2019年2月28日

大日本印刷と日建設計 フルカラーLED照明と一体化した壁装材を共同開発

明かりの調整で心地よい空間を演出する新しい壁装材

大日本印刷株式会社
株式会社日建設計

大日本印刷株式会社(以下:DNP)と株式会社日建設計は、照明機器の存在を感じさせずに、さまざまな色の光を発するフルカラーLED照明と一体化した壁装材を共同で開発しました。

意匠性の高い木目調の壁装材の一部が、スイッチを入れると発光して照明となるもので、フルカラーでの色表現が可能で、時間帯やその時の気分などに合わせて照明の色や明るさを調整することができる、これまでにない製品です。

【開発の背景】

近年、欧米を中心に、人工光である照明の色や明るさを制御して、照明下で過ごす人の集中力を高め、生活リズムの改善を促すような、「ヒューマン・セントリック・ライティング(Human Centric Lighting:HCL:人間主体の照明)」の考え方が拡がっています。しかし、従来の照明に色を着けると、物の見え方に影響が出るため、従来の照明でHCLを実現することは困難でした。

こうした課題を解決するため両社は、LED照明を壁装材と一体化させ、色が着いた光を壁面からグラデーション(階調)状に発することで、物の見え方への影響を最小限に抑えながら、多様な色の光で空間全体の雰囲気を変えることができる製品を開発しました。本製品は、壁装材にLED照明が内蔵されているため、照明機器の存在を感じさせない、すっきりとした空間を設計・演出することができます。

 

照明消灯時(左)、照明点灯時(右)

【製品の概要】

建築の企画・設計を通じて光環境デザインの専門知識を持つ日建設計と、光制御技術および建装材の意匠表現技術を持つDNPが協力することにより、照明と一体化した壁装材を開発しました。消灯時には意匠性の高い木目調の壁装材となり、点灯すると木目調の壁の一部が発光し、室内空間の雰囲気を変えることができます。本製品は、RGBW(赤・緑・青・白)のLED素子を内蔵し、それぞれの光の強弱を調整できるため、フルカラーでの色表現が可能で、空間の用途や時間帯に合わせて好みの色や明るさに調整できます。また、人の存在や温湿度、二酸化炭素濃度などの室内環境を検知するセンサーと連携させることで、その場の状況に合わせてインタラクティブにLED照明の色を変化させることも可能です。

  

空間の用途や時間帯などに応じて好みの色を選択可能

【今後の取り組み】

将来的にはセンシングデータと利用履歴データをリアルタイムで掛け合わせて、人工知能(AI)で解析処理を行うことにより、LED照明の色を可変的に最適化させる機能の開発も検討しています。

なお本製品を、3月5日(火)~8日(金)に東京ビッグサイトで開催される「JAPAN SHOP 2019」のDNPブースに出展します。


大日本印刷株式会社 本社:東京 社長:北島義斉
株式会社日建設計 本社:東京 社長:亀井忠夫

※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

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