2018年3月7日
電子ペーパーの色を多彩に変化させて店頭でのアイキャッチ効果を演出
表示する色や柄・情報が自在に変化する壁装材と光シェードを開発
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、台湾E Ink社の電子ペーパー「PRISM」を使用して、表示する色や情報を自在に変えられる壁装材と、LED照明用の北欧風デザインの光シェードを開発しました。DNPはこれら、色などが多彩に変化するインテリアの新製品を活用し、店頭でのアイキャッチ効果を演出するスペースデザインをつくり出していきます。
【開発の背景】
ネット通販が急速に拡大するなか、リアルな店舗では、顧客を惹き付けるために、オリジナリティが高く今までになかった空間演出が求められています。実際に、大型ディスプレーの映像コンテンツなどで店舗内に誘引するほか、店内のPOPや各種販促ツールで購入につなげるような演出が行われていますが、さらに効果を高めたいとのニーズがありました。
DNPは今回、軽く、薄く、曲げられるフレキシブルな電子ペーパーを、色や表示が自在に変えられる「壁装材」と「光シェード」といったデザイン性の優れたインテリアとして利用することで、よりアイキャッチ効果が高くインパクトのあるスペースデザインを提供していきます。
【電子ペーパーを活用し、色やデザインが変わる壁装材と光シェードの特長】
電子ペーパー「PRISM」は、電圧を加えることで表裏面のインキ色を変えることができます。発光しないため目に優しく、赤、緑、ダークブルー、黒、黄、茶、ライトブルーの7色の電子ペーパーから、希望の色を選択して使用することが可能です。また、軽くしなやかで曲げることができ、柔らかな色彩とグラデーション表現に特長があります。
今回DNPは、住宅内装分野で培ったデザイン力と、「PRISM」の特性を組み合わせ、多様な色彩で独創的な空間を演出する2つの製品を開発しました。
■色やデザインを自在に変えられる「壁装材」
電子ペーパー「PRISM」と印刷技術の組み合わせにより、多彩な色、複数の柄や模様、文字や画像などの表示やグラデーション表現などのデザインを自在に変更できます。季節商品やキャンペーンなどに合わせて店舗空間の雰囲気を大きく変えられます。また、通常はインテリアに調和した木目や石目柄を表示しておき、イベント等の際にはポップな色や柄を点滅させるなど、さまざまな店舗の空間演出を可能にします。
電子ペーパーを使用した壁装材
■電子ペーパーを活用した「光シェード」
吊り下げ式照明器具のシェード(カバー)部分を電子ペーパーの短冊で編み上げて、スタイリッシュな北欧風デザインに仕上げた製品です。電子ペーパーの色のグラデーション変化と、短冊の隙間からもれるLED光によって、店舗などで魅力的な光の空間を演出します。
電子ペーパーを使用した光シェード
【今後の展開について】
DNPは電子ペーパー「PRISM」を使用した空間づくりの事業を推進し、電子ペーパーを活用した「壁装材」と「光シェード」を建築設計事務所や店舗設計会社、イベント会社などに販売します。また、電子ペーパーの特性を活用して、各種センサーやAI(人工知能)との連動により、来店客の動線を誘導する空間システムなどを開発します。こうした関連事業も含めて、2020年度に年間5億円の売上を目指します。
なお本製品を、3月6日(火)~9日(金)に東京ビッグサイトで開催される「JAPAN SHOP 2018」のDNPブースに出展しています。
※ 記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
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