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展覧会レビュー

村田真 原久子

桑村佳孝展 silent
3/7〜19 複眼ギャラリー[大阪]
 
  のっぺらぼうの白いカラダが壁の隙間や椅子などと、まるでそこから生えてきたように一体になった図柄。目鼻もなくて服も着ていないつるりとしていてニュートラルに見える。だが、作品ファイルにはいっている数年前のカラダはもう少しまるくて、少し違った個性をもっていた。
[3月10日(日) 原久子]
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桑原正彦展
  3/11〜30 イナートギャラリー[大阪]
 
  展覧会初日には1日早かったが、ギャラリーの前まで行くと展示が完成していたので、見せてもらう。以前の作品に登場したブタのようなキャラがもう出てこない。
[3月10日(日) 原久子]
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「黒田泰蔵・白磁」展
3/1〜27 ブックセラーアムズ[大阪]
 
  シンプルな白いカップやポット、鉢といった器類と、壷などがずらり。というとMUJIなんかを想像する人もいるかもしれませんが、口の部分の薄さとかカーブなんかが全然違う。購入してゆく人に建築家が多いと聞くとなんとなく納得してしまう。ル・コルビュジエの椅子なんかのある部屋にそういう人は住んでいるんだろうか……。
[3月11日(月) 原久子]
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絵葉書で見る十二階――細馬宏道コレクションより
  3/4〜16 workroom[大阪]
 
 

東京・浅草にその昔「浅草十二階」というその名の通り12層ある塔が建っていたらしい。この建物にまつわる絵葉書を収集した研究者・細馬宏道氏のこだわりの逸品を拝見できた。着彩の独特の色見が当時を思い起こさせる(といってもそんな頃に生まれていたわけじゃないが)。ちなみに細馬さんの専門って何だったかな……思い出そうと思っても思い出せないのであった。
[3月12日(火) 原久子]

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VOCA展2002
  3/15〜31 上野の森美術館
 
 
VOCA展2002
後藤智とか喜多順子とかそそられる作品がなかったわけではないが、おしなべて薄味。期待していた吉田暁子は見事な空振り。VOCA賞の曽谷朝絵はどこがいいんだかよくわからない。かわりに照屋勇賢にVOCA賞をあげたい。
[3月14日(木) 村田真]
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足の踏む感覚も、視覚を離れて
  3/11〜16 信濃橋画廊[大阪]
 
  京都嵯峨芸術大学の版画コースはこれまで沢山のアーティストを輩出してきた。この展覧会はその版画コース出身の金政宏治・鈴木篤・中山恵美の3人展。3人とも作品の個性は違うが、消え入りそうなうっすらとした感触が似ている。白い壁を支持体として展示された作品は、よ〜く目をこらさねば見過ごしてしまいそうなものすらある。このとても詩的な「足の踏む感覚も、視覚を離れて」というタイトルにあわせてつくったという金政は何刷か色を重ね合わせた正方形の作品を2点と、細い糸を壁から1cmほど浮かせて張った作品を出品。視力が低ければ、ほとんど壁にしか見えないかも知れない。建物のシルエットを構成して刷った鈴木の版画。窓から見下ろした屋外の何でもない街路(風景)を写し出した中山の作品。3人がそれぞれに特別な打合せもせずにつくった作品を持ってきたというが、作品と作品との間にある見えない空気を感じることができてとてもしっくりしたグループ展だった。
[3月15日(金) 原久子]
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片山雄次郎個展
  3/4〜16 信濃橋画廊apron[大阪]
 
  手芸用品のメーカーに「クローバー」という商標の会社がある。ロゴマークは四ツ葉のクローバーだ。このクローバーをモティーフにした作品、丸い布を張る木枠でとめられた部分にグリーンのクローバーを所狭しと厚みを帯びて刺繍した作品、白いレース糸で円形に編んだ途中のもの、そのレース編みを版にプリントした作品。レース編みなどというとファンシーなイメージがあるかもしれないが、ものとしての存在感と手の痕跡が印象的な作品だった。
[3月15日(金) 原久子]
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