PROJECT STORY 01

オープン
イノベーション

常識の垣根を飛び越えて
世の中にない価値をつくり出す

営 業

情報イノベーション事業部

2004年入社。開発機器・システム営業本部(現・情報イノベーション事業部)に配属。事業企画本部を経験後、2018年より同事業部ビジネスデザイン本部のマーケティンググループリーダーとして、オープンイノベーションの戦略構築、推進を行う。

営 業

情報イノベーション事業部

2009年入社。商印事業部(現・情報イノベーション事業部)に配属。営業職として、販促企画など得意先のマーケティング領域に関わる。2018年から、同事業部ビジネスデザイン本部に所属し、価値設計をテーマとして、提案活動を行っている。

新たなビジネス開発の切り口として注目されるオープンイノベーション。DNPは、ただ広く技術やノウハウを器用に組み合わせて製品・サービスを量産し、利益を追い求めることだけをゴールとしていない。
目指すのは、社会と生活者にとって本当に必要なもの、価値あるものを自ら設計していく姿。日々挑戦を繰り返し、新たなDNPの姿をつくり出す。

  1. 今までにない新しい
    価値を設計するために

    DNPがオープンイノベーションに取り組む目的を教えてください。

    一言でいえば、DNPが新しい価値を生み出し続けるためです。既存の枠組みや視点などに捉われることなく自社以外にもさまざまな企業、研究・開発機関などの持つ強みやアイデアを掛け合わせてイノベーションを起こしていく、というのがオープンイノベーションの基本的な考え方ですが、これからDNPが新しい価値を生み出していく上では、この考え方と向き合うことは非常に意味があり、欠かせないものだと思っています。

    どういった点で意味があるのでしょうか。

    オープンイノベーションに取り組む背景には、ビジネスモデルや価値設計の変革があります。DNPはこれまで得意先の課題に対応する形でビジネスを行ってきました。そして得意先の要望を単純にこなすだけではなく、付加価値のある提案をして、得意先が期待する以上の製品・サービスをつくり続けてきました。

    いわゆる「受注型」のスタイルですよね。

    その経験があったからこそ、さまざまな製品・サービスを生み出せるようになり、社会であたりまえのように存在している数々のモノやコトをつくり出せています。しかし、その成功体験に固執しすぎては、現在のように急激に変化する社会やビジネスの流れの中では、競争力を失う可能性があります。今後は生活者や社会に対して「どんな価値を提供すべきか」「何が本当に必要か」を考えるところからビジネスを担っていかなければなりません。

    得意先ありきではなく、生活者や社会課題の解決の視点で事業創出していくことが、全社的に求められていますね。

    「誰も気づいていない新しい価値の設計とその実現に向けた具体策を携えて歩み寄る」。そんなイメージですね。そして、設計した価値の実現をDNPだけで担う必要もないと思っています。類まれな技術やノウハウを持つ企業と出会うことができるのであれば、手を取り合い、前に進んでいけばいい。極めて合理的ですし、それこそがオープンイノベーションの真骨頂なのですから。

  2. 知らないからこそ
    貪欲に吸収できた

    実際にお二人が取り組み始めたのはいつ頃ですか?

    2018年の10月に社内各部署からメンバーが招集されてスタートしました。初期メンバーは総勢10人でしたね。オープンイノベーションについて詳しい社員や、技術系のエキスパートが集められたかと思いきや、そういった社員の参加はゼロ。実際私も営業出身なので異動を聞いたときは驚きました。

    さまざまな経歴を持った社員が集まったからこそ、自分の働くスタイルにこだわり過ぎず先入観なくスタートできた部分はありますね。新しいことへの挑戦においては、経験や既成概念が時として重たく感じる場面もありますから。

    とにかく新しいことをやってみよう。その意気込みはありましたが、正直右も左もわからなかった。そのため、まずは世の中のオープンイノベーションの取り組みや考え方を知ることから始めました。でも、社内のデスクに座って、インターネット経由で情報収集をしても本当の姿は見えてこない。そこで、社外に出てさまざまな企業を訪問しました。優れた技術を持つスタートアップ企業の方ともお会いして、世の中の動きなどを教えていただいたこともあります。その数は数ヵ月で1,000社を超え、国内の優れた技術やアイデアに触れた経験は現在の仕事にもしっかりと活かされていますね。

    活動の中で、世の中のオープンイノベーションには、いくつかのタイプがあることがわかってきました。

    そして同時に、ある仮説も見えてきました。お互いが共通の目的意識なく協力しましょうというだけでは、つくろうとする価値の具体性に欠け、事業の推進力が不足するのではないかというものです。

    そこで私たちは、DNPのオープンイノベーションとして「既成概念に捉われず生活者視点に立って自ら新しい価値を設計・創出する」ことを考えました。私たち自身が、どんなものが生活者や社会にとって価値があるものなのかを考え抜き、それに共感してくれる企業などと手を組みながら実現していく。このような活動によって社会にとっ てプラスの効果をもたらす好循環すらも、当然ゼロからつくりあげる。ボランティアではなく収益を生み出すビジネスとして成立させる。我々が推進するオープンイノベーションはこのような姿でありたいと考えています。

  3. 無数の出会いから開かれた
    次のビジネスの扉

    オープンイノベーションで実現した具体的な成果を教えてください。

    「溶けないアイス!?×DNP」の事例は好評ですね。これはアイスが溶けるスピードを遅くする食品添加物をつくる技術を持った会社との協働の事例です。「誰もが先進的な技術を楽しめる」という価値を提供する目的で、その会社の技術力とDNPのコンテンツ活用、街頭プロモーションのノウハウを掛け合わせ、イベントを各地で開催しました。その後日談として、この取り組みに興味をもった大手飲料メーカーとのつながりも生まれています。

    ひとつのきっかけが次の大きなプロジェクトや新しい価値設計につながっていく良い事例ですね。

    そうですね。イベントに来てくれた人が楽しんでくれたのはもちろん、新しい技術を知る機会を提供できたことが嬉しかったです。他にも、コンサルティング会社との取り組みもあります。その会社はさまざまな企業に対して、新規事業のアイデア提案と実行計画のサポート・コンサルティングを行っているのですが、その先の具体的な実証に対する支援まではできていませんでした。そこでデジタルとアナログ双方の横断的なマーケティングやセールスの実績を持つDNPが連携することで、新規事業全体の設計から施策の実施・検証、顧客の声を反映させた製品やビジネスモデルの開発まで支援するサービスを提供しています。

    分野を問わずあらゆるモノ・コトをつくり上げる力は、DNPの大きな強みと改めて感じています。

  4. 真の価値の最大化
    「あたりまえ」の先駆けに

    今後の目標について教えてください。

    オープンイノベーションの事例をもっとつくりたいですね。私たちはまだ社内でも草分け的な存在ですが、社外の企業と連携することで、発想は拡がり、そこから生まれる価値も何倍にも大きくできることはわかっています。だからこそ、私たちが実績をつくり、価値設計を行っていくスタイルをDNPの中で大きく拡げていかなければならないという使命感もあります。

    私も価値設計を積極的に行っていくスタイルはもっと拡げるべきだと考えています。今後は、DNPの多種多様な人材とイノベーティブな価値設計によって、あたりまえのようにグローバルでの事業創出に挑戦できる枠組みをつくりたいです。これが実現すれば、DNPの新しい姿をつくることにも貢献できるかもしれないですね。

    ※掲載内容は全て取材当時のものです。