昇華型デジタルフォトプリンター「DP-DS620」発売

大日本印刷株式会社（本社:東京　社長:北島義俊　資本金:1,144億円　以下:DNP）は、プリントのスピードを向上させると同時に、省スペース化や軽量化、省エネ対応を実現した業務用の昇華型デジタルフォトプリンター（*1）「DP-DS620」を、2015年1月に欧州で販売を開始し、順次グローバル市場で展開します。

尚、当製品を、9月16日～21日までドイツ（ケルン）で開催される写真・イメージング分野における世界最大の展示会「Photokina2014」のDNPブースに出展します。

【DP-DS620の特長】

「DP-DS620」は、昇華型ならではの滑らかな階調表現で、高画質な写真プリントを提供する次世代モデルです。

従来機と比較し、スループット（1時間あたりのプリント枚数）を大幅に向上したことにより、短時間でより多くのプリントを可能にしました。

また、小型化、軽量化、省エネ対応を高いレベルで達成しました。スペース効率が求められる店頭の受付端末との接続や、KIOSKシステムなどのセルフ型プリントシステムへの搭載がフレキシブルに行えます。

世界最小クラスのコンパクト設計

• 最適化した設計により、幅275×奥行366×高170mmと、同等機能を有する昇華型プリンターの中では世界最小クラス（2014年8月末現在DNP調べ）のコンパクト設計を実現しました。従来機に比べて、本体サイズを14%小型化、本体重量を14%軽量化しました。

スループットや耐久性の向上

• 改良を加えた新開発メカニズムにより、1時間あたりのプリント枚数を従来機の約350枚から約400枚（*2）に向上させました。また、サーマルヘッドの摩耗を抑える専用のインクリボンを開発したことにより、サーマルヘッドの長寿命化を実現しました。

利便性の高い機能を搭載して省エネにも対応

• 1サイズのインクリボンと受像紙（メディア）で複数のプリントサイズ（例えば、6×8インチサイズのメディアの場合、6×2・6×4・6×6・6×8インチサイズのプリント）に対応できるマルチプリント機能を活用したプリントサービスが可能です。
• オプションで、送り方向のカット位置を設定できるプログラム（SDK）を活用することで、最短2インチから0.1インチ刻みで任意にカット位置を設定でき、より幅広いプリントシーンへの展開が可能です。

• 2Lサイズのメディアに、Lサイズの写真2枚分をプリントできる「2画面プリント」では、Lサイズの写真1枚分しかプリントしない場合でも、未使用部分のインクリボンを無駄なく使用するリワインド機能（*3）を搭載しているため、インクリボンの消費量を低減することができます。

• 環境面にも配慮し、「スタンバイモード」により、待機電力も従来機と比較して約48分の1に削減するなどのエコ機能も搭載しています。また、専用のプリンタードライバーをインストールしたパソコンから、プリンターの状態、インクリボンや受像紙の残数などを確認できるため、オペレーションの効率を高めることができます。

*1）昇華型プリンター ： ロール状のフィルムにイエロー、マゼンタ、シアンの3色を薄く均等に塗布したインクリボンのインクを画像の濃度に合わせて受像紙に転写する熱転写方式のプリンター。従来の銀塩方式と同等の高品位な画像を再現するとともに、高速プリントに優れ、機器の導入コストやメンテナンス負荷が低いため、市場から高い評価を得ています。また、DNPのシステムは色調表現に優れており、写真プリントで需要が高まっています。

*2）5×7インチメディアを使用したLサイズプリント時

*3）2Lサイズおよび6×8インチメディア使用時のみ。DP-DS620Aは対応していません。

【価格と仕様】

価格：オープン価格

*4　DP-DS620Aは対応していません。

【販売目標】

DNPは、初年度20,000台の販売を目指します。

※ プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。