デジタルアーカイブの活用事例をみてみよう

印刷会社社員によるコラム 第4回

「デジタルアーカイブ」は、公文書や文化財をデジタル化して保存することから始まりました。古い書物、資料を多く所蔵する公的機関や一部の法人では、収蔵物のデジタルアーカイブ化を積極的に進めており、それをオンライン上で公開しています。今回はデジタルアーカイブを単に「保存する」のではなく、「活用」することで価値を生み出している例を紹介します。

  • 「保存」だけではない、デジタルアーカイブの活用例
  • 画像、文書、動画などコンテンツごとに多彩な公開方法
  • 社内に眠っているノウハウを活かすデータベース

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いつでも、どこでも、知識につながるデジタルアーカイブ

古図書がそのままの姿で見られる、日本最大級の図書データベース
「国立国会図書館デジタルコレクション」

国立国会図書館デジタルコレクションの画像

掲載画像:「国立国会図書館デジタルコレクション」より

国立国会図書館で収集、保存している図書約90万点などがデジタルアーカイブ化されており、著作権が切れているデジタル資料はオンラインデータベースで検索閲覧できます。
古本市でもなかなか見ることがない古図書類が、紙の劣化を気にすることなく見られるのがうれしいところ。現物の色に合わせて画像処理されているので、パソコンモニターでも現物に近い色合いで見ることができます。

使い勝手抜群の拡大できるビューアがすごい
「国立公文書館デジタルアーカイブ」

国立公文書館デジタルアーカイブの画像

掲載画像:「国立公文書館デジタルアーカイブ」より

国立公文書館で収蔵している公文書や重要文化財がデジタルアーカイブ化されています。古い公文書が見られることはもちろんですが、オンラインビューアの使い勝手が良いところがポイントです。
長い絵図はページを切り替えることなくスライドでき、拡大も高倍率。インターネット閲覧用のデータだけでなく、印刷用の高精細デジタルデータもあり。また、解説文と画像を一緒に印刷できるなど、利用者の利便性がよく考えられています。

データベースをつなげて情報を増やしていくプラットフォーム
「ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステム」

ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステムの画像

全国の各自治体や図書館などの、本来は独立しているデータベースをオンライン上でつなげたクラウド型プラットフォームで、一度の検索で登録されているデータベースすべてを対象に探せる横断検索が可能です。
データベースは情報量と検索性が命。情報量が少なくて使いにくいデータベースも、相互に連携することでさらに使い勝手が向上します。

今回紹介したサイトのように、原本は1つしかなくても多くの人が同じ情報を共有できるというのが、デジタルアーカイブの利点です。この利点は公的機関だけではなく、企業においてもメリットを生みだします。
例えば、社外に対しては会社の取り組みを伝えるコーポレートコミュニケーションツールとして、社内では、受注事例など、ビジネスに役立つノウハウを伝えるツールとして。ただ「保存する」だけでなく、社内で眠っている資料をデータベース化して有効活用する方法を考えてみませんか?

その他「お役立ちコラム」はこちら

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会社法や税法等で保存義務が定められている一部の文書をデジタルデータで保存を認める法律『e-文書法』。しかし、適用範囲が複雑で難しいのです。

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今回は、デジタル化に欠かせない機器「スキャナ」についてご説明。機器の選定基準には、まず対象物の形状がポイントになります。

「この事例で導入した製品・サービス」

書類や製本された資料、写真やネガ・ポジといったフィルム資料、8ミリビデオなどの映像・音声の記録媒体……。会社の倉庫に眠っている大量のアナログ資料を整理整頓(アーカイブ)して、まるごとデジタル化します。

この記事の紹介社員

大日本印刷株式会社 出版イノベーション事業部 山田 和之

「DTPエキスパート」「文書情報管理士1級」の資格を持つ"資料の電子化のエキスパート"
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