2015年2月6日

デジタルサイネージでの外国人向け情報サービスの実証実験を仙台で実施

多言語に対応した観光情報端末で訪日外国人の利便性を向上

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、多言語対応の地図や観光情報を搭載したデジタルサイネージ(電子看板)による訪日外国人向け情報サービスの実証実験を、2月9日~3月末に仙台市内で実施します。

【目的と背景】

2014年の訪日外国人数は1300万人を突破し、政府・自治体の訪日プロモーションや円安の影響などで過去最高となりました。国内の旅行・観光業界や百貨店などの商業施設は、こうした動きを大きなビジネスチャンスと捉えていますが、多言語対応の案内ツールや外国語を話せるスタッフが不足しているなどの課題がありました。訪日外国人にも、日本滞在に必要な情報が入手しにくく、スタッフとのコミュニケーションが十分にできないなどの不満がありました。これに対してDNPは、訪日外国人の誘致事業(インバウンド)向けに、多言語対応の地図や観光情報を搭載したタッチパネル式デジタルサイネージ「WillSmart®」を全国に導入してきました。

仙台市では3月以降に複数の大規模な国際会議の開催が予定されており、世界各地から多くの外国人の来日が予想されます。DNPはすでに、仙台空港(国際線到着ロビー)と仙台駅(i-ステーション仙台)にWillSmartを導入して運営していますが、今回新たにWill Smartの小型タイプ(表示画面20インチ)を仙台市内の複数箇所に設置して、訪日外国人向け情報サービスの実証実験を開始します。

※Will Smartは、株式会社ゼンリンデータコムの登録商標です。

【サービスの概要】

DNPは1月末~3月末に、仙台市内の公共施設や商業施設、飲食店などに小型タイプのWillSmartを新設します。Will Smartに搭載された地図や観光情報は、日本語のほかに英語、中国語、韓国語に対応しています。外国人旅行者は、言語を選択して目的地までのルート、周辺施設や店舗の地図と所在地、観光情報、全国の天気などを閲覧できます。また、WillSmartのディスプレーに表示された目的地までのルート案内は、NFC対応スマートフォンでも見ることができます。NFC対応スマートフォンをWillSmartの読み取り部分にかざすと、無線通信でURL情報を取得し、サーバにアクセスして地図を表示するため、専用のアプリをインストールする必要がありません。

●設置場所と期間

東北ろっけんパーク(仙台市青葉区中央2-5-8)

2月9日~3月31日

仙台なびっく(仙台市青葉区一番町4-4-35)

2月9日~3月31日

東北大学 災害科学国際研究所(仙台市青葉区荒巻字青葉468-1)

2月9日~3月31日

仙台市コミュニティサイクルDATE BIKE サービスステーション(仙台市青葉区中央1-10-1ヒューモスファイヴ(HUMOS5)1階)

2月23日~3月31日

仙台中央郵便局(仙台市青葉区北目町1-7)

2月23日~3月31日

EMILIO 46 定禅寺通り店(仙台市青葉区一番町4-10-11 FRKビル1F)

3月14日~3月31日

※設置場所と期間は変更になる場合があります。

【今後の展開】

2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控え、国内ではいま、インバウンド向けの情報基盤を整備し、訪日外国人の利便性を高めることが急務となっています。DNPは今回の実証実験を、仙台をはじめ東北の魅力を世界にアピールする絶好の機会と捉え、仙台空港や仙台駅を起点に街と観光エリアをつなぐインバウンド向け情報基盤として、WillSmartを提供していきます。また、本実証実験の分析結果を活かして、他の観光都市の交通機関、宿泊施設、観光案内所、商業施設などにWillSmartを展開し、デジタルサイネージを活用したインバウンド向け情報サービスをトータルで提供して、2015年度に5億円の売上を目指します。

 
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

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