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展覧会レビュー

村田真 原久子

  gallery coco Drawing Box 2002
  12/14〜26 ギャラリーココ[京都]
 
  20人のアーティストたちによるドゥローイング展。観ていて頭をよぎったのは、目の前にある作品のことではなく、出品作家たちが同じ空間を使って開いた個展やグループ展のことだった。
[12月22日(日) 原久子]
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韓国の色と光
  11/24〜12/23 ATCミュージアム[大阪]
 
  韓国の伝統的な絵画や工芸品などの展示からはじまり、絵画やインタラクティヴな映像作品など色と光をテーマにした現代作品が並ぶ。モノクロームな世界と、それとは対照的な華やかな色の組み合わせの民族色、両方が現代の表現にもあらわれている。ここに韓国の人々の培ってきた文化的背景を垣間見ることができた。出口横のモニターで上映していたビデオ作品は最近の若手作家のものと思われるが、ここにもそうした韓国の色と光があった。
[12月23日(月・祝) 原久子]
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鮫島大輔展
  12/4〜24 トーキョーワンダーウォール[東京]
 
 
鮫島大輔展
球体の全面に風景を描いたり、刻々と展開していく風景を描きとめたり、この人は一貫して遠近法的絵画観に挑戦しつつアクロバティックな絵画を追求している。描写そのものはそっけないが、手段として用いるには最適。
[12月24日(火) 村田真]
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  Snow White
  12/24〜1/5 同時代ギャラリー[京都]
 
  クリスマスイヴにはじまった長谷川祐子氏企画の展覧会名は「snow white」。企画者は、無垢であるがゆえに邪悪なものが侵入する危機や、あるいは邪悪なものを隠蔽してカムフラージュしようとするような両義性をはらむ言葉「snow white」(=純白)をテーマとした作品を集めた。大竹竜太、鬼頭圭吾、徳重道朗ら京都と名古屋から5人の若いアーティストたちが参加。オープニングには児嶋サコ、携帯電話のプッシュ音と着信音等を用いたcosmogonyのパフォーマンスが行なわれた。
[12月24日(火) 原久子]
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未来予想図 私の人生☆劇場
11/19〜/1/13 兵庫県立美術館[兵庫]
 
 
未来予想図01 未来予想図02
展覧会がはじまってからこの会場を訪れるのは既に3度目。来る度に少しずつ堀尾貞治の展示の様子に変化がある(10人の出品者の中で変化しているのは堀尾だけ)。堀尾がたびたびパフォーマンスをやっては、展示していたものを移動させ新たなインスタレーションを作ってゆくのだ。前に来たときには絵具を塗り重ね続けた箱を床に一つ置いていた狭く区切った部屋に、もう箱はなく、四方の高い壁に着物が数えられないほどぶら下がっていた。今度来た時にはまた違った展示になっているのかもしれない。それぞれの展示には元ネタがあって、茶目っけたっぷりのカバーがなされている。彼はそれを《まねしん》(「真似っこ」の意)と呼ぶ。 出品者の一人しばたゆりさんの《わたしのモノ、わたしとモノ》の撮影は会期中も行なわれており、この日、私も参加した。参加者の大切なモノをてのひらに載せて撮影、参加者とモノとの関係のインタビューも行なわれている。
[12月25日(水) 原久子]
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  新宮晋展
  12/2〜25 INAXギャラリー2[東京]
 
 
新宮晋展
2000年6月から1年半かけて、世界6カ所を巡回した「ウインドキャラバン」のドキュメント。「ウインドキャラバン」は、風で動く21個の作品をコンテナで運び各地に設置するプロジェクトだが、すごいのは巡回した場所。兵庫県三田の田んぼにはじまり、ニュージーランドの無人島、フィンランドの凍結湖、モロッコの岩山、モンゴルの草原、ブラジルの砂丘まで、ほとんど極地といっていいような場所ばかり。そもそも風がなければ意味のない作品だから、都会より強風の吹き荒れる大自然を選んだのだろうけど、ビデオを見るとけっこう地元のガキどもが喜んでいる。まあガキっつーのは風の又三郎じゃないけどなかば自然物だからね。
[12月25日(水) 村田真]
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  佐藤万絵子展
  12/16〜28 Space Kobo&Tomo[東京]
 
 
佐藤万絵子展
赤い絵具でなぐり描きされた紙が散乱する会場に足を踏み入れたら、隅のほうでカサコソ音がする。見ると紙にくるまって作者が絵と格闘していた。会期中朝から晩までギャラリーで絵を描いているそうだ。いや「絵を描く」なんて生やさしいものではなく、みずから絵のなかに入り込み、身体全体で絵を生み出そうとしている。つまり、絵を完成させることよりも、絵を生成することに全身全霊を傾けているのだ。ここまで自分と絵との距離をなくして同一化しようとする人も珍しい。
[12月25日(水) 村田真]
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