新しい時代に向けた体験型サービス

DNP VR・AR活用ソリューション

DNPは広がり続けるVR・ARの用途に注目し、より豊かな体験や新たな価値を提供し続けていきます。 ここでは、VRやARの技術を活用したサービスや事例をご紹介いたします。

サービスラインアップ

DNPバーチャルエクスペリエンス VRショールーム

4K・リアルタイム3DCGとVR技術による本物のような商品の利用体験で魅力を伝え成約を促す、仮想空間上に作られたショールームです。大画面とヘッドマウントディスプレイで、家族やグループで製品を見ることができます。
メーカー保有のCADデータ(computer-aided design)から商品を忠実に表現し、さまざまなバリエーションが簡単に体験できるため、生活者は購入の判断ができます。

活用例:自動車、住宅設備、家具販売など。

詳しくはこちらへ:DNPバーチャルエクスペリエンス VRショールーム

「VRショールーム」の活用例

実物では確認することができない製品のバリエーションや内部構造などをVRショールームで体験

「VRショールーム」の利用シーン

大画面マルチスクリーンとヘッドマウントディスプレイ、プリントの例

【生活者へのメリット】

  • 見たい商品のモデルやカラーバリエーション、オプションのシミュレーションなどを簡単に確認することができます。
  • 何を買えば良いか、本物のような体験をしながら納得感のある商品選びができます。

【販売店へのメリット】

  • 取扱商品のすべてが店舗に展示できない、商品にオプションを付けた状態が見られないなどの課題を解決します。
  • 生活者に商品を幅広く、簡単に体験いただけるため、商談の効率化やオプション販売の促進などが期待できます。

DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム

VRモデルルームは、実物のモデルルームの見学のように、物件の雰囲気や高級感、細部の質感を体験できる仮想のモデルルームです。
マンションギャラリーなどの販売拠点で、写実的な3DリアルタイムCGにより物件の魅力を細かく伝えることができます。4K大画面ディスプレイでは多人数の接客に対応でき、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を加えると物件を実寸大で実感いただけます。
また、PCで動くモデルルームであるため、オンライン会議システムを使って遠隔接客を行ったり、機器を持ち運んでイベントや展示会で利用したりなど、コストを抑えながら幅広く活用することができます。

詳しくはこちらへ:DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム

「VRモデルルーム」の活用例

「VRモデルルーム」で体験する間取りや空間イメージ

「VRモデルルーム」の利用シーン

大画面ディスプレイとヘッドマウントディスプレイ、プリントの例

【生活者へのメリット】

  • 従来のマンションギャラリーでは見られない、購入する予定の間取りやカラーセレクトを数多く体験できます。
  • 気になる間取りタイプの部屋の広さや天井の高さ、仕上げや設備の細部などが手に取るようにわかります。
  • ご家族で実物のモデルルームを見学するような体験(ウォークスルー)で、マンションギャラリーで購入の判断をアシストします。

【住宅販売業者へのメリット】

  • 高級マンションブランドに採用された表現力で、不動産デベロッパーのブランド独自の魅力や、販売する物件のこだわり、高級感を伝えます。
    (DNPの建装シート製品と合わせて採用いただくことで、色柄だけでなく、質感、凹凸感などが本物のように再現できます)
  • 購入をお考えの生活者の家族構成やライフスタイルに合わせたお部屋のコーディネイト提案や、物件のおすすめポイントの説明が簡単にでき、オプション設備・商品などの販売にもつながります。
  • 実物の代わりにVRモデルルームで販売拠点への集客だけでなく、省スペースや廃棄削減、遠隔接客など、経済的でサステナブルな販売拠点の運営ができます。

導入事例

高精細8K VRコンテンツ制作 ~世界遺産 仁和寺 国宝「金堂」~

世界遺産で特別公開時にしか見られない、世界遺産 仁和寺 国宝「金堂」を3次元(3D)データとして計測し、8K対応の高精細なVRコンテンツを制作しました。

""

