人事制度改革の第三弾として、ニューノーマルを見据えたマネジメント構築へ

複線型キャリア制度の導入、ダイバーシティ関連制度も拡充

大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、急激に変化する社会全体を視野に入れ、中長期的な価値の創出に向けて、人事諸制度の設計・再構築を進めています。2019年度はその<第一弾>として、主に社内外の多彩なキャリアを持つ人材や若手社員、ICT人材を対象にした制度改定などを、2020年度は<第二弾>として、シニア層が多様な働き方を選べる65歳までの選択定年制の導入*や組織風土改革に向けた表彰制度の見直しや、同一労働・同一賃金に対応した制度改定などを行いました。

現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止を契機に、「ニューノーマル(新常態)の構築」が進められ、テレワークや時差出勤が定常化するなど、オンラインとオフラインが完全に融合した状態での多様な働き方の推進が求められています。そのなかでDNPは、社員一人ひとりが自律的かつ多様な働き方を実践するとともに、チーム意識や社員間の信頼感をより醸成し、組織力を高めていく必要があると考え、2021年度は人事制度改革の<第三弾>として、ニューノーマルとして求められる働き方やマネジメントのあり方を見直していきます。また、将来的なジョブ型処遇も視野に入れた中堅幹部層を対象にした複線型キャリア制度の導入、「DNPダイバーシティ宣言」の具現化、グローバルでの最適な価値の提供など、新たな価値の創出を目指して、様々な人事諸制度を具体化します。

*運用は2021年4月以降

【人事制度改革<第三弾>のポイント】

1.ニューノーマル時代の働き方と新しいマネジメント

〇テレワーク(在宅勤務/リモートワーク)の常態化・定着

これまでのテレワークを拡充する形で、組織ごとに週の過半を超えての在宅勤務・リモートワークを可能とする仕組みを導入します。また、その対象となる場合には、通勤交通費の実費支給へ変更し、月額3,000円の「在宅勤務手当」を支給します。

〇「DNPにマッチした新しい価値目標制度」によるマネジメントへ

現在の「MBO(Management by objectives)」制度に「OKR(Objectives & Key Results)」*1的な要素を組み入れ、「成果・プロセスの見える化/チーム意識の醸成/自律的キャリア支援」をより実現できる、「DNPにマッチした新しい価値目標制度」を確立していきます。「毎週のチームミーティング」と「1on1ミーティング」を併せて運用することで、新しいマネジメントスタイルに変革していきます。

*1 OKR : 目標の設定・管理手法のひとつ。必ずしも100%達成を前提としないストレッチ目標を立てるとともに、高い頻度で目標の設定・追加を実施し、社員がチーム単位で同じ方向に向かい、明確な優先順位を定め、計画を進行することで成果につなげていく手法。

2.複線型キャリア制度の導入と専門職制度の拡充

〇中堅幹部層が自律的に管理職もしくは専門職のキャリアを選択できる仕組み

社員全員が価値の創出に取り組むにあたり、「管理職のマネジメント力の向上」と「スペシャリストの専門性の発揮」という両面が求められるなか、これらの実践を期待される中堅幹部層が、自律的に「管理職コース」と「専門職コース」を選択できる「デュアルラダー型(複線型)」*2の制度を導入します。

*2 デュアルラダー型 : 管理職と専門職のどちらを選んでも昇級・昇格の点で差がつかないシステム。

〇専門職制度の拡充

複線型キャリア制度に連動させ、現行の専門職(フェロー、主席研究員・主席企画員)に加え、中堅社員を対象にした「主幹研究員・主幹技術員・主幹企画員」を新設します。特定の分野・領域・技術で専門性を有した人材が、その専門性を継続して高めていける仕組みに拡充します。

3.ダイバーシティ関連制度の拡充

「DNPダイバーシティ宣言」の具現化に向け、「多様な個・人財」を活かすための制度を拡充します。

同性や事実婚のパートナーに対し、配偶者に関連する制度の一部を新たに適用するとともに、LGBTQの社員にとっての課題解決など対応の充実を図ります。

②キャリアとライフの両立をサポートする制度の拡充として、不妊治療(不育治療を含む)・がん治療を目的とした通院・治療のほか、スキルアップを目的とした進学・通学等に対する新たな支援制度を導入します。

③介護や育児関連をはじめとした短時間勤務に、新たに短日勤務を加える等の制度の拡充を行います。

4.その他

〇海外駐在員労働条件の見直し

DNPは中期経営計画のなかで、最適な価値をグローバルに提供していくことを掲げており、そのための人事労務施策の一つとして、海外で働く駐在員の労働条件の拡充・見直しを実施します。

〇社内複業制度の導入

他部門が保有するイノベーションに必要な知識・スキルの習得や、他部門との連携・協働による新たな価値の創出を目指し、本人の自発的意志に基づき、DNPグループ内の他部門を兼務できる制度を新設します。

■DNPの人事諸制度について

DNPは事業ビジョンに「P&Iイノベーション」を掲げ、独自の「P&I」(Printing and Information:印刷と情報)の強みを掛け合わせ、社外のパートナーとの連携を深めることによって、人々の期待に応えるとともに、社会課題を解決する新しい価値の創出に努めています。その実現に取り組む社員を支える人事諸制度については、「社員を大切にし、大切にした社員によって企業が成長し、その社員が社会をより豊かにしていく」という信念のもと、社会環境の変化も念頭に置いて、社内外から見て魅力的な制度を実現することで、社員の意識と行動の変革を促していくことを目指しています。

<関連情報>:

ニュースリリース人事制度改革<第一弾>: https://www.dnp.co.jp/news/detail/1192275_1587.html

ニュースリリース人事制度改革<第二弾>: https://www.dnp.co.jp/news/detail/10158191_1587.html

「DNPダイバーシティ宣言」; https://www.dnp.co.jp/sustainability/management/human-rights/diversity-inclusion/index.html