スマホの画面に貼っても視認性を妨げないアンテナ用超微細金属メッシュ配線フィルムを開発

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、通信用の高感度なアンテナとして使用する、線幅1ミクロン(µm=マイクロメートル=10-6メートル)の金属メッシュをフィルム形状にした「超微細金属メッシュ配線フィルム」を開発しました。

透明なフィルムに配線を組み込んだ製品特性を活かして、次世代スマートフォンの表示画面にも貼付できるため、アンテナを機器内部に格納する必要がなくなり、機器の高機能化と小型化に対応します。

超微細金属メッシュ配線フィルム(拡大イメージ)

【背景】

スマートフォン等の通信機器でやり取りするデータ量の急速な拡大に対応するため、現行の通信システムである第4世代移動通信システム(4G)と比べて大容量のデータの送受信が可能な5Gの環境整備が進められています。この5Gに対応するスマートフォンは、2020年の商用化を目指して世界各国で開発されており、小型化と高機能化が同時に求められる機内で、さらに5G対応のアンテナを格納するスペース確保が難しいという課題がありました。

こうした課題に対してDNPは、長年培ってきたフォトリソグラフィ技術を活用して、スマートフォンの内部ではなく、ディスプレーに貼付しても、画面の見え方を損なわずに、アンテナとして機能する透明な超微細配線フィルムを開発しました。

【開発した超微細金属メッシュ配線フィルムの概要】

今回DNPが開発した超微細金属メッシュ配線フィルムは、現行のスマートフォンのアンテナと同等レベルの性能を実現します。

基材となるフィルム上に金属(銅)の超微細パターンを形成しており、線幅を縦横各1μm(100μmピッチメッシュ)以下とすることで、目視では確認できないため、スマートフォン画面の視認性を損ないません。

また、銅は他の金属に比べてシート抵抗が低いことから、超微細な線幅(1μm)でも、アンテナに適したシート抵抗(2Ω/□)を実現しています。

【今後の展開】

DNPは、この超微細金属メッシュ配線フィルムをスマートフォンメーカーなどに提供していく計画です。

なお、5月14日~16日にアメリカのサンノゼで開催されているディスプレーの学会「SID 2019」のDNPブースで、今回開発した超微細金属メッシュ配線フィルムを紹介しています。


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