重点テーマ:人権・労働
人財開発・育成
DNPでは、創業以来イノベーションを支えてきた、かけがえのない財産である社員の活躍支援に力を入れています。社会全体の動きを意識し、“人的資源の最適化・最大化”に向け、優秀な人材の採用や育成、処遇などに関する制度を提供しています。
等級・賃金制度/採用状況
等級・賃金制度
「現在の役割と成果」に応じて等級を評価します。月例賃金、賞与基準と連動させ、年功的な要素は除いています。2007年3月に制度改定を実施。月例給与は「役割習熟給・役割基礎給」「役割成果給」を導入。賞与は、「考課分」と「等級別一律分」を軸に支給しています。
採用状況
新卒採用(単体)
求める人材像や選考ステップ、スケジュールなどを、応募者に対し公開しています。
また、等身大のDNPを理解してもらう目的で、若手社員によるリクルーティング・パートナー制度を導入しています。
中途採用 (単体)
年齢制限を設けずに広くインターネットで募集しています。また、募集職種の具体的な仕事内容を明確に公表しています。
インターンシップ(グループ会社と共同実施)
実社会での活動を体験したいという学校や学生の希望に応えるため、仕事を体験できる場を提供しています。2019年度は長期のインターンシップにて夏22テーマ32名、冬12テーマ18名の受入れ、短期のインターンシップにて2テーマ1,821名を受入れました。
なお、このインターンシップは採用とは直結しない仕組みとなっています。
人財開発・育成の取り組み・制度
各種制度
MBO制度
目標に基づいて効果的にマネジメントを行うことで、「ビジョンの実現と個の成長」を支援することを目的とした制度です。事業KPIに基づく組織目標に連動させるとともに、部下育成をはじめ、将来のDNPグループの成長を担う人材の育成に力点を置いた仕組みです。
社内人材公募制度
人材の有効活用と組織の活性化を図るため、DNPグループの事業戦略に沿った製品・技術・事業開発および新しいソリューションを実現できる、専門的な能力・経験を有する人材をグループ内で公募し、社員が自主的に職場を選択できる機会を提供しています。2019年度は107名募集し、55名の異動が実現しました。
自己申告制度
社員が自らのキャリア形成を思い描き、その達成のための自己啓発や異動希望を「自己申告書」に記入し、年1回上長に申告する制度です。社員の自己啓発への意欲を喚起し、主体的な実践力を身につけさせるとともに、管理職者には部下の指導・育成に関する意識啓発ができます。2019年度は283名の面談を実施し、151名の異動が実現しました。
FA制度
自身のキャリアアップのために、DNPグループ全社から今とは違った職種や部門への異動を、自ら積極的にアピールできる制度です。2019年度は9名が宣言し、1名の異動が実現しました。
社内留学制度
社員の自発的な意思により、一定期間他部門での経験を積み、その経験と習得した知識・能力を活かしたうえで、元の部署に戻って担当業務の幅を拡大するとともに質の向上を図っていく制度です。2019年度は4名の社員が制度を活用しました。
資格取得奨励制度
業務に必要な専門知識や技術、資格の修得に挑戦し、無事に修得することができた社員に奨励金を支給しています。(約130資格、最高10万円)2019年度はDNPグループ全体で744名(単体369名)が制度を利用しました。
専門職制度
極めて高いレベルの優れた専門性を有し、社内外で高く評価されている技術研究開発者や企画担当者を特別に処遇するための制度です。専門性のレベルに合わせて2段階の称号があります。
- 主席研究員/主席企画員
高い専門性を活かし技術研究開発、システム開発、企画を行っている者のなかから、他薦、自薦の認定申請を年1回受け付け、「認定基準」にもとづき評価・認定しています。2019年度は認定数0でしたが、制度発足以来、累計36名が認定されています。 - フェロー
主席研究員/主席企画員のなかで、優れた人格を持ち、社会的に権威ある賞を受賞した者や顕著な業績を上げた者をフェローに認定しています。成果、社外評価、社内評価やコンピテンシー評価の項目ごとに「認定基準」を設け、DNPグループの全社員に公表しています。技術研究開発者や企画担当者には、この認定基準の達成に向けて、キャリア形成を図ってもらうことを期待しています。2019年度は認定数0でしたが、制度発足以来、累計2名が認定されています。
ICTプロフェッショナル制度
一定規模以上のプロジェクトを扱うプロジェクトマネージャーに特別手当を支給するなど、ICT人材を適切に処遇していく制度です。
キャリア相談室
キャリアについての考え方や将来への取り組み方についてカウンセリング・指導を行う体制を構築しています。2019年度には全国7箇所24回出張相談を実施し、491名の相談者に利用されました。
マイスター制度
モノづくりにおける貴重な職人的技能を持った製造技能職者を対象に、2001年より導入しています。製造業の原点に立ちかえり、職人的技能の継承の重要性を認識し、育成、評価、処遇する制度です。
マイスター認定の3つの要件「専門知識・技能・創造力」「知名度・信頼感」「指導力」のうち、技能の伝承という制度の趣旨から、「指導力」は特に重要な評価項目としています。2019年度には1名認定され、制度発足以来、累計74名が認定されています。
表彰制度
半期・年間の成果に応じた業績表彰、目標達成表彰や永年の勤務を称える永年勤続(25年)表彰などを行っています。2019年度には業績表彰(年間特別表彰)48件、目標達成表彰(年間特別表彰)15件、永年勤続表彰1,087名が表彰されました。2020年度には表彰制度を大きく改定し、全社の業績系表彰については、DNPが志向してきた「価値創造」の視点で優れた活動を表彰する「DNPアワード」としました。なお、永年の勤務を称える表彰については、勤続25年時に加えて勤続10年時を新たに設け、従来の定年退職表彰とあわせて「アニバーサリー表彰」としました。
研修プログラム
DNPは、社会に価値を提供していく人材を育成するため、本社に人材開発の専任部署を設置しています。この人材開発部門を中心に、本社部門と事業部門が連携を図り、年間教育計画に基づき、階層別研修や職種別研修、ビジネススキル研修、テーマ別研修(選抜・選択)のほか、e-ラーニング、通信教育を通じて社員教育を行っています。
各職群向けのプログラムを用意しています。
事務系社員研修

技術系社員研修

eラーニング/通信教育
