2018年7月5日

京都・豊国神社の重要文化財「豊国祭礼図屏風」の高精細複製を制作

7月13日から開催される文化プログラム「京あそび」の伝匠美「屏風祭り展」で展示

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、「DNP高精細デジタル複製 伝匠美®(でんしょうび)」の技術により、豊国(とよくに)神社(所在地:京都市東山区 宮司:吉田武雄)が所蔵する重要文化財「豊国祭礼図屏風」の複製を制作しました。本複製の完成にあたり、豊国神社の御神前にて完成奉告祭ならびに完成披露の式典を7月5日に執り行います。またDNPは、京都ならではの文化体験を提供する文化プログラム「京あそび」を展開しており、その一環として、7月13日(金)~15日(日)、21日(土)~23日(月)に、「伝匠美『屏風祭り展』」を京都市中京区のくろちく百千足(ももちたる)館で実施し、「洛中洛外図屏風 池田本」や国宝級の作品の高精細複製とともに公開します。

 【「豊国祭礼図屏風」高精細複製制作の概要】

豊臣秀吉を祀る豊国神社(京都市東山区)は、古くから“ほうこくさん”、“ほうこくじんじゃ”と呼ばれ多くの参拝者・観光客に親しまれています。豊国神社が所蔵する重要文化財「豊国祭礼図屏風」(縦1,670×横3,525mm/隻)は、秀吉のお抱え絵師・狩野内膳(1570-1616)が描いた六曲一双屏風で、秀吉の七回忌に当たる慶長9(1604)年8月に盛大に挙行された「豊国大明神臨時祭礼」の模様を描いたものです。賀茂祭や祇園祭のように毎年行われる祭りではなく、一度限りの臨時祭礼を題材としており、“桃山の熱気を伝える傑作”、“近世風俗画の先駆をなす優品の一つ”と言われています。また、屏風制作の動機や時期、筆者が判明しているため、記録資料としても非常に貴重な作品です。今回DNPは、金箔上に直接高精細な印刷を施す特許技術により、「豊国祭礼図屏風」の特徴である全面にたなびく金雲や金地の質感を忠実に再現しました。

既に焼失している方広寺の大仏殿を背景に京都の町衆が華やかな衣装で「風流踊り」に熱中する様子

神官たちの騎馬行列の様子や大和猿楽四座による能の奉納、田楽の刀玉奉納の様子

【「DNPデジタル高精細複製 伝匠美®」について】

「DNPデジタル高精細複製 伝匠美」は、文化財の保存と公開の両立を目的に、DNPが開発した文化財複製の技術です。1999年に取り組みを開始し、高精細デジタル技術と伝統工芸の匠の技を融合させることで、精緻な再現性と耐久性を両立した文化財複製を展開してきました。主な実績として、東京国立博物館の応挙館、大徳寺聚光院(京都府京都市)、慈照寺(銀閣寺)(京都府京都市)、大乗寺(兵庫県香美町)、無量寺(和歌山県串本町)、一休寺(京都府京田辺市)の襖・壁画などの複製制作があります。

*「伝匠美」の詳細はこちら → https://www.dnp.co.jp/biz/theme/cultural_property/denshoubi/10160765_3525.html (2022年1月28日URL修正)

【文化プログラム「京あそび」 ―伝匠美「屏風祭り展」―の概要】

DNPは、株式会社リーフ・パブリケーションズと共同で、京都ならではの文化体験を提供する文化プログラム「京あそび ~ここでしか見られない“ほんもの”にふれる講座~」を展開しています。今回、その一環として、「豊国祭礼図屏風」の完成にあわせて、リーフ・パブリケーションズ、株式会社くろちくと共同で、文化プログラム「京あそび」 ―伝匠美「屏風祭り展」―を開催します。
「伝匠美」で製作した金箔地の六曲一双屏風「豊国祭礼図屏風」を公開し、間近でその美しさを堪能していただくとともに、その時代に絵師が丹精込めて描きあげた京都の歴史や文化の諸相を、屏風を通じて学ぶことができます。
○日時 : 2018年7月13日(金)~15日(日)、21日(土)~23日(月)
10:00~22:00(最終受付21:30)
※13日(金)のみ11:00開場、14日(土)は特別公演のため19:45閉場(最終受付19:30)
○場所 : くろちく百千足(ももちたる)館2階(京都市中京区新町通り錦小路上ル百足屋町380)
○料金(税込) : 入場料 一般 500円/中学生以下 300円 ※未就学児は無料
○展示作品 :
・東京国立博物館 国宝『洛中洛外図屏風 舟木本』(岩佐又兵衛筆)の「伝匠美®」
・豊国神社 重要文化財『豊国祭礼図屏風』(狩野内膳筆)の「伝匠美®」
・林原美術館 重要文化財『洛中洛外図屏風 池田本』の「伝匠美®」


*「京あそび」の詳細はこちら → https://www.dnp.co.jp/biz/theme/cultural_property/cul_program/10161868_3690.html (2022年1月28日URL修正)

■伝匠美「屏風祭り展」会期中の特別文化プログラム

①特別プログラム 屏風絵特別鑑賞会-専門家による「屏風絵が語る京都の歴史」の解説付き-

日時:2018年7月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)の各日11:00~(約60分)
料金(税込):入場料のみで参加可能
定員:各回先着50名程度

 ②特別公演 落言(らくげん)-抱腹絶倒!落語と狂言を融合した新奇の芸能-

日時:2018年7月14日(土) 20:30~(約60分)
料金(税込):前売 5,500円 当日 6,000円
題目:『神棚』 出演:桂よね吉、茂山千五郎、他
定員:60名 ※事前申し込み必要

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