2017年2月24日

マイナンバーカードの記録情報を簡易・正確に読み取るソフトウエアを開発

各種申請業務でのマイナンバーカード利活用を促進

大日本印刷株式会社(DNP)は、個人番号カード(マイナンバーカード)を活用した各種申請業務の効率化などに向けて、マイナンバーカードに記録された基本4情報(氏名・住所・生年月日・性別)と顔写真データを、正確かつ迅速に読み取るソフトウエア(ミドルウエア)を開発しました。

【開発の背景】

2016年1月に交付が始まったマイナンバーカードを利用して、自宅のパソコンなどで行政機関からのお知らせ情報や、子育てワンストップ*などの行政サービスを利用できるマイナポータルが本年7月から本格的に稼動します。また、マイナンバーカードで公共図書館の貸し出しが行えたり、地域の商店街でポイントカードとしての利用、さらに各種サービスの申請業務での利用など、様々な場面でマイナンバーカードの活用が期待されています。

しかし、マイナンバーカードのICチップには高度なセキュリティが施されており、その情報を読み取るには、ICカード関連の技術仕様やカードリーダーの通信仕様などの理解が必要です。DNPは今回、セキュリティ性を確保しながら、ICカードやカードリーダーの仕様を意識することなく、マイナンバーカードに記録されている基本4情報と顔写真を正確に読み取れるミドルウエアを開発しました。

*公共団体における子育て関連の申請等手続について、マイナンバーカードを用いてオンラインで一括して手続きが行えるサービス

【本製品の特長】

本製品は、マイナンバーカードをカードリーダーにかざすことで、ICチップに記録されている基本4情報と顔写真を読み取り、その情報を申請業務などのアプリケーションに反映できるミドルウエアです。マイナンバーカードの券面に記載されている生年月日、有効期限、セキュリティコードを入力することで、本ミドルウエアを利用できます。

主な特長は以下の通りです。

・ 本ミドルウエアを利用することで、基本4情報を申請業務アプリケーションに正確に反映できるため、手入力による作業負荷や誤入力を軽減できます。

・ 銀行口座の開設や会員情報の登録などの業務アプリケーションに、本ミドルウエアに内蔵されている簡易コマンドを組み込むだけで作業が済むため、アプリケーションの改修コストを大幅に削減できます。

・ パソコン、スマートフォン、タブレット端末、専用の業務端末など、様々なデバイスで利用可能です。

・ USB、Bluetoothインターフェイスのカードリーダーに対応しています。

【利用事例】

 DNPは、2016年9月に銀行の店舗で生活者自らが口座開設からICキャッシュカードの発行まで行える専用端末「本人確認機能付きカード発行機」のプロトタイプ(右図参照)を開発しました。

本端末での申請手続きの際、マイナンバーカードの情報を読み取りますが、その中で本ミドルウエアを活用する予定です。

 

【今後の展開】

DNPは、金融機関や流通業界、自治体を中心に、各種申請業務などのシステムに本ミドルウエアを組み込んだ形で提供し、関連システムと合わせて2018年度に10億円の売上を目指します。

なお、3月7日(火)~10日(金)に東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN2017」のDNPブースで本ミドルウエアを利用したアプリケーションを紹介します。

 

 

 

ニューストップへ

検索・絞り込み

発表時期
カテゴリ
製品・サービスの16カテゴリで絞り込む
IRの9カテゴリで絞り込む

検索