仁和寺「金堂」のVRと計測の様子、および計測で得た点群データイメージ。 (左上)「金堂」内陣のVR (右上)「金堂」外陣のVR (左下)文化財に触れずに3D計測している様子 (右下)3D計測した点群データ

【特長】

  • 文化財に負担をかけずに計測し、高精細なVRコンテンツを制作
    「金堂」のテクスチャー(材質・質感)などを高精細に再現するため、長年培った撮影技法やデジタル化のノウハウを活用して、高解像度の撮影を行いました。また、「金堂」の3D計測では、高解像度撮影した画像から3Dデータを生成するフォトグラメトリ計測と、レーザーを対象物に照射し3Dデータを取得するレーザー計測を、最適に組み合わせることで、短期間、かつ、精度高く3Dデジタル化することを実現しました。
  • 通常は体験できない視点をVRコンテンツで鑑賞が可能
    VRコンテンツでは、特別公開の時にしか見られない「金堂」内部を歩いているような「ウォークスルー形式」で鑑賞でき、特徴的な意匠や見どころを音声とテキスト(字幕:日本語、英語)で解説。鑑賞時には、仁和寺の読経の音源を流すことにより、多くの来訪者に、「金堂」内で拝観しているかのような体験を提供しました。
  • 計測データを活用した文化財修復支援や多様な表現への展開が可能
    VRコンテンツの制作のために計測した各種データは、今後予期せぬ自然災害や火災などで修復・復旧が必要となった場合の図面として活用できます。また、これらのデータを新たなコンテンツの制作に利用することも可能で、文化財を身近に楽しむ機会の提供にもつながります。

【メイキング映像】

動画:世界遺産 仁和寺 国宝「金堂」8KVRコンテンツメイキング映像(2:56)

BnF x DNPミュージアムラボ 「体感する地球儀・天球儀展」

DNPとフランス国立図書館(BnF)がともに3Dデジタル化に取り組んだ地球儀・天球儀コレクションのデータを活用し、本展覧会を実施。その展示コンテンツのひとつ「天球儀の中へ」では、天球儀の表面だけでなく、その球体の内部までも360度のVRで見ることができ、「天球儀を内部から鑑賞する」という新しい視覚体験を提供しました。

""

対象作品:1750年のジャック・バラデルの天球儀(Ge A 1393)

【特長】

  • 鑑賞者はヘッドマウントディスプレイを装着し、天球儀の中心に入り込んだかのように、足元から天上まで360度観察することができます。
  • 自分の動作と連動したインタラクションによって、天球儀が製作された18世紀の天空を、リアルに体感することができます。
  • 天球儀に描かれた星座を映像と音声の演出により解説します。

AR能楽鑑賞システム実証実験

能の主流会派である公益社団法人宝生会とソニー株式会社の協力を得て、2016年7月に開催された「土蜘(つちぐも)」の公演で実施。若年層や海外からの観光客など新たなファンの獲得をめざし、台詞の意味や物語の理解を助ける鑑賞システムとして実験を行いました。舞台の音を妨げず、かつ舞台から目を話す必要のない新たな鑑賞体験を創出しました。
DNPはこれまで培ってきた視覚コミュニケーションや情報設計の技術・ノウハウを活かし、宝生会、ソニーとともにスマートグラスを使ったARによる鑑賞システムを開発しました。

""

舞台鑑賞中の実証実験参加者

""

スマートグラスへの解説表示イメージ

【特長】

  • 鑑賞の邪魔にならない位置に文字による解説を表示。台詞や所作の解説など舞台の進行に合わせてタイミングよく配信するため、能楽に対する鑑賞者の理解を深めることができます。
  • 鑑賞者はスマートグラスを操作する必要がなく、舞台から目を離さずに能楽を鑑賞できるため、大事なシーンを見逃す心配がありません。

未来のあたりまえをつくる。®