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展覧会レビュー
素描する人々──或る日の洋畫研究所
10/14〜12/3 目黒区美術館[東京]
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浅井忠が設立したという「聖護院洋画研究所」(のちに「関西美術院」に発展)で学んだ、安井曾太郎、梅原龍三郎らによる木炭の素描を見せる展覧会。同時期に同じモデルを描いた素描をあわせて展示することで、それぞれの作家の手癖や個性が一目瞭然になっている。安井曾太郎が思っていた以上に上手くないことも発見だったが、全体的には顔面の描写にばらつきが見られたのが興味深かった。これはおそらく素描の教育が陰影による身体のボリューム表現を重視する一方、モデルの気質や内面を表す顔面の造作表現を相対的に軽視してきたことによるのだろう。同じモデルのちがった表情が並列されることで、物体として扱われるモデルが生々しいひとりの人間であることがリアルに感じられるようになっていた。その意味でいえば、この展覧会の主役は若かりし頃の近代洋画作家たちではなく、彼らが眼を向けて描き出したモデルたちにほかならない。
[11月25日 福住廉]
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