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Exhibition Reviews & Guide ..

ハングルポスター展
7/12〜8/10 DDDギャラリー[大阪]
 
 
ハングルポスター展
ハングル文字はとても合理的につくられていて、少し覚えれば音として発音もしやすいと聞く。単純な組み合わせから成り立っている形もけっこう面白い。韓国で活躍するグラフィック・デザイナーたちによるハングル文字をモティーフにしたポスター展。文字の意味がわかれば、もしかするとデザイナーたちの意図したところをもっと理解できたのかもしれない。

[8月10日(金) 原久子]
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渡辺信子展−布のかたち
  7/7〜8/11 西宮市大谷記念美術館[兵庫]
 
  渡辺の作品は布の張力を利用してつくり出している。布の織り目の方向や素材によって、シャープな直線や、緩やかな曲線が描き出される。形が同じでも、隣り合わせる布の色や模様によって、まったく違ってみえる。これまで、[白と青]、[白と黄]といったような単色の組み合わせしか見たことがなかった。しかし、今回、格子縞や水玉模様が用いられたものを見て、さまざまな可能性を感じた。
[8月11日(土) 原久子]
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ミニマルマキシマム ミニマル・アートとその展開
  6/19〜8/12 京都国立近代美術館
 
 
ミニマルマキシマム ミニマル・アートとその展開
地味な展覧会なのに、この手の展覧会としては驚くほど入場者が多かった。それも、皆一様にお勉強モードで、メモをとったりしている。あんなに近くに寄って何を確認しているのだろうか、と思うほど、ほとんどの人が作品を舐めるように近づいて見ている。作品を注意深く見ようとするあまりか、目線の位置にあるものにしか目がいかなかったのか、床のカール・アンドレの銅とマグネシウムの正方形の板を市松模様に並べた作品を、大胆にも踏んで通過した人がいた。横に居合わせた監視員さんは驚きのあまり大声をあげていたが、たまたま横を通った担当学芸員のOさんはこともなげにそのまま通り過ぎて行ってしまった。あれは上を通っても構わない作品だったのだろうか。近頃はそんな作品も多い。傍観者である私にとっては、面白い一幕だった(そういう私も実はちょっぴりお勉強モードでもありました……)。
[8月12日(日) 原久子]
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永沼理善個展
  7/31〜8/12 アートスペース・虹[京都]
 
 
永沼理善個展
歯車が何枚も使用された立体作品は、すべての歯車が連動している。電気などの動力はまったく頼ることなく動き続けるこのオブジェには特別な機能があるわけではない。だが、からみ合いながら、ゆっくりと動く姿が美しい。
[8月12日(日) 原久子]
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奈良美智展 I DON'T MIND, IF YOU FORGET ME.
  8/11〜11/14 横浜美術館
 
 
フェルト布や毛糸でつくった奈良作品の主人公たちは、彼がファンから贈られたものだ。「I DON'T MIND, IF YOU FORGET ME.」という文字を形にした透明のアクリルボックスにも、ぎっしりヌイグルミたちが入っている。紙箱の裏や、包装紙にもドゥローイングは彼は沢山描いている。立体作品のあっちこっちの壁から互い違いに出ている飛び込み台の先端に立つ少女。彼女たちの飛ぼうとしている方向はどこなのか? 奈良作品に出てくる少女たちの視線の向こうになにがあるのだろう。
[8月17日(金) 原久子]
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John MAEDA: Post Digital 前田ジョン デジタルの先へ
  8/10〜10/21 NTTインターコミュニケーション・センター(NTT ICC)[東京]
 
 
モニターなどの前に設置されたマイクに向かい声を発すると、その音声を信号に変え、視覚化するような作品などが展示されている。
[8月17日(金) 原久子]
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岩井俊雄 テクノロジープレイグラウンド2001 PHOTON〜光の音楽
  8/3〜19 ラフォーレ・ミュージアム原宿[東京]
 
 
前田ジョンの作品と、岩井俊雄の作品を同じ日に体験することになるとは……。岩井作品はゲーム感覚で接することができ、あるルールに従い、動きを加えてゆけば、誰もが作曲もできる。そして音に伴うヴィジュアルの動きも楽しめる。大混雑の岩井展の会場を後に、前田作品と比較しながら考えようとしたが、なんだか雑踏に揉まれながら考えることをいつしかやめていた。
[8月17日(金) 原久子]
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