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展覧会レビュー

村田真 原久子

地中海を巡る想い スタジオ・アッズーロ展
  5/18〜6/15 森アーツセンター[東京]
 
 
地中海を巡る想い スタジオ・アッズーロ展
「地中海」を2003年のテーマにしたエルメスがプロデュースしたもので、地中海の自然や地形、都市、人々の生活などをさまざまなメディアを駆使して詩情豊かに謳いあげる、おっしゃれーな展覧会。いちばん感心したのはもっとも原初的な手技、ドローイングのうまいこと。レオナルド・ダ・ヴィンチを思わせるその技は、科学と芸術を融合させてきたイタリアならではの伝統ですかね。ちなみに同展はナポリ、マルセイユと地中海都市を巡回してきたが、なぜか地中海から遠く離れた極東の、しかも海面から遠く離れた超高層ビルの53階で行なわれるというのが不可解でよろしい。
[5月17日(土) 村田真]
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陶の詩人 小山冨士夫の眼と技
  4/5〜6/18 大阪市立東洋陶磁美術館[大阪]
 
  作家でもあり研究者でもある人はそう多くはない。さまざまな竃場を訪ねては自分でも土をさわって陶器を作っていた小山。彼が研究対象とした古い朝鮮ほかの陶器や、彼の周辺にいたすぐれた作家たちの作品が一堂に会した展覧会。
[5月18日(日) 原久子]
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ミレー3大名画展
  4/10〜7/13 Bunkamuraザ・ミュージアム[東京]
 
 
ミレー3大名画展
オルセー美術館の所蔵するミレーの3大名画《落穂拾い》《晩鐘》《羊飼いの少女》を中心とする第1次産業画。ミレーのほか、クールベ、ゴーガン、ゴッホ、ピカソら巨匠も友情出品しているが、企画趣旨からいえばジュール・ブルトンやバスティアン・ルパージュ、それに北欧の画家たちの自然主義絵画のほうがメイン。それにしてもオルセーもよく「3大名画」を貸したもんだが、これって向こうではミレーはあまり人気がないって証拠?
[5月19日(月) 村田真]
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girls don't cry
  4/26〜5/26 パルコミュージアム[東京]
 
 
girls don't cry
草間彌生、会田誠、村瀬恭子、やなぎみわ、奈良美智、タカノ綾、イ・ブル、エイヤ・リーサ・アハティラらの出品。いちおう美術ジャーナリストとしてはテーマ設定や個々の作品よりも、どこの画廊があつかってたアーティストだっけってほうが気になってしまう人選ですね。職業病みたいなもんで、作品を見ていても画廊のオーナーの顔が頭に浮かんでしまうんですよ。
[5月19日(月) 村田真]
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川上俊子展
5/19〜24 ギャラリー山口[東京]
 
 
川上俊子展
オープニングは画廊から客がたくさんはみ出すほどの盛況ぶり。人が多いだけではない。地下の小品はほとんど完売状態だ。作者はどんな人だろうと思ったら、広告会社でデザイナーを務めたのち、10年前にイタリアに渡って陶芸や彫刻を手がけているという。なるほど1階の大作より地下の小品のほうがウィットに富んでいるし、値段も手ごろ。
[5月19日(月) 村田真]
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  英恵
  5/19〜24 ギャラリーQ[東京]
 
 
英恵
ハナブサ・メグミ、ではなく、ハナエだそうです。芸者じゃありません。オープニングではインディペンデント・キュレーターの清水敏男がワインをついでまわっていた。男芸者か。実は英恵さんはその清水氏の事務所の経理担当。造形大在学中に教えに来ていた清水センセーに引っかかったらしい。それにしても造形大を出たやつに経理をやらせるとは、清水事務所もずいぶんドンブリ勘定のようだ。作品は……まあ10年後に期待しましょう。
[5月19日(月) 村田真]
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曽谷朝絵展
  5/19〜6/20 第一生命南ギャラリー[東京]
 
 
曽谷朝絵展
また風呂桶か、と思ったら新作に自動車の車体が加わった。どっちもモッコリしたかたちと、ツルツルした質感が共通項か。モッコリ、ツルツル。形態はともかく、色彩はきわめて微妙で美しい。
[5月21日(水) 村田真]
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