あたりまえホンネトーク #01 同じ会社のはずなのに部署間の連携むずかしい問題

コーポレート
コミュニケーション本部
コラボレーション戦略室
コラボレーション推進グループ
織原 有里
× コーポレート
コミュニケーション本部
コラボレーション戦略室
コラボレーション推進グループ
リーダー
岩本 尋

岩本 尋と織原 有里は、「コラボレーション推進」という同じ部署の先輩と後輩。DNPグループ内外の人と人をつなぎ、新たな協働・共創を生み出す仕事をしている。
しかし、具体的に何をするかは、彼ら次第。ルーティーンはなく、待っていても仕事は舞い込まない。ありきたりなアイデアでは話は進まず、いざ推進しようとすると、“話がかみ合わない”、“前例がない”、“社内ルール”といった壁が立ちはだかる。
それでも、彼らはあきらめない。壁を越えるたびに、新しい“あたりまえ”が生まれていく。同じ会社なのに部署をまたぐと連携が難しくなる理由は何なのか? そして、その先に何があるのか?

コーポレートコミュニケーション本部 コラボレーション戦略室
コラボレーション推進グループの2人。

織原 有里(おりはら ゆり)

2019年入社。営業職を経て、約2年前から畑違いの現部署に。「一見イヤなことでも、とにかくぜんぶやってみる」という個人的な目標を達成したことで、新たな出会いや気づきを発見。今も公私ともに新しい挑戦を続けている。

×

岩本 尋(いわもと じん) リーダー

2010年入社。「この会社にはおもしろい人が大勢いる」とDNPへ。企画職、採用・研修担当を経て、現在の部署へ。採用担当時代には織原を採用。今も、おもしろい人をいろんな人に知ってもらい、その人の魅力がたくさんの人に伝わることがやりがい。

“コラボレーション推進”ってなに?

岩本織ちゃん(織原さんの部内での愛称)も僕も、今の部署へ来て約2年。最初は正直、戸惑ったよね。

織原ほんと、わからないことばっかりでした。岩本さんたちと試行錯誤して、最近ようやく手応えが。

岩本DNPって事業の幅が広いじゃない? 社員さえ知らないことが山ほどある。だから社外も大事だけど、まずは自分たちの下地をつくるために“社内から”とコラボレーションをつくってる真っ最中。

織原「ウチってこんなもの創ってるんだ」「こんな部署があるんだ」と知ってもらえれば、そこから新しい何かが生まれる可能性がありますもんね。

岩本織ちゃんが手掛けた『SNACK!』は、その象徴じゃない?

織原そうですね。「自分の思いや挑戦について気軽に伝えられる・受け取れる」という社内プレゼンイベントが『SNACK!』。同じ本部の別グループとやりたいことが一致して、一緒に立ち上げました。ネーミングから敷居を低くして、ゆるキャラも用意して。最初は登壇者が来るか不安でしたが……、3か月先まで予定がギッシリです(笑)。

岩本登壇する社員の出してくるテーマがおもしろい。なんせ1回目のテーマが『人たらしメソッド』だもんね(笑)。自分がどんな風にお客さんと仲良くなってきたか、なんて実例が語られて、「私も“人たらし”を目指します!」なんて反響もあって(笑)。小さな活動だけど、誰もが挑戦してそれを話すことが“あたりまえ”になったら、そこに何かが生まれるんじゃないかな。

織原ただ、正直に言うと、“あたりまえにする”ことの難しさをすごく感じています。最初は盛り上がるんですよ。でも、その後、継続させるにはパワーもいるし、工夫も必要。『SNACK!』も毎月やってますけど、「参加者側への告知は十分か」「登壇者の思いがちゃんと参加者に伝わるか」など、プレッシャーも大きくて。

岩本あたりまえになるまで、あたりまえに続けなきゃいけない。その繰り返しが、実は一番大変だよね、ほんと。

織原みんな、頭ではわかってるんですよ。「継続が大事」「地道に続けることが大切」って。でも、実際にやってみると、疲れるし、マンネリ化するし、モチベーションも下がるから、継続って難しいなって自分も思います。

