2019/11/8

【コラム】光を制御する × 教育分野
反射防止フィルムに機能を追加し、新たな用途を開拓

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教育現場の課題に応える「電子ペン入力用書き心地向上フィルム」

2020年の学習指導要領改訂に合わせて学校教育法 が改正され、タブレット端末などを用いてデジタル教科書を 授業で活用することが認められたため、今後は児童が電子ペンで入力するケースが増えていくことが想定されます。し かし、タブレット端末の画面はガラス製のため、教室内の蛍光灯や外の光が映り込んで見にくいうえに、ペン先が滑って文字が書きにくいという課題があります。

電子ペン入力用書き心地向上フィルム

DNP は、従来から提供している光の映り込みを防止するアンチグレア(反射防止)フィルムに新開発の機能を追加した「電子ペン入力用書き心地向上フィルム」を提供することで、上記のような課題解決に貢献します。

電子ペン入力用書き心地向上フィルム

書き心地を向上するうえで DNP が着目したのは、ガラスと電子ペンの摩擦係数と振幅でした。独自のコーティング技術を駆使することで、この数値を「紙と鉛筆」の組み合わせに近づけ、“とめ・はね・はらい”の筆記感を感じられるペン入力を実現しました。その他、教室の蛍光灯の映り込みを防ぐ高い防眩性や、画面への指紋の跡が目立たない表面形状と防汚性といった特性も、教育現場でも活用に効果的です。

書き心地再現グラフ

ペンを動かしている状態、止めた状態それぞれに おいて「紙と鉛筆」の摩擦係数に近づけることで、従来の「ガラス+電子ペン」にはない独自の書き心地を再現している。

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電子ペン入力用書き心地向上フィルム

タブレット端末の表面に貼るだけで、電子ペン(タッチペン)でも、鉛筆で紙に書いているときのようなペーパーライクな書き心地を再現するフィルムです。

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