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展覧会レビュー

村田真 原久子

福田尚代展
3/18〜30 ギャラリー覚
 
 
福田尚代展
追うのか不可能を、死んでいく遺伝子、核武装とうそぶくか、核より無力か……これみんな壁に貼ってあった回文。なかなかのデキですね。片隅には白い小さなオブジェ。
[3月23日(土) 村田真]

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今道子展
3/18〜30 巷房+Space Kobo & Tomo
 
  相変わらず魚を使った写真。20年以上も同じことを続けている人はそれだけで尊敬してしまう。と思って10年ほど前の写真集『EAT』を引っ張り出してみたら、最初のころは魚ではなく、野菜や果物を使っていた。記憶なんていいかげんなものですね。
[3月23日(土) 村田真]
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第2回福岡トリエンナーレ
  3/21〜6/23 福岡アジア美術館
 
 
第2回福岡トリエンナーレ01 第2回福岡トリエンナーレ02
福岡へは3年前の第1回のトリエンナーレを見に来て以来の訪問。展覧会の印象としては前回とあまり差異が感じられなかった。21のアジアの国や地域からアーティストが参加するというバランス感覚を重視した企画内容だったせいか、展覧会としての魅力はさほど伝わってこない。それは新鮮さがなかったという言葉にも置きかえられるかもしれない。キュレーターの顔が見えてこないところに今後の展開に対する不安を感じた。ここに期待される役割を演じるアーティストという役者たちを集めて、アジアン・スタンダードをつくるようなつもりもないだろう。次回はぜひ、福岡でしか見れないような国際展が見たいものだ。
[3月23日(土) 原久子]
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柳幸典個展 YUKICHI KV644955 H
  3/21〜4/21 三菱地所アルティアム[福岡]
 
 
柳幸典個展 YUKICHI KV644955 H
ここに来る前に、福岡アジア美術館でも作品に参加してきましたが……。昨年の広島市現代美術館の個展を見ることができず、日本で柳さんの生作品を見るのは久々。福沢諭吉の肖像がはいった10000円札のイメージを砂絵にして、万国旗の作品のときと同様に、蟻にぞろぞろと中を這わせて札のイメージを崩壊させてゆくという作品がメインに。ほかには他国の紙幣を用いた作品も。
[3月23日(土) 原久子]
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プラド美術館展
  3/5〜6/16 国立西洋美術館
 
 
プラド美術館展
小雨の降る平日の午前中にもかかわらず、やっぱり混んでた。ベラスケスの《ラス・メニーナス》も、ゴヤの《裸のマハ》と《着衣のマハ》も、ボスの《快楽の園》も来ていないのに。まあ来るわけないけど。そのかわり、決して最高級ではないものの、ティツィアーノとルーベンスが数点ずつ来ていたから許そう。でも圧巻はやはりベラスケス。こうして並んでいるのを見ると、同時代の画家との差は歴然だ。道化の肖像《セバスティアン・デ・モーラ》も美しいが、小品ながら画家の妻フアナを描いたとされる《巫女》がすばらしい。惚れちゃいましたね。
[3月26日(火) 村田真]
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齊木克裕展
3/6〜4/6 SCAIザ・バスハウス
 
 
齊木克裕展
真っ白い背景に黒い輪郭だけの立方体を撮った絵のような写真から、最近はアウトドアに移行している。でも撮ってるものも写真の構成も相変わらずミニマル。そういえば「VOCA展」にも出ていたけど目立たなかったなあ。強度がいま1歩たりないんですね。
[3月26日(火) 村田真]
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光州ビエンナーレ2002 PAUSE Project1、2
  3/29〜6/29 光州ビエンナーレ展示会場[光州・韓国]
 
 
光州ビエンナーレ2002 PAUSE Project1、2
28日のプレス内覧のときには、3割くらいしか展示が進んでなかったと前日から来ていた人に聞いた。それでも午前中は会場ではまだ展示をしているアーティストやグループもいたが、午後にはほぼ完成に近づいた。そんなことはともかくとして、第4回めとなる本展の全体のテーマは「PAUSE(一時停止)」。STOPではなく一時的な停止なのは、新しい創造の提案を意図している。Project1はCharles Escheとホゥ・ハンルウの共同企画で233名のアーティストが参加している。グループ1は各国のオルタナティヴ・スペース、グループ2は個人アーティストとパヴィリオンの参加。オルタナティヴ・スペースは、実際と同じスケールのスペースを会場内に構築し、関わっている作家の作品を展示している。イスラエルのDigital ArtLabで上映されていた映像など、多くの興味深い作品を見つけることができた一方で、完成しているのか、いないのかがわからない部分もあり、全部チェックできたのか不安になった。Project2のテーマは〈There:離散の地〉。韓国人が多く居住する5地域に在住する24組の韓国系アーティストの作品を展示。閉場するまでずっとビエンナーレ会場にいたが全部作品を見たのかどうかはカタログでチェックしなくては。
[3月29日(金) 原久子]
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