2015年9月3日

DNPアートコミュニケーションズ 夢二郷土美術館の所蔵作品の画像データ貸出サービスを開始

 大日本印刷株式会社(DNP)の100%子会社で、美術関連のコンテンツビジネスを行う株式会社DNPアートコミュニケーションズは、夢二郷土美術館(所在地:岡山県岡山市)の所蔵作品の画像データ貸出サービスを9月3日に開始します。

夢二郷土美術館は、1984年岡山市に竹久夢二生誕100年を記念して開館しました。本館には夢二の描いた作品約3,000点が収蔵されており、分館には夢二の生家と生前東京に建てたアトリエを再現した建物があります。竹久夢二(本名 茂次郎1884~1934)は、大正ロマンを代表する画家として、抒情的な作風で「夢二式美人」と呼ばれる美人画が高く評価されました。掛け軸、屏風、版画、油彩画、水彩画といった多彩な絵画作品を残したほか、詩、歌謡、童話も手掛け、本の装丁や広告宣伝物、雑貨のデザインなど幅広い分野で活躍しました。

今回、夢二郷土美術館が所蔵する代表的な作品約200点の高精細なデジタル画像データの貸出サービスを開始します。

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「晩年の夢二」(夢二郷土美術館イメージアーカイブ/DNPartcom)

【サービス開始の背景】

DNPは、事業の成長領域のひとつに「知とコミュニケーション」を掲げ、文化を育む取り組みを進めるとともに、印刷技術と縁の深いグラフィックデザインの振興にも注力しています。そのなかで、DNPアートコミュニケーションズは、国内外の美術館の所蔵作品の画像データの貸出や権利処理、コンサルティングなどの事業を展開しています。これまで、フランスのルーヴル美術館やオルセー美術館、イギリスの大英博物館やテート美術館、アメリカのボストン美術館やフィラデルフィア美術館、ドイツのベルリン美術館、オーストリアのウィーン美術史美術館、日本の東京国立博物館、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、東京都江戸東京博物館、徳川美術館、静嘉堂文庫美術館、神戸市立博物館など、国内外の77の美術館・博物館の所蔵する約8万点の作品の画像データを取り扱ってきました。その中には、東京都文京区にある竹久夢二美術館も含まれています。

夢二郷土美術館は、実業家であった初代館長松田基が夢二の作品の里がえりを念じて蒐集し、1966年に岡山市西大寺に創設し、1984年に竹久夢二生誕100年を記念して現在の後楽園のそばに移設しました。晩年の代表作の「立田姫」、夢二作品で最大級の対の屏風作品「一力」、「こたつ」をはじめ、特に肉筆作品の優れたコレクションを誇ります。今回、夢二郷土美術館の所蔵作品の画像を加えることで、画像データ貸出サービスの一層の充実を図ります。

【サービスの内容】

  • 夢二郷土美術館所蔵の代表的な約200点の作品の高精細なデジタル画像データを貸し出します。貸出画像数は、利用者の要望に基づいて随時増やしていきます。
  • 利用者は、DNPアートコミュニケーションズのウェブサイト「Image Archives(イメージアーカイブ)」(http://search.dnparchives.com/)で、使用したい作品の画像貸出の申し込みができます。受取は、ウェブサイトからのダウンロードか、CD-Rでの送付を選択できます。
  • 作品は、作品名・作者・年代・キーワード(人物、季節等)の項目で検索できます。
  • 画像データは、出版物(書籍、雑誌、教科書、教材等)、TV番組・ビデオ・DVDなどの映像、デジタル商品(電子書籍等)のほか、広告や商品などに利用できます。
  • 画像利用料は、用途・数量・サイズによって異なります。ウェブサイト「ImageArchives」の「DNPイメージアーカイブ画像貸出利用料金表」をご覧ください。

【今後の展開】

DNPアートコミュニケーションズは、利用者の要望に応じて取り扱い作品数を増やしていくとともに、国内外の美術館や博物館の提携先を拡げ、美術と歴史の専門フォトライブラリーとしてコンテンツを充実させていきます。また、利用者の利便性を向上するため、美術作品に関わる権利処理業務やコンサルティング業務を拡充していきます。

大日本印刷株式会社  : 本社:東京  社長:北島義俊 資本金:1,144億円
株式会社DNPアートコミュニケーションズ   : 本社:東京  社長:伊藤豊資本金:3億円
 ※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

 

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