景観を損ねず、屋外でも設置可能な5G-Sub6帯用フィルム型アンテナを開発

意匠性・耐候性が高く、直径15cmの細い円柱への巻き付けも可能

大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、第5世代移動通信システム(5G)のSub6周波数帯に対応し、直径15cmの細い円柱にも巻き付けられる、意匠性・耐候性の高いフィルム型アンテナを開発しました。

(左)フィルム型アンテナを取り付けた壁紙 (右)拡大図

【開発の背景】

高速大容量通信が可能な5Gで使われるSub6帯(3.7GHz帯、4.5GHz帯)周波数の電波は通信距離が短いため、人々が通信できるエリアをカバーする基地局とアンテナを多数設置する必要があります。例えば、アーケードや地下街、人口密集地などで、街灯や電柱、建物の内部や外壁などにも違和感なく設置できるアンテナの需要が高まる見込みです。しかし、従来のアンテナは街灯や電柱等の円柱物に巻き付けて設置することが困難であるほか、デザイン面で景観と調和しないなど課題がありました。 これらの課題に対してDNPは、形状や給電線の設計を工夫することで、5G-Sub6帯で各通信キャリアに割り当てられている100MHz以上の帯域幅に対応しながら、直径15cmの細い円柱にも巻き付けられる可撓性(かとうせい:しなやかにたわむ機能)を持ったフィルム型アンテナを開発しました。また、電子線(EB:Electron Beam)を照射してフィルムにコーティングした機能性樹脂等を硬化させるDNP独自のEBコーティング技術を活用することで、耐候性を高め、設置場所の環境を考慮した意匠デザインも施すことにより、景観を損なうことなく、屋外でも設置可能な製品としました。

【5G-Sub6帯用フィルム型アンテナの特長】

DNPの保有技術の掛け合わせによって、フィルム型アンテナのパターン設計から加工まで、一貫した開発を可能にしました。主な特長は次の通りです。

  • 高い屈曲性を有しており、曲面に設置することができます。
  • 木目調などの意匠性を付与することにより、景観を損ねることなく設置することができます。
  • 街灯・信号機・電柱など屋外でも設置可能な耐候性があります。 

なお、2022年3月には、電気通信事業者である株式会社オプテージ(本社:大阪 代表取締役社長:名部正彦 資本金:330億円)とOPTAGE 5G LAB(https://optage.co.jp/5g/)においてローカル5G設備で共同実証実験を行い、意匠付きフィルム型アンテナの5G-Sub6帯での通信に成功しました。

【今後の展開】

DNPは本製品について、2023年度の量産化に向けて、各種通信関連会社と共同で機能検証を進め、2025年に売上10億円を目指します。

※ニュースリリースに記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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