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大人も愉しめる。科学館&博物館の夏休みイベント
尾崎ミヲ
 ロボット、未来都市、宇宙、バイオ……。いつの時代も私たちを新しい世界に導いてくれる「科学」。科学こそ、未来を創造し続ける、もっともクリエイティヴな学問と言っていいだろう。情報のグローバル化を受け、世界中の科学者たちが一瞬にして最新情報を共有できるようになった近年、技術の進化も目覚しく、科学者たちの夢はどんどん現実のものとなっている。感情をもった人型ロボットや宇宙旅行も、すでにSFの世界ではない。 
 なかでも、特異なリミックス・センスを活かした日本の科学技術は世界中から注目されている。そんな研究の一端に触れることができるのが「サイエンス・ミュージアム」だ。夏休みは、大人も子どもも一緒に愉しめる、スペシャルな企画が盛りだくさん。今回は、最先端テクノロジーを体験できる、ユニークなミュージアムの夏イベントを紹介しよう。
お台場でマンモスと対面!──
日本科学未来館「もえる森 とける大地『マンモスからの警告』展」

上・下:会場風景、中:冷凍マンモス
開放感あふれる館内に足を踏み入れるだけで、異次元空間にやって来たようなワクワクした気持ちになる。今、日本でいちばんアヴァンギャルドなサイエンス・ミュージアムが、お台場の「日本科学未来館」だ。
 これまでも「脳! ─内なる不思議の世界へ」「恋愛物語展 ─どうして一人ではいられないの?」など、オトナ心をくすぐる個性的な企画展を催してきた同館だが、今夏の特別展のテーマは「もえる森 とける大地『マンモスからの警告』」。サハ共和国の永久凍土から掘り出された冷凍マンモスを展示するとともに、絶滅にいたった当時を検証、今の地球環境を見つめ直す内容。愛知万博でも大人気を博した“冷凍マンモス”と、再び対面できるチャンスなので、コレはぜひとも足を運びたい。
 そのほかにも、体感型アトラクション、最新科学研究をわかりやすく解説した展示、充実のライヴラリー、大平貴之監修のプラネタリウム……と見どころ満載。一日中、たっぷり科学に浸ることができる。

●もえる森 とける大地「マンモスからの警告」展
開催期間:2006年7月1日(土)〜9月3日(日)
会場:日本科学未来館
東京都江東区青海2−41 Tel. 03-3570-9151(代)
問い合わせ:日本科学未来館
国内最大級のミュージアム──
国立科学博物館「日本南極観測50周年記念 ふしぎ大陸南極展2006」

上:氷山、中:オーロラ、下:アデリーペンギン
すべて(c)The Asahi Shimbun,photo by Tsuyoshi Takeda
2004年11月にグランドオープンした新館は、展示面積約8,900平米と科学系博物館では国内最大級。B3Fから3Fまでの広いフロアには、宇宙・生命・進化・科学技術・環境などをテーマに、ダイナミックな展示が展開されている。特に、B1に展示された巨大な恐竜の化石のインパクトには、完全にノックアウトされる。
 そんな国立科学博物館では、今夏、日本南極観測50周年を記念して「日本南極観測50周年記念 ふしぎ大陸南極展2006」という企画展を開催。今までに蓄積された観測の成果や、最新の研究成果をわかりやすく学べる参加体験型のエキシビジョンとなっている。

●日本南極観測50周年記念 ふしぎ大陸南極
開催期間:2006年7月15日(土)〜9月3日(日)
会場:国立科学博物館
東京都台東区上野公園7-20  Tel. 03-3822-0111(代)
脳科学の面白さを体験──
ソニーエクスプローラー・サイエンス「アハ!体験スクエア」


会場風景
お台場メディアージュに位置する、体感型・実験型アプローチがメインのミュージアム。ソニーが運営するだけあって、私たちの生活に密着した最新鋭の科学テクノロジーに触れることができる。
 現在、開催中のイベントは、メディアで大人気の脳科学者・茂木健一郎博士監修「アハ!体験スクエア」。
ひらめきや創造といった脳の動き=「アハ!体験」を通じて、脳科学を体験するユニークな試みだ。会場には、脳のひらめきを促す、ちょっと不思議なコンテンツが展示されている。
 プラネタリウムでは、ボーイ・ソプラノの超新星ジョセフ・マクマナーズをフィーチャーした、夏季限定のヒーリング・プログラムもオンエア中。

●アハ!体験スクエア
開催期間:2006年6月22日(木)〜7月30日(日)
会場:ソニーエクスプローラー・サイエンス
東京都港区台場1丁目7-1 メディアージュ5F Tel. 03-5531-2186
地方発! 個性的なミュージアム──
スペースワールド「宇宙博物館」&旭川市科学館 サイパル

 もちろん東京だけでなく、各地方にも個性的なサイエンス・ミュージアムが存在する。北九州市にあるスペースワールドは、宇宙をコンセプトにしたテーマパーク。アトラクションのひとつとして設置された「宇宙博物館」では、宇宙航空研究開発機構の協力により、実際のアポロに搭乗できるほか、宇宙関係の貴重な資料を展示。夏休み中は「ギャラクシーサマーパーティー」と題したイベントを開催。お祭り気分が盛り上がる。
 また、旭山動物園の人気と共に注目されつつあるのが「旭川市科学館 サイパル」。豊かな自然に恵まれた立地を生かして、北国・地球・宇宙をテーマにしたエキシビジョンを展開。夏休み特別展「昆虫の世界」では、世界各国の珍しい昆虫や美しい昆虫を一堂に集める。

●ギャラクシーサマーパーティー
開催期間:2006年7月21日(金)〜8月31日(木)
会場:スペースワールド「宇宙博物館」
北九州市八幡東区東田四丁目1番1号  Tel. 093-672-3600
●昆虫の世界
開催期間:2006年7月15日(土)〜9月18日(月)
会場:旭川市科学館「サイパル」
旭川市宮前通東(北彩都あさひかわシビックコア地区)
Tel. 0166-31-3186
[ オザキミヲ・TIGREライター]
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