる機能を提供します。



【9-1】 DNP マーケティングクラウド

顧客に関連するさまざまなデータを高度な情報セキュリティ環境で安全に蓄積し、企業のマーケティング担当者自身が統合管理し、マーケティングに有効な情報として統合管理して活用できます。

DNPマーケティングクラウド説明図

未来のあたりまえをつくる。®