2017年2月22日

アプリの開発時から公開後まで、ワンストップでセキュリティを高めるサービスを開始

プラデオのセキュリティサービスと、DNPの堅牢化サービス「CrackProof」を合わせて提供

大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、アプリの開発時から公開後まで、ワンストップでアプリのセキュリティを高めるサービスを開始します。

このサービスは、世界41ヵ国で利用されているフランスPradeo Security Systems(以下:プラデオ)のアプリセキュリティサービスと、アプリの改ざんを防止するDNPの堅牢化サービス「CrackProof(クラックプルーフ)」を組み合わせて提供するものです。

【サービスの概要】

スマートフォンやタブレット端末の性能向上にともない、金融向け残高確認アプリなど個人・決済情報を活用した利便性の高いアプリが増えています。一方で、アプリの不正な解析や改ざんによる個人情報の漏えいなどの危険性も高まっており、アプリの開発から運用における情報セキュリティ機能の強化が課題となっています。

今回DNPは、アプリの開発段階から公開後まで、ワンストップでその情報セキュリティ機能を高めるサービスを提供します。サービスを導入した企業は、アプリの開発段階ではプラデオが提供する「アプリ自動監査サービス」で未知の脅威からの攻撃を防ぐ振る舞い検査を行い、開発したアプリの実行ファイルに対してはDNPの「CrackProof」で処理を行うことで改ざんを防止することができます。また、アプリ公開後は、プラデオの「アプリ保護サービス」で、同じスマートフォンにダウンロードされている他アプリの危険度を検知します。これら3段階の多層的なセキュリティ対策を行うことによって、今まで以上にセキュリティを高めることができ、企業および利用する生活者双方にメリットを提供します。

1.アプリ開発時

アプリ開発者は一般に公開されている汎用プログラムを使用してアプリを制作する場合がありますが、悪意ある第三者がこの汎用プログラムにマルウエアを仕込み、勝手に情報を操作し、流出させる可能性があります。開発中のアプリの実行ファイルを「アプリ自動監査サービス」のクラウド上にアップロードすると、そのアプリのセキュリティ検証結果レポートが提示されます。アプリ開発者は、自社のセキュリティポリシーに沿って設定した監査項目がクリアするまで繰り返しセキュリティチェックを行い、プログラムを修正していきます。

*マルウエア : 不正かつ有害な動作をさせる意図で作成された悪意のあるソフトウエア

2.アプリ公開前

「CrackProof」は、アプリなどの不正な解析や改ざんを防止する堅牢化サービスで、金融、ゲーム、自動車などの様々な業界で採用されてきました。「アプリ自動監査サービス」でアプリのセキュリティチェックを行い、その後アプリを「CrackProof」のクラウド上で処理することで改ざんを防止します。

3.アプリ公開後

生活者がアプリを起動する際、予めアプリに組み込んだ「アプリ保護サービス」が、同じスマートフォン、タブレットなどにダウンロードされている他のアプリの危険度をチェックし、不正なアプリがある場合には、アプリの起動を停止させたり不正なアプリをアンイストールさせたりするようにアプリを設計することができます。本サービスでは、約150万アプリの分析結果をもとにアプリの危険度を判定し、マルウエアによる情報漏えいを防ぎます。

導入企業は、これらのサービスを同一のクラウド環境でシームレスに利用することができるので、よりセキュアなアプリの開発を効率よく行うことができます。

※「アプリ自動監査サービス」「アプリ保護サービス」は、プラデオが提供しているアプリのセキュリティ性を検証するサービスです。企業のセキュリティポリシーに合わせた分かりやすい判断基準でモバイルアプリのセキュリティ検証を自動的に行える点などが高く評価されて世界41ヵ国で利用されています。
※CrackProofは、DNPのグループ会社DNPハイパーテックが提供しているアプリ堅牢化サービスです。

【価格(税抜き)】

アプリの利用形態によって価格が異なります。別途お見積りします。

【今後の展開】

DNPは社会的なニーズが高まっている情報セキュリティへの対応を強化して、コンサルティングやマーケティングなどを含めた各種情報セキュリティソリューションを提供しています。そのなかで本サービスを、自動車、金融機関、ゲームメーカー、HEMS各業界などのアプリを開発・提供している企業に向けて販売し、2020年度までの5年間で50億円の売上を目指します。

なおDNPは、2月27日(月)~3月2日(木)にスペイン・バルセロナで開催される「モバイル・ワールド・コングレス2017」のフランスパビリオンのブース内でプラデオと共に本サービスを紹介します。

大日本印刷株式会社  本社:東京  社長:北島義俊  資本金:1,144億円
Pradeo Security Systems 本社:フランス(Montpellier)  社長: ClémentSaad
※CrackProofは、株式会社DNPハイパーテックの商標です。
※その他、記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

 

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