2017年9月20日

サイバー攻撃と戦うホワイトハッカー(善良なハッカー)を訓練する講座を開設

サイバー攻撃対策要員を育成する「サイバーナレッジアカデミー」で10月に開講

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、企業に対するサイバー攻撃への対策要員を訓練、養成する「サイバーナレッジアカデミー」にて、イスラエルのIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)社の訓練システム「TAME Range」を活用し、サイバー攻撃への対応を訓練・学習する演習コースを提供してきました。今後必要性がさらに高まっていく“ホワイトハッカー(善良なハッカー)”を訓練するコース「サーティファイド・サイバー・オフェンス・プロフェッショナルコース(以下、CCOPコース) ホワイトハッカー」を10月に開設します。

【サイバーナレッジアカデミー「CCOPコース ホワイトハッカー」の概要】

近年、企業や組織を狙った標的型サイバー攻撃やランサムウェアによる被害などが増加していますが、これは企業のセキュリティ人材不足に加えて、サイバー犯罪の攻撃手法がさらに複雑化していることによるものです。そのため、世界的にコンピュータやネットワークに関する高度や知識や技術を持ち、そのスキルをサイバー攻撃への防御などに活用する善意のハッカーであるホワイトハッカーが注目されており、ホワイトハッカーによる、攻撃者に脆弱性を発見させないための高度なハッキングスキルへの需要が高まっています。

こうした状況のなか、日本政府においてもサイバー攻撃の被害の未然防止のため、「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」でホワイトハッカーを採用するなど、今後日本国内でのホワイトハッカーの活躍が期待されています。
今回開設する新講座では、ホワイトハッカーに必要な攻撃者の心理を知り、その手口を迅速に発見するスキルを身につけることで、自社システムのセキュリティ侵害につながる脆弱性の早期発見や効果的な防御を行うことが可能です。

■「CCOPコース ホワイトハッカー」の特長

・ 一般的な企業内ITシステムを模した仮想環境に対し、受講生が予め設定されたサイバー攻撃の課題をクリアするコースです。受講生はハッキングの知識や技術を駆使し、システムへ侵入するための一連の方法を探し出します。実践の中で試行錯誤しながら、ハッキングに必要な技術や着眼点、論理的思考などを学ぶ、ホワイトハッカー向けの上級トレーニングコースです。
・ 近年増加している高度で複雑なサイバー攻撃に対し、攻撃者の視点で自社システムの脆弱性を早期に認識できるようになり、備えることができます。

○講座名 : 「CCOPコース ホワイトハッカー」 5日間コース(各回9:00~18:00)
○日 時  : 2017年10月11日(月)~13日(水)、19日 (木)~20日(金)
○場 所  : DNP五反田ビル(東京都品川区西五反田3-5-20)
○価 格  : 60万円/人(税抜き)
○対象者 : 攻撃する側の視点から自社システムの脆弱性を検査したい、セキュリティ担当者。
または、IT分野で5年以上の実務経験のある方など
※従来の「CIRMコース 基礎/実践演習、産業制御系・基礎」の受講は必須ではありません。
※問い合わせ先 : サイバーナレッジアカデミーのウェブサイト(https://www.dnp.co.jp/cka/

                            

【今後について】

DNPは、本アカデミー関連事業で2020年度までに30億円の売上を目指します。

 
 ※ニュースリリースに記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

■サイバーナレッジアカデミーについて

DNPは2016年3月に、サイバー攻撃対策に必要な判断力や連携スキルなどを高めるため、さまざまな脅威に対抗するサイバーセキュリティ技術者を集中的に訓練し、養成するサイバーナレッジアカデミーを開校しました。本アカデミーでは、世界トップレベルのサイバーセキュリティ技術を持つイスラエルのIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)の訓練システム「TAME Range」を活用し、日々複雑化・高度化するサイバー攻撃への対応を体験型実践演習(ハンズオン)で訓練・学習できる演習コースを提供しています。すでに情報通信や航空、電力、化学プラント業界の他、中央官庁など幅広い分野で受講されています。
従来の「CIRMコース 基礎/実践演習」や「CIRMコース 産業制御系・基礎」では防御者視点でサイバー攻撃対策に必要な判断力やスキルを習得できる講座でしたが、新設の「CCOPコース ホワイトハッカー」では攻撃者視点でサイバー攻撃の手法や視点を学ぶことで、より効果的な防衛策を行うことができます。

■DNPの情報セキュリティ事業について

DNPは、高いセキュリティ性が求められる金融機関向けICカードの製造・発行などを通じて培ったノウハウを活かし、オフィスや工場のセキュリティ体制構築、内部情報漏洩対策などを提供してきました。また近年、脅威となっているサイバー攻撃に対しても、サイバーナレッジアカデミーの運用のほか、未知のマルウェア(ユーザーに害を及ぼす不正なソフトウェアの総称)対策ツール、システムの脆弱性診断サービスなど、様々なソリューションを提供してきました。今後も、ますます多様化する情報セキュリティ対策の要望に応えるべく、当分野のソリューション拡充を図っていきます。

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