2014年10月9日

NFC対応スマートフォンにクレジットカード等の機能を追加する『スマートビューロ』でJCBの非接触IC決済サービス「J/Speedy」の発行が可能に

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、NFC*1対応のスマートフォンやおサイフケータイ®にクレジットカード等の機能をネットワーク経由で追加(以下:リモート発行)するサービス『スマートビューロ®』に、JCBの非接触IC決済サービス「J/Speedy」のリモート発行機能を追加します。

Visa payWave、MasterCard® PayPassTM、JCB J/Speedyの3つの非接触IC決済に対応したリモート発行サービス(SP-TSM: Service Provider-Trusted Service Manager)は、世界で初めてです。

*1 NFC(Near Field Communication) : 近距離無線通信技術の国際規格

【JCB J/Speedyについて】

カードやスマートフォンを店頭の決済端末にかざすだけで、スピーディーな支払いができるJCBの非接触決済サービスです。国際仕様に準拠しているため、端末の開発や導入に関わるコストの削減とリードタイムの短縮が可能となり、今後、アジア地域を中心に普及が期待されています。

JCBが、10月より実施するモバイル端末向けJ/Speedyの実証実験では、DNPのリモート発行サービス「スマートビューロ」が利用されます。

【スマートビューロについて】

クレジットカードや会員証、電子マネーなどに対応した機能を、サービス提供者に代わって、スマートフォンやおサイフケータイなどのモバイル端末にリモート発行するSP-TSMサービスです。サービス提供者が保有する会員番号などの個人情報を、ICカードに書き込み可能なデータとして生成したうえで、ネットワーク経由で安全に送信し、モバイル端末に搭載されているICカード(UICC*2)に書き込みます。その際、追加した機能のサービス案内などの情報を会員にメールまたは郵送で届けます。

今回スマートビューロは、従来のVisa payWave、MasterCard PayPassに加えてJCBJ/Speedyのリモート発行にも対応し、クレジットカード発行者の選択肢を増やして、利便性を高めました。

*2 UICC : 携帯電話の加入者識別情報を記録したICカード

【スマートビューロの価格(税抜き)】

初期導入費用    2000万円~

月額運用費用     100万円~

従量課金    1件の発行毎に100円~

【DNPの取り組み】

DNPは、1980年代にスタートさせたICカード事業で培ったノウハウを生かし、モバイル非接触ICサービスに関しても、業界を先導する取り組みを進めています。その一環として、世界で唯一、FeliCa®、ISO/IEC14443TypeAおよびTypeBの3つの非接触通信方式に対応したリモート発行の実績があります。DNPの自社開発・運用による高セキュリティ・高品質なシステムを活用して、個人情報処理を国内で完結させるなど、サービス提供者の要望に合わせた、きめ細かなサービスを提供しています。また、電子マネーやポイントカードなどの複数のサービスを、お財布に見立てた“ウォレット”アプリで管理する「モバイルWalletサービス」は、スマートビューロと組み合わせて提供できます。

【今後の展開】

DNPは、スマートビューロを国内の金融機関や流通・小売企業に提供するほか、アジア地域を中心に海外にも積極的に展開していきます。また、モバイル端末を活用した会員サービスの導入支援や、会員とのコミュニケーションを活性化するプロモーションツールの提供など、サービス提供者をトータルに支援します。

DNPは、スマートビューロに関連して、2016年度までの3年間累計で10億円の売上を目指します。

 

※おサイフケータイは、株式会社NTTドコモの登録商標です。
※「FeliCa」はソニー株式会社が開発した非接触型ICカード技術方式です。
※「FeliCa」は、ソニー株式会社の登録商標です。
※記載されている会社名、商品名、サービス名は各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

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