CAREER CASE 03キャリアを通して
得た知識を研究開発に
還元していく。

研究開発センター

技術系総合職採用

  • 1年目
    2004年入社。ディスプレイ製品事業部(現:ファインオプトロニクス事業部)に配属。液晶ディスプレイ用カラーフィルターの製品開発に従事
  • 5年目
    産休・育休を取得後、製品開発から知財管理業務に携わる(8年目に二度目の産休・育休を取得)
  • 10年目
    知的管理業務から製品開発職に異動
  • 14年目
    新規製品プロジェクトに配属、要素技術開発やマーケティングを経験
  • 16年目~
    研究開発センターに異動、マネジメント職としてチームを束ねる
モノづくりの工程を技術力で改善

研究開発センターにて半導体集積回路の微細加工技術を応用したMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスの技術開発を行っています。代表的なMEMSデバイスには加速度センサーやジャイロセンサーのように動きを検知するセンサーがあり、スマートフォンやゲーム機など身近な製品の中に入っています。また最近では高度な安全社会を実現するための3次元距離センサーも注目されています。このセンサーは人や障害物を感知するもので、自動車や社会インフラなどへの採用が見込まれています。私の所属する部署では多岐にわたるMEMSデバイスをいかに効率良く、更に精度の高い加工で製品を安定供給できるかを考え、それを具体的な製造プロセスへと落とし込むための開発と検証を行っています。

技術の現場を離れたことで見えてきたもの

大学時代は物理化学を専攻していました。もともと実験が好きで、社会に出てからも技術系の仕事で自分を高めたいと思い就職活動に臨みました。さまざまな企業を見る中で、自社内に研究チームを有し、印刷領域にとらわれることなく多様なテーマのモノづくりを追求するDNPに関心を持ち、入社にいたります。
最初の配属先はディスプレイ関連の研究を行う部署でした。大学時代の研究内容とは直接的な関連はありませんでしたが、自分自身がもっと深く研究してみたい分野として希望したのです。配属されて驚いたのが実験を行う環境でした。「学びを高める机上の研究」を大学の環境とするならば、DNPは「多様なモノづくりをゴールとする実践的な研究」。社会貢献やビジネスという具体的な目標が研究の向こう側に明確に見えているのです。研究用の機材はいい意味で使い込まれ、在籍するメンバーもプロの研究者という様相。私自身も身が引き締まりました。

研究対象はモバイルの画面などに使われるカラーフィルターでした。私を含む部署のメンバー全員で最先端の技術領域に取り組んでいました。新しい製品につながっていく研究は時として前例のないことに踏み込むことも要求され、決して一筋縄ではありません。メンバー間で意見を交わし、最適解を探すのに必死でした。しかしながら、まだ誰も見たことのない製品の輪郭が少しずつ見えてくると素直にうれしいものです。そしてその喜びはメンバー全員が共通のものとして持っていました。

技術者として5年目を迎えた頃に第一子を出産します。そして育休からの復帰。その際には「あなたの技術者としてのキャリアはまだまだ続いていく。それならば知的財産のノウハウを吸収してみては?いずれ新製品開発の場面でプラスになるから」という上司の勧めで研究職から知財管理業務へと活躍の場を拡げます。少し寂しい気持ちもありつつも、研究の現場から離れたことで自分自身のこれからについて考える良い機会となりましたし、知財管理業務を通じて、たくさんの社員と接点が持てたことも良かったです。それから数年後に第二子を出産します。子育てと仕事の慌ただしい日々でしたが、努力や成果を認めてくれる組織風土や上司や仲間の計らいもあり、気負うことなく頑張ることができました。

キャリアを続ける働き方の工夫

研究開発職に再度取り組みたいという想いもあり、10年目を迎えた時に配置転換の希望を出し、知財管理業務から研究の仕事にカムバックしました。上司が、時短勤務制度の活用や、同僚とペアを組むことによる効率的な働き方の実施など、母親の立場になっても開発の仕事に身をおける配慮を考えてくれたことには今でも感謝しています。
これは持論になるのですが、技術系職種において女性は相対的に少なく、ある年齢になると職を離れる人も少なからずいます。幸いにも私の場合は、技術者としてスタート。母となり、そして今はメンバーを束ねるマネジメント職となりました。学ぶべきことや乗り越える壁は多いものの、これから先も仕事と家庭の両方を楽しみながら歩んでいきたいと思っています。そして、これまでを振り返って、これもひとえに上司や仲間に恵まれていたからだったと改めて考えています。

社内外のさまざまな価値観を吸収、
自らがチームの刺激になるように

今まで経験してきた現場は「何を開発すれば良いか?」から始めることが可能な、比較的自由度が高いものでした。一方、今の現場はある程度、決まった製品をいかに安定してつくっていくかを検討することが仕事となり、メンバーへのマネジメント要素も増えてきています。また、安定供給と同時に新製品やサービスにつながる仕事への意識向上といったチームの活性化も私のミッションとしてあります。チームをまとめつつ、実力を底上げする。そのためには、私自身がチームの刺激になればと思い、社内外の研修に積極的に参加しています。さまざまな業界・業種で働く女性管理職が集うJ-WINという社外研修では、さまざまな価値観やマネジメント手法に触れることで私自身も成長を実感し、そこで得た知識を少しでもチームの成長に役立てられるような働きかけをしています。それぞれが自らの可能性や未来について考え、強い思いと行動力で成長を続けていける。そんな活気に満ちたチームづくりの実現を目指してこれからも頑張ります。