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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
4/23-4/24
内藤礼
4/1〜5/14 ギャラリー小柳[東京]
同じビル内からフロアを移動し新しくなったギャラリー小柳のスペースは、以前の床面積の5倍以上になった。そんなに広い会場なのだが、空気と軽さを競うほどに物量はない。手のひらうえでも余るような白い糸を結わいた小さな舟がケース内にじっとしている。色鉛筆で描かれたドローイングは「光」を感じる。
[4月23日(土) 原久子]
トム・サックス展“McDonald's”
4/22〜5/28 小山登美夫ギャラリー[東京]
ハンバーガーショップの“McDonald's”(マクドナルド)を模したブースには、肉を焼く鉄板、ポテトを揚げる鍋部分なども実際に使用できるように作られている。ボロい木製のブースには赤いペンキの地塗りのうえに、黄色いMのトレードマークをさらに手でへなちょこに塗っている。ダストボックスもあれば、フライドポテトを入れる紙の容器も、模して手作り感たっぷりに作っている。世界中何億もの人々の胃袋に入ってゆくハンバーガーは、イメージも味もすべて統一されている。そんな消費社会のモデルのひとつ“McDonald's”の偽物は、皮肉っぽさだけでなく、遊び心もあって、チャーミングだ。
[4月23日(土) 原久子]
カールステン・ヘラー
4/9〜5/14 SHUGO ARTS[東京]
ガラス張りの6面の壁がぐるり囲むオブジェにはなかで蛍光灯が点滅している。箱として外から観るもよし、内部に入ると身体が下から上へと上昇してゆくような錯覚に襲われる。

[4月23日(土) 原久子]
劉野 Liu Ye
4/22〜5/28 小山登美夫ギャラリー プロジェクトルーム[東京]
顔が全身のバランスからすれば大きすぎるような人物画を描く中国人ペインターのLiu Ye。作品集で過去の作品を観ると、現在の作品とは似てもにつかないような社会的な題材をテーマにしている。表面の図像だけを観ているのと、キャンバスに重ねられたマチエールをよく観るのとではまるで作品の見方が変わってしまうほど絵画にこだわっている作家だ。
[4月23日(土) 原久子]
魅惑の17-19世紀フランス絵画展
4/23〜7/15 損保ジャパン東郷青児美術館[東京]
魅惑の17-19世紀フランス絵画展
南仏モンペリエにあるファーブル美術館からの出品。といっても昆虫の展覧会ではない。17-18世紀に活躍したモンペリエ出身の新古典主義の画家、フランソワ・グザヴィエ・ファーブルのコレクションをもとに設立された美術館なのだ。なるほど、ニコラ・プッサンやユベール・ロベールら古典的な絵画が多いのはそのせいなのね。ファーブル自身の絵もあるけど、ありえない牧歌的風景やマネキンみたいな人体を描いた陳腐で愛すべき作品だ。しかし同展の目玉はチラシにもデカデカと載ってるクールベの《出会い、こんにちはクールベさん》。これはクールベとパトロンのブリュイアスとの出会いを描いたものだが、この作品がファーブル美術館にあるのは、ブリュイアスが故郷モンペリエに自分のコレクションを寄贈したから。そのほか、カバネルやグレーズといったサロン系や、バジール、カリエールら印象派の傍系画家、のちにダダ・シュルレアリスムの文学者として名をなすリブモン・デセーニュの風景画、最初期のマティスの静物画などもあって、時間つぶしのため見に行ったわりにはずいぶん楽しんだ。
[4月24日(日) 村田真]
クールベ美術館展
4/16〜6/5 三鷹市美術ギャラリー[東京]
クールベ美術館展

ついでに三鷹まで足を伸ばしてクールベ見学。クールベ美術館は、スイスに近いオルナンの生家を美術館として公開したもので、コレクションはオルナン近郊を描いた風景画をはじめ、クールベ周辺の画家や彼の影響を受けた20世紀の画家の作品もあるらしい。おかしいのは、最初に長さ10センチほどの土板の破片が仰々しくガラスケースに入れられていて、なにかと思ったら、大作《オルナンの埋葬》を描いたアトリエの壁だそうだ。こんなものを後生大事に展示しなければならないほど窮状なのか。作品は小品が多く、ペインティングナイフでコテコテ塗ってるところなんか二束三文で叩き売りされる油絵みたいだ。驚いたのは、いきなりベルナール・ビュッフェの絵に出くわしたこと。彼もクールベにオマージュを捧げていたのだ。
[4月24日(日) 村田真]

裏・アートマップ
4/9〜4/24 京都芸術センター[京都]
京都市内の画廊が集まって開催するイヴェント「KYOTO ART MAP」は今年は開催されないが、今回は「裏・アートマップ」ということで参加画廊がそれぞれの画廊でではなく、はじめて一箇所に集まって展覧会を行なった。
[4月24日(日) 原久子]
Index
3/23
カレイドスコープ談話室「交通するアート」
表現の水際2005 
労働と音楽
VOCA展2005
秘すれば花──東アジアの現代美術
ストーリーテラーズ──アートが紡ぐ物語
3/29
「都市とあそぼう」展
玉井健司個展「苔のむすまで」
西原功織
泉太郎展
「Oaxacan wood carving 進化するメキシカン・フォークアート」展
錦市場でフィレンツェ・トスカーナを捜そう
「錦市場でアートギャラリー」
村井美々展
パラモデル新作展 極楽横型
4/4-4/8
JUST A SECOND; The Khong Legend, 2003 Osaka show
ローザス『ビッチェズ・ブリュー/タコマ・ナロウズ』
「モディリアーニ」試写
山東英起展
Wang Tong
Room to Room 05 JUN IIDA
ルーヴル美術館展
谷口吉生のミュージアム
屏風というかたちで
プロジェクトN 中岡真珠美
4/9-4/14
横浜トリエンナーレ プレゼンテーション会
きのうよりワクワクしてきた。
母袋俊也展
ベルリンの至宝展
ホンマタカシ NEW WAVES 2005
4/16
佐藤万絵子
in the picture/out of the picture
タムラサトル展
Weight Sculptures 2
《気》派展
中澤英明展
冨岡雅寛カオスモス展
木村友紀個展 untitled puzzule
NEW HEAVY
4/17-4/20
地中の庭
青柳加奈子
ジョアン・ジョナス
塩田千春新作展 砕けた記憶
4/22
鴻池朋子展「草原に不時着」
福士朋子「近くの現象学」
時代を切り開くまなざし
──木村伊兵衛写真賞の30年
安楽寺えみ写真展
紺泉展 インテリア3
手塚愛子
──糸の浮橋 織のきざはし
恋愛物語展
4/23-4/24
内藤礼
トム・サックス展“McDonald's”
カールステン・フラー
劉野 Liu Ye
魅惑の17-19世紀フランス絵画展
クールベ美術館展
裏・アートマップ
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