岩本そこが本当の意味での“壁”かもしれない。一度や二度うまくいくのは、まだ簡単。何度も何度も繰り返した先で初めて、みんなにとって“あたりまえ”になるのかも。

地道を続ける道、というあたりまえ

岩本

岩本異動後、すぐにDNPプラザの企画展を担当することになって。「いったい何をやればいいんだ!!」って(笑)。
*DNPが東京・市谷で運営するコミュニケーション施設。

織原あー、『見かたを変える、ふしぎな恐竜展』。岩本さんが手掛けた最初の企画ですね。

岩本そう。考えに考えた末、ある恐竜マニアの先輩を思い出して。つまり、アイデアを考えると、“人”が思い浮かんだ。

織原なるほどー! “人”そのものが、アイデアだったんですね。

岩本ただ、そのままでは恐竜好きの社員の自己満足な企画になっちゃう。いかにDNPならではの展示にするか、そこが難しかったなぁ。何度も試行錯誤しながら形にしていったよ。

織原あれ大反響でしたよね! 重要文化財のアーカイブ技術とかVR・ARとか……DNPならではの展示技術に注目いただいたり、福井県立大学恐竜学部との連携協定につながったり。本当に多くの人との共創ができて。

岩本そうなんだけど、大事なのってその後なんじゃないかなって。連携協定で終わりじゃなくて、そこからが本当のコラボレーションの始まり。

織原確かに。一度うまくいったから、それで終わりじゃなくて。そこから関係を続けていくことが必要ですもんね。

岩本毎回、「どうやって相手の期待を超えるか」「どうやって新しい価値を生み出すか」って考え続けることが、継続的なコラボレーションになっていくんだよねぇ。

壁を越えたら、何かが動く

織原

岩本最終的には『SNACK!』も『恐竜展』も形になったけど、いつも壁が立ちはだかるよね。

織原社内の人と人をつなごうとするとき、まず大きいのは部署間の壁ですかね?

岩本たとえば、印刷の技術者と電子材料の技術者が集まっても、あたりまえだけど同じ言葉でぜんぜん違うイメージが浮かんでて。摺り合わせても、やっぱりズレる(笑)。それを何度も、何度も繰り返す。

織原そうですね。一回の対話では絶対に足りないです。信頼を築くまでに時間がかかるので。

岩本「部署間のコラボレーションは難しいんだ」って、諦めたくなる気持ちもわかる! でも、そこを踏ん張るかどうか。

織原社内ルールという壁もありますよね。「前例がない」「ルール上NG」。ルールの隙間を突いて実現できないか、いつも頭を悩ませてますね。

岩本ときには2人で、「なんでダメなんだよ!」って愚痴ったり嘆いたりもするけど、あきらめない(笑)。あれがいい例じゃない? とある人の発案で、本社(東京・市谷)のアトリウムにピアノ置こう!って盛り上がったけど、「音が業務の妨げになる可能性はないか?」「前例がないから判断が難しい」なんて声もあって。

織原どうやったら実現できるかいろいろ考えましたよね。電子ピアノなら音量調節もできる!何デシベルなら邪魔にならないかも!とかって。

岩本ピアノを置いてからも、「これって誰が管理するの?」「演奏会をやるときの責任者は誰?」とか。

織原一つの壁を越えると、また次の壁が現れて(笑)。そもそもなんでピアノって置くんだっけ?って目的に立ち返ったりして……。

岩本でも今では昼休みになるといつも誰かが弾いてるね。演奏会も開いて、会ったこともなかった社員同士がつながって、一緒に出演したり。クリスマスにはみんなで歌ったり。それが“あたりまえ”になってて。

織原その“あたりまえ”って地道な積み重ねなんですよね。毎回、演奏会の企画調整に頭を悩ませたり、社内の人に「ぜひ参加してください」って声かけしたり。ほんとすごく地道(笑)。

