2014年9月30日

オープンデータでエリアの特性を可視化する「エリアダッシュ」に新メニュー追加

商圏を調査し、商品の購入意欲が高い生活者の分布状況を表示

大日本印刷株式会社（本社:東京　社長:北島義俊　資本金:1,144億円　以下:DNP）は、総務省家計調査（家計消費調査年報）や国勢調査などのオープンデータを活用してエリアの特性を可視化するサービス「エリアダッシュ^®」に、新たなレポートメニューを追加しました。今回バージョンアップした「エリアダッシュV3」は、出店計画などに有効な「商圏調査レポート」と、調査対象商品の購入意欲が高い生活者の分布状況を地図上に示す「オリジナル商品指数レポート」を新たに提供するもので、9月30日にサービスを開始します。また、本システムをパッケージ化したソフトウェアとして提供する「エリアダッシュ^®on MarketAnalyzer」も9月30日に発売します。

【「エリアダッシュ」について】

http://www.dnp.co.jp/cio/solution/detail/10011040_5309.html

エリアダッシュは、年齢・性別・居住形態・家族構成などの属性情報から、生活者を60の属性別集合（クラスター）に分類して地図上に色分け表示するとともに、各クラスターを郵便番号別に抽出するサービスです。商品やサービスなど約600品目についての購買情報をもとにDNPが独自に構築した家計消費データベース（DB）と、クラスター分析を組み合わせてエリアの特性を抽出できることから、折込チラシやDMなどの効果的な、配布エリアの選定などができます。また、来店や購入、サービス利用などの実績（レスポンス）があった顧客の郵便番号データを企業から受領して、その顧客がどのクラスターに属し、そのクラスターがどのエリアにいるかなどの調査・分析も可能となります。

○商圏設定レポート

半径5ｋｍ圏（半径50km以内で任意設定可能）の居住者の特性（クラスター分布状況）を表示するレポートです。対象エリアをクラスター別に集計し、各クラスターの世帯数や年代別人口、家族構成などの項目の実数を表示します。

○セグメントレポート

エリア（商圏）とターゲット（年齢や年収など）を選択し、より多くのターゲットが見込めるエリアを可視化します。

【新メニューを追加した「エリアダッシュV3」について】

上記エリアダッシュのレポートメニューに加えて、次の新メニューを追加しました。

○商圏調査レポート

調査対象の商圏（半径50km以内で任意設定可能）に対し、世代別の人口分布や競合店の位置状況、レスポンス結果などを調査して、その商圏がどのような状態にあるかを考察して分析結果を提供します。既存店舗の商圏調査や、今後の出店計画の立案に活用できます。

○オリジナル商品指数レポート

訴求対象商品の購入意欲が高いクラスターを分析・特定し、そのクラスター分布状況を表示します。

1. インターネットによるアンケート調査を行い、「訴求対象商品（および類似商品）を購入・利用している、検討している」人の回答内容と郵便番号を調査・集計し、地図上にプロットします。プロットされたエリアが、どのクラスターに該当するかを明確化し、回答内容と照合して、訴求対象商品に対して一番親和性があるクラスターを抽出します。

※アンケート内容は各企業と協議して決定します。

2. レスポンスがあった顧客の郵便番号データを企業から受領し、地図上にプロットします。プロットされたエリアが、どのクラスターに該当するかを明確化し、家計消費データ（1世帯あたりの年間消費推計値）の関連項目とも掛け合わせて、訴求対象商品に対して一番親和性があるクラスターを抽出します。

【「エリアダッシュ on MarketAnalyzer」について】

エリアダッシュは、技研商事インターナショナル株式会社（本社:名古屋　社長:小嶌智海）の高機能エリアマーケティング用GIS（地図情報システム）「MarketAnalyzer」を活用しています。当サービスを導入した企業は、「エリアダッシュV3」の機能を活用して、自由に地域特有の消費行動や商圏の分析などが可能です。