IDカードの表面を傷から守るカードプリンター用透明ホログラムリボンを開発

印刷面の耐摩耗性を従来の5倍に高めて顔写真等のかすれを防ぎ、偽造防止効果も付与

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、カードに印刷した顔写真やID番号などの耐摩耗性を、これまでの5倍に高めるカードプリンター用透明ホログラムリボンを開発し、2015年4月に販売を開始する予定です。

【開発の背景】

社員証や会員証、身分証などのIDカードには顔写真やID番号などの情報が印刷されています。カードホルダーや財布からの出し入れ、リーダーライターとの接触による傷つきや、日焼けによる変色を防ぐため、これらの印刷面には保護層が設けられています。従来の保護層は、摩耗に対する耐久性を測定評価するテーバー摩耗試験において500回以下の耐摩耗性しかありません。そのため、傷により顔写真やID番号の視認性が損なわれ、カードの再発行が必要となることが頻繁に生じています。印刷面の耐久性が求められるIDカードについては、従来、保護フィルムをラミネート加工しており、この保護フィルムの費用や追加作業の負荷の軽減が求められていました。こうしたニーズに応えて、DNPは耐摩耗性を高めたカードプリンター用透明ホログラムリボンを開発しました。

【製品の概要】

今回DNPが開発した透明ホログラムリボンは、テーバー摩耗試験で、従来製品の5倍となる2,500回を超える耐摩耗性を持つ保護層を有しています。この透明ホログラムリボンを使ってIDカードに顔写真やID番号などを印刷すれば、保護フィルムをラミネート加工した場合とほぼ同等(DNP調べ)の印刷の耐摩耗性が得られます。印刷の耐久性をカードに付与できるほか、透明ホログラムも同時に加工できるため、偽造防止効果も付与することができます。

     

【今後の展開】

DNPは、国内外のIDカードをはじめ、クレジットカード、キャッシュカード、交通カードなどの分野に、今回の新製品を提供し、カードプリンターメーカーやカード発行企業・団体への導入を促進します。2017年度までの3年間累計で30億円の関連売上を目指します。

また、引き続き、今回開発した技術を応用して、透明リボンや大型のカードプリンター用リボンなど、製品ラインアップを拡充していきます。

 
* テーバー摩耗試験 : 日本工業標準(JIS)やアメリカ材料試験協会(ASTM)が採用している試験方法。摩耗輪を転がすなど一定回数接触させた後の試験対象の厚さ、質量、光学的拡散等の変化を測定評価する。
 
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