2017年10月26日

VRを活用し高齢者の健康に寄与する新規サービスを開発

ペダルを漕いで、仮想空間を楽しみながら運動 経済産業省が採択する優れたコンテンツ技術「InnovativeTechnologies+2017」に選出

大日本印刷株式会社(本社:東京、社長:北島義俊、資本金:1,144億円 以下:DNP)は、高齢者がVR(Virtual Reality仮想現実)コンテンツを鑑賞しながら、足こぎペダルとハンドルの操作による軽度の運動で、VR空間内を自由に回遊することができるサービスを開発しました。高齢者の運動不足の解消を促し、健康寿命を延ばす取り組みとして、2017年度中に実証実験を開始します。

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【背景】

高齢者の約8割は健康不安を抱えているものの、運動そのものには無関心であるといわれています。介護が必要となる前に高齢者の運動を習慣化し、自立生活期間を伸ばすことが、超高齢社会における医療・介護費の増大という大きな社会課題の解決に繋がると考えます。
これまでDNPは、画像・情報処理技術を駆使しコンテンツ鑑賞システムを開発してきました。今回そのノウハウをVR制作に応用し、高齢者が仮想空間を体験しながら快適に運動できるサービスを開発しました。

【サービスの概要と特長】

本サービスは、足こぎペダルとハンドルで操作する運動器具と、VRコンテンツで構成されています。
1. 仮想空間で運動不足を解消
高齢者は、VRコンテンツをみながらペダルを漕ぎハンドルを操作することで、あたかもVR空間内を回遊しているような体験をすることができるため、楽しみながら運動することができます。
2. “VR酔いしにくい”コンテンツを開発
高齢者が快適に仮想空間を体験できるように、VRコンテンツの動作制御を行うモジュールやインターフェースにおいて“VR酔い”しにくい工夫を盛り込んでいます。弊社が実施した60代以上のシニアを対象としたモニター調査では、98%のシニアがVR酔いを感じなかったと答えました。

   

足こぎをしながら、360度の実写映像で旅行体験するコンテンツ(左)と、足こぎをしながら、浮き輪をくぐり抜けコンテンツ(右)

■「InnovativeTechnologies+2017」に採択。デジタルコンテンツEXPO2017に出展。

本サービスは、経済産業省が優れたコンテンツ技術の発掘・表彰を目的に行うInnovativeTechnologies+2017に採択されました。
また、10月27日(金)~29日(日)に日本科学未来館で開催される「デジタルコンテンツEXPO2017」の「Innovative Technologies+2017」ブースに出展します。

※「デジタルコンテンツEXPO2017」URL: http://www.dcexpo.jp/archives/2017/outline.html

【今後について】

DNPは高齢者がコンテンツをより快適に利用できる機能だけでなく、大学等との共同研究を通じて、生活者にVRなど先進技術を活用した新たな運動習慣形成に必要な機能を開発していきます。また、実証実験の検証を経て、2018年度にフィットネスセンターや各種運動施設などに本サービスの提供を開始し、2020年までに5億円の売上を目指します。


※記載している会社名・製品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。


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