2017年11月2日

「活版印刷」の職人アーカイブ映像を公開

DNPオリジナル書体「秀英体」の紹介映像とあわせて11月2日に公開

大日本印刷株式会社(DNP)は11月2日(木)に、「活版印刷」の職人たちのアーカイブ映像とDNPオリジナル書体「秀英体」の紹介映像をDNPのウェブサイトなどで公開します。

DNPは1876(明治9)年の創業以来、書籍や雑誌の印刷を通じて出版と深く関わってきました。長年にわたり出版文化を支えたDNPの金属活字による活版組版部門は、印刷技術の変化に伴い2003(平成15)年、127年の歴史に幕をひきました。しかし、明治以来開発を続けているDNPのオリジナル書体「秀英体」は、金属活字からデジタルフォントへと進化し、現在も各種印刷物や電子書籍、ウェブサイトや映像用の文字として活躍の場を広げています。
そして今回、これまで日本の出版文化を支えてきた活版印刷職人の技を伝えるアーカイブ映像と、印刷技術の変遷の中で進化を続ける「秀英体」の姿を伝える映像を広く公開します。

【公開する映像コンテンツの概要】

1.『その手が文字をつくるまで ~活版印刷の職人たち~』
・ 「活版印刷の流れ」と、各工程の詳細「①作字」「②鋳造(ちゅうぞう)」「③文選」「④直彫り」「⑤植字」「⑥ゲラ刷り」の全7編で構成された映像コンテンツです。
・ 各工程の詳細では、手法や道具の工夫点やノウハウを、職人のインタビューを通じて解説します。
・ これまで伝える機会の少なかった活版印刷の工程や職人の技を映像コンテンツとして公開することにより、印刷の歴史や知識を見る人にわかりやすくお伝えします。

 


 

2.『人に想いを届けるフォント。大日本印刷の秀英体』
・ 「イメージ篇」(3分)と「本篇」(15分)の2つの映像を公開します。
・ 「イメージ篇」では、秀英体が持つ伝統や先進性を紹介するとともに、オリジナル書体「秀英体」に込めたDNPの想いをお伝えします。
・ 「本篇」は、「秀英体のデザイン」…秀英体デザインの特徴や成立ち、
「秀英体と出版事業」…活版からデジタル化に至る印刷技術の変遷や出版事業との関わり、
「秀英体のいまと未来」…今も続く秀英体の改良や未来の文字環境への展望、の3部構成です。
“活字の分身”のオリジナルキャラクター「秀英くん」による解説のほか、編集者とアートディレクターのインタビューを通じて、秀英体やタイポグラフィを楽しく、深く知ることができます。

                   

「秀英くん」による歴史紹介               秀英体の特徴

 

改良作業                         編集者インタビュー

 

アートディレクターインタビュー           利用シーンの拡大

※こちらのウェブサイトで視聴できます。→ http://www.dnp.co.jp/shueitai/archive.html


■秀英体について : 秀英体はDNPが明治時代から開発を続けているオリジナルの書体です。優美でしなやかな線画を持ち、美しく読みやすい書体として多くの書籍や辞典に使われるなど、編集者やデザイナーだけでなく、読者からも親しまれてきました。DNPは2006年から、「秀英体」をよりオープンなデジタル環境で活用するためのリニューアル事業「平成の大改刻*1」に取り組み、2009年からはDTP(Desk Top Publishing)環境のほか、電子書籍ビューアーやワープロソフト等にライセンス提供するなど、その利用範囲を広げています。


※秀英体の詳細はこちらのウェブサイトをご覧ください。→ http://www.dnp.co.jp/shueitai/
*1 平成の大改刻 : DNPは2006年に創業130周年の周年事業の一環として、秀英細・中・太明朝の改訂、金属活字時代の秀英初号明朝のデジタルフォント化、新書体である角ゴシックや丸ゴシックのデジタルフォント開発などを行いました。この取り組みは、21世紀のデジタルコミュニケーションを支える情報流通基盤を進展させることを目的に、高品位な書体の価値を再構築することを理念として実施しました。
※「秀英」及び「秀英体」は、大日本印刷株式会社の登録商標です。
その他、記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
大日本印刷株式会社  本社:東京都新宿区  社長:北島義俊  資本金:1,144億円


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