岩本そうだよね。“あたりまえ”ほど、地道なことはない。でも、その地道さがいつか、会社の文化になっていく。壁を越えたことで「ウチの会社、そんなことやっていいんだ!?」って。“やっちゃいけない”が、“挑戦する”に変わった。小さなキッカケだけど。

チャンスは、苦手の顔してやってくる

織原、岩本

織原岩本さんって、社内の人脈が広くて、誰とでもコミュニケーションとれるじゃないですか。それを企画に活かしてる印象です。

岩本そう見える? でも苦手な人はいるよ(笑)。ただ新人の頃からずっと続けてることがあって。“とっつきにくいな”、“苦手だな”と感じる人にこそ、積極的にコミュニケーションをとりにいく。

織原え? 避けたくないですか?

岩本そりゃ避けたいよ(笑)。若手社員の頃は、まわりに個性的な職人気質の先輩が多かったから。それでも、そういう“怖いおじさん”に、自分からちょっとした相談をしたり、「こんなミスしちゃいました」なんて話しかけてた。続けてると、「最近どうなんだ?そういえばお前これ知ってるか?」って声をかけてくれるようになったり(笑)。

織原振り向かせたい、みたいな?(笑)。

岩本そうなのかも。これって、自分の内側にある壁を越える作業かもしれない。苦手だと思う人って、自分にないものを持っている人だから。そういう人とつながれると、知らなかった視点を学べるし、困ったときに相談できるんだよね。

情熱って着火剤なんだ

織原、岩本

織原岩本さんが、どんどんアイデア出せるのってそれが理由なんですかね。

岩本そんなことないよ!僕はゼロイチ(0から1を生む)が苦手なんだ。でもDNPにはおもしろい人、すごい人があちこちにいるから、すぐ素直に相談しに行く。そうやるとアイデアのヒントがもらえるからね。っていうか、織ちゃんもアイデアどんどん出せるじゃない?

織原私はイキオイだけです(笑)。行動力とパッションで突っ走ってきたんですが、最近、それだけじゃまかなえないなって(笑)。知識や人脈がまだまだ足りない。でも、同時に思うんですよ。もし知識や人脈が完璧だったら、多分、ここまで無理そうなことをやってなかったんじゃないか、って。

岩本それはいい視点だなぁ。

織原足りないから、相手に頼る。相手に頼るから、信頼が生まれる。その繰り返しが、実はコラボレーションなんだと思うんです。

岩本コラボレーションがうまくいくときって、結局は情熱がぶつかりあうときだもんね。お互いが高い温度で燃えているとき。

織原相談者が引くくらいに、私たちの温度が上がってることもありますね(笑)。

岩本そうそう!僕たちの方がボッと燃えてね!!「ぜひやりましょう!」「もっとこうしたらどうですか!?」って。

織原私たちが興味を持って前のめりになることで、相手も乗り気になってくれる。つまり、私たちの仕事は、人の心に火を付けることなんですね!

岩本これからは社外の人たちとのコラボレーションにも力を入れるから、ますます行動力とパッションが問われるね。

織原コラボレーションって正解がわからないじゃないですか。相手と一緒に探していくから、難しくて、おもしろい。その難しさを一緒に乗り越えることで、初めて信頼が生まれるんだと思います。

岩本最近思うんだけど、“コラボレーション推進”という名前の部署があること自体が、まだまだできてない人が多いってことなのかもなぁって。本当は、技術者も営業も企画も、みんなが自分たちの仕事の中で、自然にコラボレーションできている状態が理想だと思うんだ!

織原ということは、コラボレーションが“あたりまえ”になったら、私たちの部署は要らない、かもしれない?

岩本実はそうなんだよね。でも、その“あたりまえ”に到達するまでには、地道に毎日毎日、コラボレーションのための種をあきらめずに蒔き続ける必要があるんだろうね。もちろんすでにできてる人もいるけど、もっと増やせるように。

織原信じて続けましょう。我々の行動力とパッションで!