2016年2月15日

商品パッケージのQRコードをスマートフォンで読み取ると記載情報を中・英・仏語などに切り替えて立体的に表示するインバウンド対応システムを開発

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、パッケージなどに印刷されたQR(2次元)コード*をスマートフォンで読み取ると、商品名や説明文などの記載情報を中・英・仏などの多言語に切り替えて立体的に表示する「DNPパッケージ翻訳QRシステム」を開発しました。

訪日外国人対応のインバウンドサービスとして、日用品や食品メーカーなどに向けて、2月に販売を開始します。

【開発の背景】

2015年は訪日外国人数が1,973万人と過去最高を記録し(日本政府観光局)、訪日外国人の日本における消費金額が年間3兆円を超える(観光庁)など、インバウンド市場のさらなる拡大が期待されています。しかし、店頭における外国語の商品案内などが少ないため、訪日外国人が商品の特長や安全性、他商品との違いを把握できないことも多く、また、日本で購入した商品を帰国後に使用する際にも、使用法や効能を確認したいというニーズがあります。

これに対してDNPは、商品パッケージなどに印刷されたQRコードをスマートフォンで読み取ると、パッケージに日本語で記載されている各種商品情報を中・英・仏などの多言語に切り替えて、スマートフォンの画面で立体的に表示するシステムを開発しました。このシステムの活用によって、店頭での購入検討時や購入後の使用時など、訪日外国人が国内外の多くの場面で利用できるインバウンドサービスを提供できます。

【「DNPパッケージ翻訳QRシステム」の概要と特長】

専用サーバに中・英・仏などの多言語の商品情報を商品パッケージの3次元データとともに登録します。訪日外国人を含む生活者は、商品パッケージや商品に貼るシールなどに印刷されたQRコードをスマートフォンで読み取ると、スマートフォンの画面にその商品の“外国語版パッケージ”が立体的に表示されます。

本システムの特長は以下の通りです。

・スマートフォンの画面で、外国語で印刷されたパッケージを手にしているような臨場感を体験できます。スマートフォンのタッチパネル操作により、パッケージを回転したり、拡大したりできます。

・帰国後に商品を使用する際などにも、各国語で商品情報を確認することが可能です。

・あらかじめスマートフォンで設定した言語を自動的に表示します。途中で表示言語を切り替えることもできます。

・パッケージに記載されている情報のほか、商品のキャッチコピーなども言語ごとに表示できるため、販売促進の効果を高めることができます。

【今後の展開について】

DNPは、今回開発した「DNPパッケージ翻訳QRシステム」と、2015年9月から提供している店頭に設置したタブレット端末に各国語のパッケージを表示する「DNPパッケージ翻訳ARシステム(店頭用)」を、食品や日用品、化粧品メーカーなどに販売し、2018年度までに15億円の売上を目指します。

なおDNPは本システムを、2月16日(火)~19日(金)に東京ビックサイトで開催される「第2回外客対応・対策EXPO」のDNPブースに出展する予定です。

※DNPは、「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」「住まいとモビリティ」「環境とエネルギー」を成長領域と位置づけ、新たしい価値を創出する取り組みを進めており、その一環としてインバウンド向けサービスを展開しています。インバウンドに対応した施設案内用ナビゲーションシステムや、タブレット端末を活用した接客支援アプリや通訳オペレーターによる案内のほか、新製品・新サービスを提供していきます。
*QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

 

 

 

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