2017/11/8

ICカード社員証と監視カメラが実現する最新のIoTによる映像セキュリティ

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POINTこの記事のポイント
物理的なセキュリティ強化の重要性が高まる
IoTテクノロジーを利用した「線」のセキュリティを実現
ICカード社員証と監視カメラの連携が次世代の物理セキュリティとなる

映像セキュリティの最新トレンドは?

さまざまなセンサーやデバイスがインターネットに接続される「IoT」の活用の一つとして、ICカード社員証と監視カメラの連携で実現する最新の映像セキュリティシステムがあります。

内部統制によるガバナンス強化、個人情報保護法対応などの機密情報管理、あるいは社員の労務管理や安否確認など、オフィスや工場などの物理的なセキュリティ強化は業種や業態を問わず多くの企業にとっての経営課題となっています。

たとえば、機密情報が数多く保管されている研究所や金融機関、データセンターといった特定施設におけるニーズだけでなく、2001年9月の同時多発テロ以降高まるテロ対策、あるいは食品工場等で頻発する異物混入事件など食の安全、安心の強化など、オフィス、大学、病院、工場などジャンルや規模を問わず、物理的なセキュリティ強化の重要性が高まっています。

これまで、ICカード社員証導入の主な目的は、社員の入退室管理や機器利用管理、勤怠管理、食堂精算のキャッシュレス化などが一般的で、セキュリティ観点では、社員が入口に設置されたゲートを通ったかどうか、何時から何時まで在社していたかといった「点」のセキュリティにとどまっていました。
しかし現在では、取得した入退記録やパソコン・複合機の使用状況を活用することで「点」と「点」の情報が、「線」の情報として結びつき、利用することが可能になりました。
さらに、監視カメラの映像をクラウドに連携し、そこに蓄積された映像データとICカード社員証の情報を紐付けて、分析・管理することで本人認証や導線確認など個人単位での行動を把握するための手段としても活用することができます。
機器それぞれが取得した「点」のデータが、「線」として結びつき、そしてそれが「面」として、広がりのある情報を活用することがDNPのIoTです。

3つのメリットを享受できるDNPのオフィス・工場セキュリティ

このようなIoTを活用した映像セキュリティを実現するためのソリューションが、DNPの「オフィス・工場セキュリティ関連ソリューション」です。

これは、ICカードを活用した「入退室管理ソリューション」、360度全方位監視を実現した監視カメラによる「監視カメラソリューション」、複合機やプリンターなどからの印刷物漏えいを防ぐ「プリント認証ソリューション」などが組み合わされたものです。これにより、「線」のセキュリティによる3つのメリットが実現可能です。

1つ目のメリットは、死角の少ない録画の実現です。これまでの防犯カメラの多くは特定の場所のみを録画していたため、フレームから少しでも外れた場所で作業をしていると記録が残らず、何かトラブルが起きた際の証拠としては不完全なケースがありました。カメラをネットワークでつなげることで映像を俯瞰、合成して立体表示できるようになり、フロア全体の状況が容易に確認できるようになります。

2つ目のメリットは、監視カメラで録画した映像を外部からも確認できる点です。これまでの監視カメラは、セキュリティに配慮した結果、工場や支社、支店といった限定された空間で確認することが一般的でした。そのため、それらの場所でセキュリティ事故が起きた場合、迅速な対応が取れないという課題があったのです。これに対し、高いセキュリティを備えたIoTネットワークを導入することによって、遠隔地にある本社などからも録画内容をリアルタイムに確認することが可能になります。

そして3つ目のメリットは、これらの精緻化・ネットワーク化された映像データに、顔認識機能やICカード社員証の情報が融合することで、「誰が、いつ、どこで、何をした」というきめ細かなデータまで検出できるようになることです。

さらに、蓄積されるデータはセキュリティ事故発生時のフォレンジック(証拠保全)対応はもちろんのこと、工場における作業者の稼働率算出や店舗におけるマーケティングデータ収集など、さらなる業務効率化や高付加価値化などにも活用できます。

オフィスや工場などにおいて、データを活用して物理的なセキュリティを高めたい、ガバナンスを強化してさらなる競争力確保を実現したい、業務効率化を実現したい企業にとって、IoTによる「オフィス・工場セキュリティ関連ソリューション」は有用なソリューションとなります。

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