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Exhibition Reviews & Guide ..

青木野枝展
  11/23〜12/27 目黒区美術館
 
 
青木野枝展

今回のためにつくった新作2点に旧作4点を加えた展示。点数だけでいえばたったの6点だが、充実感のある個展だった。いちばん大きな展示室に置かれた「寒天 I」は、上下の鉄環を垂直棒で支えた巨大なインスタレーション。このように彼女の作品は鉄の彫刻でありながら、会場に合わせてプランを立てその場で組み立てるインスタレーションという性格も備えているのでダイナミックだ。でも、展示空間に合わせて制作するため売れないし、ほかの場所で再現される機会も少ないので、倉庫にはストックが次々とたまっていく一方だという。もし大回顧展を開くことになったら、作品はあるけど展示できないという矛盾にぶち当たるはず。よけいなお世話だが。
[12月8日〈金〉 村田真]

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gli Etruschi
  11/26〜7/1 ピアッツァグラッシ[ヴェネツィア]
 
 
入場制限をしていて、表に列ができている。展示室内も人、人、人。それでも、いつものようにグイグイって前に行っちゃう(みなさんゴメンナサイ)。図録で見たことがある〜ってキメラ像から展示がはじまった。なんでも、棺の横に性交をしている飾りがあったりするのでエトルスク美術は下品だと言う人たちがいる、と石鍋先生から聞いたが、ホントにあった。棺にこういう装飾をつけるってのは、子孫の繁栄を祈願してってことかしらね。
[12月8日〈金〉 原久子]
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「出会い」展プレイヴェント『島袋道浩と野村誠:今考えていること』
  12/10 東京オペラシティ7F会議室
「出会い」展 1/12〜3/18 東京オペラシティアートギャラリー
 
 
出会い展
「タコとタヌキ――島袋野村芸術研究基金」設立という噂を聞いたので、成田からそのまま新宿へ。島袋道浩と野村誠がこれまでのそれぞれのアーティストとしての活動についてまず話してくれた。どちらも“軽妙”などと言うコトバとは縁のないしゃべりっぷり。だが、それぞれのパーソナリティが感じられ、いい味を出している。2人ともいろんな人たちに助けられながら活動を続けてきた。これはやっぱり彼らのアーティストとしての才能だけじゃなくて、資質ってのも影響していそうな気がする。彼らだって、儲かっているわけでもないのだが、2人で基金をつくって、面 白いと思ったアーティストに助成金を出してしまおうというプロジェクトを考え、発表した。「出会い」展の期間中に会場で受け付けるそうだ。われこそはって思う人はプレゼンテーションに出かけてみてはいかがだろうか。
[12月10日〈日〉 原久子]
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林丈二的考現学
  12/1〜2/17 INAXギャラリー1[東京]
 
 
林丈二的考現学 おならを発した時刻とその種類、靴底から採集した小石の瓶詰めと歩いた場所、来客が駅から電話して自宅に来るまでにかかった時間など、どーでもいいことを克明に記録するキチョーメンな人。というより数寄者。なにがおもしろいのかね。
[12月11日〈月〉 村田真]
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西野康造展
  12/1〜22 INAXギャラリー2[東京]
 
 
会場いっぱいに翼の骨格みたいな彫刻がどーんと。息を吹きかけるとかすかに揺れる。実に巧緻なモビール。
[12月11日〈月〉 村田真]
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