2014年5月23日
ベトナム最大手のカードメーカーMKSmart社と業務・資本提携
東南アジア地域におけるICカード事業の競争力を強化
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、ベトナムのカードおよびビジネスフォームの製造・販売最大手のMKSmart社(MKSmart Joint Stock Company 以下:MKS)と、3月27日付で業務・資本提携を行うことで合意し、近日MKSの株式の一部を正式に取得する予定です。今後両者は共同で、東南アジア地域を中心に全世界に向けてICカードおよび関連製品の市場開拓を進めていきます。
【提携の背景】
DNPは、1981年に業界に先駆けて、ICカードの製造・発行やソフトウェア開発などの取り組みを開始し、日本のICカード市場をリードしてきました。日本のトップメーカーとして、金融、通信、流通、交通などさまざまな分野にICカードおよび関連システムを提供しています。一方MKSは、ベトナムで唯一、国際ブランドのクレジットカードの製造・発行者認定を取得し、ベトナムのトップメーカーとして、金融、通信などのICカードを供給しています。近年、東南アジア地域では、クレジットカードやプリペイドカード、携帯電話用SIMカード、交通乗車券、ETCカードなどのさまざまな用途でICカードの普及が進み、急速な市場の拡大が期待されています。また、同地域への日本企業の進出も相次いでおり、DNPとMKSの提携によって、東南アジア市場での需要拡大に対応するとともに、DNPの先進的なICカード関連の技術力をMKSに提供してグローバル市場における競争力の強化を図ることとしました。
また、今後ベトナムにおいて需要拡大が予想されるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)についても、MKSのハノイとホーチミンの工場を活用し、日本でのBPO事業で培ったDNPのノウハウを提供することで、展開を加速していきます。
【提携内容】
DNPは、MKSの発行済み株式の36.33%を取得します。DNPおよびMKSは、DNPのICカードの製造やソフトウェア開発のノウハウと、MKSのカード製造能力などを相互に活用し、以下のような業務提携を行っていきます。
- DNPは最新のICカード製造・開発技術をMKSに供与し、MKSはベトナムにおけるICカードの製造・販売を担当する。
- 東南アジアに進出する日系企業などからDNPが受注した製品の製造をMKSへ委託する。
【MKSの概要】
代表者 | 会長 Nguyen Trong Khang |
本社 | Quangminh Industrial zone, Melinh, Hanoi, Vietnam |
工場 | ハノイ、ホーチミン |
設立 | 2003年1月24日 |
資本金 | 1,000億ベトナムドン(非上場) |
事業内容 | カードおよびビジネスフォームの製造・販売 ※VISA、MasterCard認定工場 |
【今後の展開】
DNPとMKSは、東南アジア地域を中心に全世界に向けて、金融、通信、流通、交通などの分野の日系企業、グローバル企業、現地企業に対し、ICカードをはじめとするカードやビジネスフォームを提供するほか、同地域のニーズに合わせた製品の共同開発なども行っていきます。
DNPは、同地域におけるカードおよび関連製品について、初年度で4億円、2018年までの5年間の累計で65億円の売上を目指します。
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
- X(旧Twitter)にポスト(別ウインドウで開く)
- メール
- URLをコピー
- 印刷
- 発表時期
-
- 注目のトレンドタグ
- カテゴリ
-