超高精細映像作品「8K 花美 HANABI」が米国ルミエール・アワードでBest Demonstration of 8Kを受賞

2019年2月1日

大日本印刷株式会社(DNP)が制作した8Kの超高精細映像「8K 花美 HANABI」が、米国の先進映像協会米国本部が実施する「ルミエール・アワード2019*1」にて、Best Demonstration of 8K(最優秀8Kデモンストレーション賞)を受賞しました。  同作品は、昨年11月に国内で開催された優れた先進映像コンテンツを表彰する「ルミエール・ジャパン・アワード*2」で2018年度のUHD部門(8K)で優秀作品賞を受賞しており、今回、国内だけでなく、海外からも高い評価をいただきました。

※映像作品「8K 花美 HANABI」紹介ページのURL → https://www.dnp.co.jp/news/detail/1190403_1587.html

今年で第10回となるルミエール・アワードは、先進映像協会米国本部が主催する国際的な表彰活動で、2018年に制作・公開された、VR、AR、3D、高精細映像などの先進技術を用いた映像のうち、優れた作品に対して与えられます。日本からは昨年のルミエール・ジャパン・アワード受賞作品が本アワードに出品され、DNPの「8K 花美 HANABI」がBest Demonstration of 8K賞に選出されました。日本からは唯一の受賞となります。

2019年1月30日にワーナー・ブラザース・スタジオ(カリフォルニア州ハリウッド近郊)で授賞式が行われ、本作品の実物以上の質感や文化的アーカイブ映像としての手法など8K映像の発展における将来へのポテンシャルが感じられる点が高い評価を得て、受賞に至りました。

【受賞作品について】

DNPは、「未生流笹岡」家元 笹岡隆甫氏*3が活けた花々が蕾から満開になるまでを、1億100万画素の超高解像度カメラ「PHASE ONE」を使って、約3日間(計72時間)かけて8Kの超高精細な静止画として撮影し、その画像を動画としてつなげるタイムラプスという手法で映像化しました。高解像度カメラは引きの構図用1台と、寄りの構図用2台の計3台を使用し、その撮影枚数は8,491枚におよびました。音響も8K映像にあわせてバーチャル22.2chサラウンドサウンドシステムを採用し、超高精細の8K映像と立体音響技術で、より臨場感のある作品になっています。

授賞トロフィー

【今後について】

DNPは、1989年に美術館向けハイビジョンギャラリーシステムを開発し、高精細静止画による文化財・美術品の保存・公開に関する技術開発に取り組んできました。近年、美術館・博物館からも、文化財をよりリアルに体感できる所蔵作品の代替展示としての8Kによる高精細画像アーカイブのニーズが高まっていることから、新たな手法として複数枚の超高精細静止画をつなげたタイムラプスの8K映像作品を製作しました。

DNPは今後も文化・芸術の保存と継承に努めるともに、それらを公開することによって新たな経済的価値を創出するデジタルミュージアムやメディア・アート事業を展開していきます。


*1 ルミエール・アワードの英語WebサイトURL → https://theadvancedimagingsociety.com/lumiereawards/
*2 ルミエール・ジャパン・アワード : 先進映像協会(http://advancedimagingsociety.jp/)による、良質なコンテンツの拡大と品質向上を目的とした表彰活動。2011年から年1回開催されており、日本国内で制作・公開された優れた先進映像コンテンツが対象。
*3 『未生流笹岡』家元 笹岡隆甫氏(http://www.kadou.net/
1974年京都生まれ。京都大学大学院修了。3歳より祖父である二代家元である祖父笹岡勲甫の指導を受け、2011年、三代家元を継承。舞台芸術としてのいけばなの可能性を追求し、日本-スイス 国交樹立150周年記念式典をはじめ、海外での公式行事でもいけばなパフォーマンスを披露。2016年には、G7伊勢志摩サミットの会場装花を担当するなど、国内外で幅広く活躍し、伝統文化やいけばなの世界をひろめている。著書に『いけばな―知性で愛でる日本の美』『百花の教え』など。