2021年10月12日

世界最高速レベルのキャップ付き紙容器無菌充填システム combismile(コンビスマイル)を今秋より国内で販売開始

コスモフーズが清涼飲料などで採用

大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、飲料・食品向け紙容器メーカーの世界大手・SIG Combibloc Groupとの合弁会社である株式会社DNP・SIG Combiblocとともに、世界最高速レベルのキャップ付き紙容器無菌充填システム「combismile(コンビスマイル)」を今秋より日本国内での販売を開始します。

プラスチック材料の使用量を減らすことで環境負荷の低減につなげていく紙製品へのニーズが高まるなか、このシステムによって、世界で需要が伸びているスタイリッシュな形状のキャップ付き紙容器の製造ラインを日本に導入します。combismileは、工場の製造ラインで容器サイズを容易に変更することが可能で、製造コストの削減にもつながります。なお、combismileは国内でコスモフーズ株式会社(以下:コスモフーズ)に採用されました。

combismile(コンビスマイル)で製造する製品のラインアップ(全9サイズ)

【キャップ付き紙容器無菌充填システムcombismileの特長】

〇世界的にパッケージ分野でのプラスチック使用量の低減が求められるなか、紙容器に対する需要が拡大しています。一方で、充填工程においてはPETボトルなどの他の容器と比較し生産性が低いという課題がありました。今回国内で販売を開始するcombismileはキャップ付き紙容器でありながら、高い生産性を実現しました。

〇キャップ付き紙容器の無菌充填システムでは世界最高速レベル(1時間あたり24,000本)の充填が可能となります。

〇他社システムと比べて容量変更などが容易にできるため、充填工程の廃棄ロスを減らすことができます。

○SIG社のシステムの特長である固形物充填機能によってさまざまな内容物に対応できるほか、多様な容量にも対応することができます。

○SIG社のシステムの固形物充填技術「DRINKSPLUS」により、約6mm角の固形物や8mm程度の繊維質、最大2,500mPa・s(ミリパスカル・秒)の高粘度内容物の充填ができます。コロナ禍をきっかけに健康志向が高まるなか、高機能・高付加価値製品の開発・製造に貢献します。

○内容物の特性に応じて、充填工程でキャップとストローを選択できます。また、充填機は容量の変更を数分程度で行えます。1台のシステムで最大10種類生産*1することができます。

○combismileのパッケージは、胴体部をカーブさせたスタイリッシュで握りやすい形状で、正面の短辺上部を曲線とすることで、システム名でもある「スマイル」を連想させるデザインです。

〇長期保存を可能とするためのアルミ箔は、Aluminum Stewardship Initiative(ASI)*2の認証を受けた材料を選択できます。また、植物由来樹脂を使った仕様もあり、一層の環境負荷の低減に配慮しています。


■製品ラインアップ

○combismile small(コンビスマイルスモール)(180ml・200ml・220ml・250ml)

○combismile big(コンビスマイルビッグ)(200ml・250ml・300ml・330ml・350ml)

※内容物の特性に応じてキャップかストローを選択可能

・仕様 :Aluminum Stewardship Initiative(ASI)認証のアルミ箔も選択可能

・充填可能な内容物 : 約6mm角の固形物、8mm程度の繊維質、最大2,500mPa・sの粘度の液体

・生産能力 : 1時間あたり24,000本


【コスモフーズでの採用】

コスモフーズは、菰野新工場にcombismile small充填システムを導入し、2023年春に清涼飲料や高機能飲料の受託生産を開始する予定です。

 同社では、現在飲料用のプラスチックカップの受託生産をしていますが、環境を配慮した紙容器への変更を検討してきました。

今回採用となったcombismileは、紙容器でありながら、固形物充填や充填容量変更も容易です。さまざまなブランドオーナーと高付加価値な商品づくりを同社とDNPはともに進めていきたいと考えています。


【今後の展開】

さらなる環境配慮として脱アルミ仕様のラインアップ開発も進めています。今後は清涼飲料、乳製品向けなどに当システムの販売を拡げ、2027年度に21億円の売上を目指します。


■環境に対するDNPの取り組みについて 

DNPは持続可能なより良い社会の実現に向けて、事業活動と地球環境との共生を常に考え、さまざまな施策を推進しています。2020年3月には、“2050年のありたい姿”を示すものとして、「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」を実現していく価値創出の取り組みを加速させています。

特に、人々の暮らしに身近な食品・日用品などの包装材については、環境配慮に努め循環型社会を目指す「DNP環境配慮パッケージングGREEN PACKAGING*3」を展開し、「資源の循環」「CO₂の削減」「自然環境の保全」という3つの価値を社会に提供しています。今後もDNPは日本市場におけるSIG無菌充填システムの導入などを進め、環境に配慮した紙容器の提供を通じて、プラスチックごみの削減や環境負荷の低減に努めていきます。


大日本印刷株式会社 本社:東京 社長 :北島義斉 資本金:1,144億円
SIG Combibloc Group 本社:スイス 代表者Samuel Sigrist
コスモフーズ株式会社 本社:三重県 代表者 笠井英毅

*1 combismile bigは5サイズでキャップとストローの選択ができ、最大10種類生産可能
*2 ASI:アルミニウムのバリューチェーン全体におけるサステナビリティ向上を目的とする国際イニシアチブ
*3 GREEN PACKAGINGについて → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190186_1567.html
SIG Combiblocの無菌充填システム: https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10159093_1567.html
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